【Globali】
米メディア;北朝鮮が“準戦時状態”と宣言(3)(2015/08/26)
8月24日付「北朝鮮が“準戦時状態”と宣言(2)」の中で、“ほぼ一年振りに開かれた南北高官による会談は、8月23日明け方まで10時間近く続けられたが、何ら進展はみられなかった模様である。ただ、南北双方とも軍事衝突は避けたい意向で、8月23日午後にも再度会談が持たれる予定である”と報じた。そして、第二次折衝は8月23日午後3時半から再開され、8月25日深夜0時55分まで、実に34時間余りにもなるマラソン交渉の結果、南北双方の合意を見て“共同報道文”が発表されたと米メディアが伝えた。
8月25日付
『Foxニュース』(
『AP通信』記事引用)は、「板門店(パンムンジョン)で開かれていた韓国と北朝鮮の高官会談は、合計40時間以上も費やした結果、8月25日未明に合意に達し、内容を盛り込んだ共同報道文が発表された。韓国側が強く要望していた、地雷爆発事件について関与を認め、謝罪する等は言及されず、ただ“遺憾”という表現に留まった。しかし、会談に臨んだ金寛鎮(キム・グァンジン)韓国大統領府国家安保室長は、北朝鮮が地雷の挑発について謝罪し、再発防止と緊張緩和に向けて努力するとのコメントがあったとしたこともあって、韓国側としてはこれを受け入れ、北朝鮮が強硬に要求していた、体制批判の軍事放送を8月25日正午から中断した。...
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8月25日付
『Foxニュース』(
『AP通信』記事引用)は、「板門店(パンムンジョン)で開かれていた韓国と北朝鮮の高官会談は、合計40時間以上も費やした結果、8月25日未明に合意に達し、内容を盛り込んだ共同報道文が発表された。韓国側が強く要望していた、地雷爆発事件について関与を認め、謝罪する等は言及されず、ただ“遺憾”という表現に留まった。しかし、会談に臨んだ金寛鎮(キム・グァンジン)韓国大統領府国家安保室長は、北朝鮮が地雷の挑発について謝罪し、再発防止と緊張緩和に向けて努力するとのコメントがあったとしたこともあって、韓国側としてはこれを受け入れ、北朝鮮が強硬に要求していた、体制批判の軍事放送を8月25日正午から中断した。」とし、「なお、北朝鮮は、“準戦時状態”を解除することに同意した。しかし、北朝鮮の交渉代表の黄炳瑞(ファン・ビョンソ)軍総政治局長は帰国後、国営朝鮮中央テレビのインタビューで、(地雷爆発事件について)“遺憾”という表現を使用したが、北朝鮮が関与したとは一切言っていないと、二面性を見せている。」と報じた。
同日付
『Yahooニュース』(
『AFP通信』記事引用)は、「南北高官はまた、朝鮮戦争時に南北に生き別れた離散家族の再会事業を再開すること、そして、南北関係の改善に向けた当局者による会談を、ソウルか平壌(ピョンヤン)で開催することも合意した。」とし、「韓国に常時3万人前後の部隊を駐留させている米国は、南北間の合意が緊張緩和につながることに期待するが、今後の北朝鮮の行動を引き続き注視する必要があるとコメントしている。」と伝えた。
一方、安倍首相は8月25日午前、安全保障関連法案を審議する参院特別委員会で、南北間の接触が合意に達したことは歓迎しており、北朝鮮が今後、挑発行為を自制して、今回の合意どおりに、地域の緊張緩和や諸懸案事項の解決につながることを期待すると述べている。
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