7月7日付
『AP通信』(他米国メディア)は「世論調査:4人に1人が高齢となっても退職する予定はない」との見出しで以下のように報道している。
新たな世論調査によると、米国人のおよそ4人に1人が退職を考えておらず、個人の退職計画と高齢化がすすむ職場の現実との乖離が浮き彫りとなる結果となった。通常高齢になるほど労働者は、病気、けが、解雇、介護などの理由により、やむを得ず退職する場合が多い。
AP通信・NORCセンターの調査(2月実施、1423人対象)では、50歳以上の労働者2割を含む全体の23%が、仕事を辞めるつもりはないと回答。...
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7月7日付
『AP通信』(他米国メディア)は「世論調査:4人に1人が高齢となっても退職する予定はない」との見出しで以下のように報道している。
新たな世論調査によると、米国人のおよそ4人に1人が退職を考えておらず、個人の退職計画と高齢化がすすむ職場の現実との乖離が浮き彫りとなる結果となった。通常高齢になるほど労働者は、病気、けが、解雇、介護などの理由により、やむを得ず退職する場合が多い。
AP通信・NORCセンターの調査(2月実施、1423人対象)では、50歳以上の労働者2割を含む全体の23%が、仕事を辞めるつもりはないと回答。概算で約2割の人が、65歳以上になっても働くつもりだと回答している。政府による6月の統計では、65歳以上の5人に1人が就労中または積極的に求職活動中であった。
多くの人にとって、就労を続ける理由に「金銭的な面」が関係しているという。
ボストンカレッジの退職研究センターは、「データ上の平均退職年齢にやや上昇がみられるが、それほど大幅な上昇ではない。そのため退職後の資金が十分でなくなる場合がある」と指摘。
退職後の経済的安心感に関する質問では、50歳未満の14%、50歳以上の29%が、「十分またはそれ以上の蓄えがある」と回答。また、高齢者の4割が、「少し安心感がある」とし、3分の1は「十分でない」と回答。
一方で若い世代では、56%が退職後に不安を抱えていると回答した。
また、既に退職した人の38%が、「退職時十分な安心感があった」と回答した一方、25%は「あまりそうでない、全く準備が出来ていなかった」と回答した。
一方で、調査からは、職場における高齢化の影響について複雑な心境が垣間見られた。39%が職場に長くとどまることはアメリカの労働者にとって「概ね良いことだ」と回答。一方、29%はこれが「悪影響」だと回答し、30%が「影響がない」としている。やや高い割合で45%の人が、これはアメリカ経済にプラスとなると考えている。就労している50歳以上の人の多くは、この傾向を自身のキャリアにとっては良いものと捉えている。
だが、突然の病やケガに見舞われた人は職場に留まるというのも現実的ではなく、高額の医療費や貯蓄不足に苦しむケースも現実にある。
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アメリカ国立気象局によれば、テッド・スティーブンス・アンカレッジ国際空港で気温32℃を記録した。以前の最高気温は1969年6月14日に記録された29.9℃だった。
他の都市ではキーナイとキング・サーモンで31.7℃を記録している。パーマーではこれまでの最高気温記録と並ぶ31.1℃を記録した。
高気温と火災の危険のため、アラスカ州消防本部は、花火の販売を一時停止し禁止することにした。...
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アメリカ国立気象局によれば、テッド・スティーブンス・アンカレッジ国際空港で気温32℃を記録した。以前の最高気温は1969年6月14日に記録された29.9℃だった。
他の都市ではキーナイとキング・サーモンで31.7℃を記録している。パーマーではこれまでの最高気温記録と並ぶ31.1℃を記録した。
高気温と火災の危険のため、アラスカ州消防本部は、花火の販売を一時停止し禁止することにした。
スワン湖の火災はおよそ9万エーカーを焼き、7月5日現在、わずか14%しか消火できていないと連邦および州の機関が運営するウェブサイトのAK・ファイア・インフォが伝えた。
AK・ファイア・インフォによると、州の東内陸部のユーコン川上流の火災管理区域で、7月5日現在23か所の火災が発生している。
専門家のひとりがAP通信に語ったところによると、この高気温は気候変動の結果だという。
「これは天候の話で、変わりつつある環境の話であり、このような異常気象は温暖化した世界でますます起こりやすくなる」とアラスカ大学フェアバンクス校アラスカ気候評価・政策センターの気候専門家リック・トマーン氏はいう。
アラスカ南部中央に張り出した高気圧が勢力を増し、高気温を生み出しているとトマーン氏はいう。
この高気圧は、高い海水温によって発生したとトマーン氏はいう。
「地表温度はアラスカ中、平均を上回っている」とトマーン氏はいう。「アラスカ湾全体、ベーリング海、チュクチ海南部の氷縁で、例外的に高い海水温により、最高温度を記録しており、当然、海氷も州の北部および北西部沿岸で、この時期にしては記録的に少ない」
嵐により、表面の温かい海水が、海洋上部の下部分のより低い海水と混ぜられるが、嵐はこの時期もっとも少ないとトマーン氏はいう。
「確かに、クック湾の通常より高い海水温が現在の異常に暑い天気を作り出していて、アンカレジ国際空港で最高気温が記録された」とトマーン氏はいう。「春が涼しく、6月も涼しくて海水温がもっと低かったら、いまのような大気の状況にはならず、記録的な高気温にもならなかっただろう」
この温暖化は地域社会、野生動物および州の経済に打撃を与えている。
気候変動により何千というツノメドリが死んだと科学者が5月に語った。
科学者よれば、ツノメドリが常食する魚が、海水温の上昇のため北に移動し、ツノメドリは餓死したという。
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