ノースカロライナ州の共和党予備選挙で若手が健闘
ノースカロライナ州では11月の連邦議会選挙に向けた共和党の下院予備選挙が行われ、トランプ大統領の支持候補を破り、若手の新人が党公認候補となっている。11月に当選すれば、最年少の連邦議会議員となる。
6月24日付米国
『CNN』は「ノースカロライナ州でトランプ支持候補を破った若手新人政治家マディソン・コーソーン」との見出しで以下のように報道している。
火曜、マーク・メドウズ首席補佐官の席を埋める共和党予備選挙で、24歳の新人政治家マディソン・コーソーンが当選確実を出し政界に衝撃が走った。筋金入りの保守派でトランプを支持するコーソーンが対立候補のリンダ・ベネットを65.81%(ベネットは34.18%)で破った。...
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6月24日付米国
『CNN』は「ノースカロライナ州でトランプ支持候補を破った若手新人政治家マディソン・コーソーン」との見出しで以下のように報道している。
火曜、マーク・メドウズ首席補佐官の席を埋める共和党予備選挙で、24歳の新人政治家マディソン・コーソーンが当選確実を出し政界に衝撃が走った。筋金入りの保守派でトランプを支持するコーソーンが対立候補のリンダ・ベネットを65.81%(ベネットは34.18%)で破った。ベネットがトランプやメドウズ他テッド・クルーズ上院議員(テキサス州)やジム・ジョーダン(オハイオ州)からも盤石な支持を得ていることを考慮すると、コーソーンの勝利は予想外の展開であった。
コーソーンは2014年の自動車事故により半身不随となり、投資会社を経営、演説を得意とし、ダイナミックで、若い有権者への訴求力があるという。
11月に当選すれば、ニューヨーク州の民主党オカシオ・コルテス下院議員の持つ29歳の記録をやぶり、25歳で史上最年少の国会議員となるだろう。
下院選挙11区での勝利は、トランプを支持し同調している点から、トランプへの否定ではない。イデオロギー的には、ベネット候補に瓜二つとの評価がある。コーソーンは、水曜、トランプが大統領専用機から祝福の電話が来たと述べた。財政的に慎重派で、中絶反対、銃擁護者、移民へは強硬派である。議員定年制に賛成の立場を取っている。
自身のウェブサイトでは、自らを「憲法上は保守的であり、米国を偉大な国にしてきた信仰、家族、自由の価値観を擁護している」としている。議会選挙出馬の理由を、「海岸地区のエリート、ナンシー・ペロシ(下院議長)やコルテス議員などの左派 による信仰、自由、価値感への危機感から」としている。また、民主党の「社会主義化した医療」政策に反対し、「ヘルスケア制度における選択的医療と競争」を支持。メドウズ氏は対立候補を支持したが、2014年にはカーソーンを海軍士官学校に推薦していた。
Catawba College の政治学教授Michael Bitzerは、コーソーンは「世代的ダイナミクスの点で共和党の欠点を理解している。共和党の次世代が存在感を現わしている。事故で車いす生活を余儀なくされたことで、現代の環境におけるヘルスケアの必要性を良く理解している」としている。
同日付米国『CBS』は「ノースカロライナ州共和党下院予備選でマディソン・コーソーンがトランプの擁立候補を破る」との見出しで以下のように報道している。
24歳の不動産投資会社CEO,やる気を起こさせる演説家がマディソン・コーソーンが、ノースカロライナ州共和党予備選を制した。(AP通信の当選確実)対抗馬はリンダ・ベネットはトランプ大統領(今月彼女の功績を賞賛するツイッター投稿をしていた。)からの支持があるのにもかかわらず敗北。トランプ支持候補を下したのだが、コーソーンの選挙結果は大統領批判によるものとは違っていた。勝利宣言では、「ここを明確にしておきたい。私は大統領を支持している。この選挙は大統領への国民投票ではない。州西部の有権者は聡明で分別ある人々だ。両候補を観察し、最高と思う方に投票してくれたのだ。」と述べた。
2014年の交通事故で半身不随となった逆境が彼を高位職に導いた。同氏はこの人生を変える出来事により、信仰と辛抱強さが高まったと述べている。今年1月の出馬表明では、強みは自身の年齢で、明日のリーダーである米国の新興世代の代表だと述べていた。
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パンデミックで世界的自転車ブーム
コロナ禍により、交通手段として、ジムでのエクササイズの代用として、子どもの遊びとして、世界的に自転車の需要が急増し、米国ではここ2ヶ月で石油危機以来の最高販売額となり、まさにトイレットペーパーのように売れているという。
6月14日付米国
『VOA』(AP通信引用)は「パンデミックによる世界的な自転車人気と自転車不足」との見出しで以下のように報道している。
フィットネス通いの人がジムに行けず、通勤の電車は不安、コロナで自宅にいる家族のストレス発散などの目的で、自転車の売れ行きが数十年に一度の好機だという。米国ではウィルマートやターゲットの自転車コーナーで品薄が続いており、個人店舗でも売れ行きは好調でファイミリータイプの自転車は売り切れ、過去2ヶ月の自転車販売額は1970年代のオイルショック以来最高となった。...
