【Globali】
バービー人形がお色直し(2016/01/29)
1959年の発売以来、主にアメリカの女の子たちのアイドルだったバービー人形が、バリエーションを増やして発売されることが明らかとなった。バービーを販売するマテル社は近年売上げが伸び悩んでおり、今回のお色直しによる巻き返しを狙っている。各メディアは以下のように報じている。
1月28日付
『CBS・ニューヨーク』(米)は、今回新たに発売されるのは、3種類で、曲線的なボディラインのもの(いわゆるぽっちゃり型)、背が高いもの、それに小柄なタイプだと報じている。白人の美女で「ありえないほど完璧なプロポーション」のバービーの容姿が、子どもたちに美に対する誤解を与えると、親からの批判があったことを受けて、今回の修正が行われたという。マテル社からはこれまで23種類の肌や髪色が異なる人形が発売されている。...
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1月28日付
『CBS・ニューヨーク』(米)は、今回新たに発売されるのは、3種類で、曲線的なボディラインのもの(いわゆるぽっちゃり型)、背が高いもの、それに小柄なタイプだと報じている。白人の美女で「ありえないほど完璧なプロポーション」のバービーの容姿が、子どもたちに美に対する誤解を与えると、親からの批判があったことを受けて、今回の修正が行われたという。マテル社からはこれまで23種類の肌や髪色が異なる人形が発売されている。
バービーの売上げは8期連続で落ち込んでおり、前期は14%ダウンしているという。マテル社は今回のシリーズの発表により、売上げの回復を図りたいとする。
1月29日付
『NYSE・ポスト』(米)はこれら新しい人形が7タイプの肌色、22の瞳の色のバリエーション、24のヘアスタイルの組み合わせでインターネットで先行予約販売し、春には米国内の店頭でも販売予定だとする。マテル社の社長によれば、バービーも「時代と共に変化しなければならず」、今回から足が靴の着脱が可能な仕組みに変わり、「ヒール靴を脱ぎ捨てて、フラットな靴を履ける」仕様になっているという。
1月28日付
『USA・トゥデイ』(米)はジョージワシントン大学教授のコメントを掲載している。「今回発売される人形は、少年、少女に体の現実的な変化をイメージさせることができる。現在出回っている人形は不自然な体型のイメージを助長しており、これが若者の自己評価を下げることにもつながっている」。
2014年にはピッツバーグでアーティストのニコライ・ラム氏が9万5000ドル(約1200万円)を拠出してラミリー人形なるものを制作、販売している。この人形は米国防疫センターのデータを活用し、平均的な19歳の女性の体型を再現している。ニキビの跡や、シミなども入ったものもあり、「普通のバービー」とも呼ばれているという。
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