日本では来年4月以降、スーパーやコンビニエンスストアのレジ袋有料化がスタートする見通しだ。イギリスでは、レジ袋の有料化を全国的に取り入れてから5年が経っており、その利用量は93%下がったとの報道がされた。
イギリスでは2015年より、従業員250人以上のスーパーマーケットや大型小売店で、プラスチックの買い物袋の有料化が義務付けられた。レジ袋は5ペンス(約10円)かかり、そのレジ袋代の一部は慈善活動に寄付されている。
『Courrier International』の報道によると、2018年に、プラスチックのレジ袋の利用はイギリスの7大スーパーマーケット(Asda、Marks&Spencer、Morrisons、Sainsbury’s、Coop、Tesco、Waitrose)で45%減、250人以上の従業員を抱える店舗では37%減少したという。...
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イギリスでは2015年より、従業員250人以上のスーパーマーケットや大型小売店で、プラスチックの買い物袋の有料化が義務付けられた。レジ袋は5ペンス(約10円)かかり、そのレジ袋代の一部は慈善活動に寄付されている。
『Courrier International』の報道によると、2018年に、プラスチックのレジ袋の利用はイギリスの7大スーパーマーケット(Asda、Marks&Spencer、Morrisons、Sainsbury’s、Coop、Tesco、Waitrose)で45%減、250人以上の従業員を抱える店舗では37%減少したという。さらに、主要なチェーン店における有料レジ袋の利用は、5年間で76憶袋から5億4,900万枚と93%減少した。
『Daily Mail』によると、消費者は平均、一昨年の19袋に対し、昨年は10袋しか利用しなかった。2014年には衝撃的な140袋だったという。
英環境相は「プラスチック廃棄物を削減し、環境をより良い状態にするための総合的な取り組みは、引き続き成果を上げている」と『Daily Mail』にコメントを寄せた。
環境慈善団体「イングランド農村部を保護するキャンペーン」のマディー・ホートン・ボークス(Maddy Haughton-Boakes)さんは、「スーパーマーケットでのビニール袋の継続的な利用の減少は、小さな経済的インセンティブが大きな影響をもたらすことができる証拠だ。」と述べている。
『BBC』では、2015年にプラスチックレジ袋が有料化されたのを受けて、買い物客のビニール袋離れは既に周知の事実であったものの、その傾向がここ数年加速していると報道している。
2017年に、視聴率の高いテレビ番組で世界的な海のプラスチック汚染が取り上げられ、プラスチック汚染に対する意識が高まったこともその原因の一つではないかと述べている。
科学者らによると、海の中のプラスチックの量は今後10年で3倍増加すると予測されている。世界中で年間3億トン以上のプラスチックが生産されており、そのうち約800万個が海に捨てられているという。
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