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6月14日付米国
『VOA』(AP通信引用)は「パンデミックによる世界的な自転車人気と自転車不足」との見出しで以下のように報道している。
フィットネス通いの人がジムに行けず、通勤の電車は不安、コロナで自宅にいる家族のストレス発散などの目的で、自転車の売れ行きが数十年に一度の好機だという。米国ではウィルマートやターゲットの自転車コーナーで品薄が続いており、個人店舗でも売れ行きは好調でファイミリータイプの自転車は売り切れ、過去2ヶ月の自転車販売額は1970年代のオイルショック以来最高となった。Human Powered Solutionsで自転車産業のトレンドを分析するJay Townley氏は、「皆がパニックをおこし、(パンデミックの初期に見られた生活必需品への殺到のごとく)トイレットペーパーのように自転車を買っている。」という。
この傾向は世界で見られ、マニラやローマ等渋滞の多い都市では、公共交通機関の本数削減等を受け自転車レーンを新たに作るなど、サイクリングへの関心が高まっており、ロンドン交通局は中心部の主幹道路での自動車通行の禁止を計画している。フィリピンの自転車屋では、クリスマスより需要があるといい、イタリアでは最大60%適用可能な購入補助金制度が売上を押し上げている。
特に米国では、自転車を購入できるのが数週間、数ヶ月先となるほど不足しているところもある。米国では自転車の約90%は中国製に頼っている。新型コロナにより中国国内の生産は大部分が閉鎖し、生産が再開した始めたばかりだ。
この自転車ブームは、新型コロナ感染拡大を遅らせるため、入国制限や事業閉鎖、ステイホーム要請が始まった3月中旬に始まった。調査会社NPDグループによると、大人用レジャー型自転車の4月の販売台数は前年比で3倍を記録、子ども用や電動アシスト自転車を含む全米の販売台数は前年比で2倍となった。これは全く予想以上のことだった。中国製品へ25%の関税がかけられた昨年の売上減からみて、自転車市場は縮小すると見られていた。
この自転車好景気が起きた背景には、複数の理由がある。多くの通勤客がバスや地下鉄の代わりとなる物を探していた。ジムに行けない人たちが、別のエクササイズを求めていた。自宅に閉じこもっていた家族が子どものアクティブな遊び方として自転車に殺到したのである。
パンデミックにより、今市場で人気の高い電動アシスト車(Eバイク)の人気も更に上昇。オランダのEバイクメーカー「VanMoof」は、注文が殺到し、通常1日で配送できるところが現在は10週待ちだという。同社の売上は2~4月(昨年同時時期比)で、米国向けで138%増、英国向けで184%増、他の欧州でもかなりの伸びだという。また、ベルギーのEバイクメーカー「Cowboy」でも売上は上昇、特に英国やフランスでロックダウン解除を始めた5月頃に売上が急増したという。
同日付米国『ボストン・ヘラルド』は「パンデミックでボストンの自転車売上増加」との見出しで以下のように報道している。
ボストン近郊の自転車屋は売上が好調だ。コロナ禍で人々がエクササイズ用に、または公共交通機関の代わりにと需要が増加したのだ。
自転車はソーシャル・ディスタンスを保ちながらの移動手段として理想的な方法だ。車を所有しておらず、以前は公共の乗り物を利用していた人には特に、コロナ感染の心配を最低減に抑えながら効果的な運動が出来、精神の健康を保つのにも役立つ。車やトラックの交通量が減った事で自転車に乗る危険が減ったこともブームを後押ししている。バージニア工科大学の都市交通専門家ラルフ・ビューラー氏は、各都市で交通ネットワークにサイクリストのためのより広いスペースを作るなど、自転車を取り入れるまちづくりをするべきだとしている。
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