米
『ニューズマックス』と
『ブライトバート』よると、この調査では、「性別は男性と女性の2つである。あなたはこの文章に賛成ですか、反対ですか」と単刀直入に尋ねている。
この質問に対し、全体として75%が男性と女性の2つの性別しかないことに強く同意する(63%)か、やや同意している、と回答した。また、「どちらかといえばそう思わない」「強くそう思わない」が18%、「わからない」が7%という結果になった。
政党別に見ると、共和党(92%)、民主党(61%)、無党派層(73%)といずれの政党支持者であっても、男性と女性の2つの性別しかないことに同意する人が過半数を占めている。ただし、「強くそう思う」と答えた人は、共和党(82%)や無所属(60%)に比べて民主党(47%)は少なかった。また、年収20万ドル(約2300万円)以上のアメリカ人富裕層が、「性別は2つしかない」という考えに反対する傾向が最も強かった。
この調査ではさらに一歩踏み込んで、ハリー・ポッターの作者であるJ.K.ローリングが、生物学上の性別は男性と女性の2つしかないと主張したために、トランスジェンダー活動家から「ヘイトスピーチ」をしていると非難されていることについて質問している。
「あなたはJ.K.ローリングに賛成ですか、それとも性別は2つしかないと言うのはヘイトスピーチだと思いますか」という質問に対し、全体では、58パーセントがローリングに賛成と答え、17パーセントが「ヘイトスピーチ」だと思うと答えた。共和党員の78パーセントと無党派層の60パーセントはローリングに同意しているが、民主党員ではローリングに同意する人は41パーセントに下がり、30パーセントはわからないと答え、29パーセントはこれをヘイトスピーチだと回答した。
また、この調査では、アメリカ人の69%が、学校や教師が「親の認識や同意なしに生徒の性的・ジェンダーアイデンティティについてカウンセリングすることが許される」とは考えていないことが判明した。親の同意なしに学校がそのようなカウンセリングを行うことを許可すべきと考える人は、わずか19%であった。
政党別では、共和党員の80%、無所属の72%、民主党員の54%が、学校が親に知らせずに子どもの性自認についてカウンセリングを行うことに反対した。そして、白人の68%、黒人の70%、その他のマイノリティの65%と、すべての人種で過半数が、親の同意なしに学校で性自認に関するカウンセリングを行うことに反対している。
また、米『ラスムセン・リポート』は、アメリカ人の多くは、書類なしにパスポートの性別を変更できるようにした国務省の新しい政策に賛成していないと報告している。9月に行われた調査によると、米国成人の54%が、出生証明書や古いパスポート、証明書類の性別と一致しない場合でもパスポートに印刷したい性別を選択することを認める政策に、不支持を表明した。国務省の新政策に賛成しているのは35%にすぎず、そのうち18%は強く賛成している。11%はよくわからないと回答している。
今回の世論調査は、1000人の成人を対象に、2021年12月21日から22日にかけて実施された。サンプリング誤差は信頼度95%で±3%ポイントとなっている。
閉じる