米フェイスブック、新型コロナウイルス感染拡大で世界の小規模企業に1億ドルの支援
米フェイスブックは17日、新型コロナウイルス(COVIT-19)の感染拡大により苦境に陥っている世界30カ国以上の小規模企業を支援するため、1億ドル(約108億円)の支援を行うことを発表した。
『ロイター通信』や
『AFP通信』、米
『CNBC』などのメディアの報道によると、フェイスブックは最大3万社に対し、現金による支援金の提供や、広告料の免除・割引などの形で支援を行う。支援の申し込み方法などの詳細は、追って明らかにするという。
同社のシェリル・サンドバーグ最高執行責任者(COO)は、「当社は小規模の事業会社の話に耳を傾け、最善の支援方法を確認したところ、会社が事業を継続し、職場で仕事ができない従業員への賃金支払いを可能とするために、経済的支援を求める声が最も大きいことが明確になった。...
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『ロイター通信』や
『AFP通信』、米
『CNBC』などのメディアの報道によると、フェイスブックは最大3万社に対し、現金による支援金の提供や、広告料の免除・割引などの形で支援を行う。支援の申し込み方法などの詳細は、追って明らかにするという。
同社のシェリル・サンドバーグ最高執行責任者(COO)は、「当社は小規模の事業会社の話に耳を傾け、最善の支援方法を確認したところ、会社が事業を継続し、職場で仕事ができない従業員への賃金支払いを可能とするために、経済的支援を求める声が最も大きいことが明確になった。」と自身のフェイスブックのページに投稿した。
フェイスブックはまた、COVIT-19の感染拡大に関連した偽情報をチェックしている国際ファクトチェックネットワークに参加するパートナー組織に対し、100万ドル(約1億700万円)の資金を提供することにも同意した。米フロリダ州のジャーナリズム研究機関ポインター研究所(Poynter Institute)によると、この資金は最大5万ドル(約536万円)の緊急支援金の交付のためにあるという。同研究所は、少なくとも45カ国で、ファクトチェックを行う活動(#CoronaVirusFacts Alliance)の運営主体となっている。
フェイスブックはこれに先立ち16日に、グーグル、ツイッター、マイクロソフトなどの他の米大手IT企業と共同声明を発表し、COVIT-19の感染拡大に関する偽情報を根絶するために協調して取り組むことを明らかにしていた。
各社は本共同声明で、「我々は多くの人々のネット接続の維持を支援するとともに、各国政府の医療機関と連携し、ウイルスに関する詐欺や偽情報と共同で戦い、プラットフォーム上に信頼できるコンテンツを優先して掲載し、重大な最新情報を共有している。」と表明した上で、社会の健康と安全を保つため、他社にも取り組みに参加するよう促した。
フェイスブックは既にCOVIT-19のパンデミック(世界的大流行)に関し、偽情報や有害コンテンツの掲載を抑制する措置を取っており、パニックを引き起こしたり、有効性が証明されていない治療法などを宣伝したりすることを意図した広告を禁止している。
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香港抗議活動 警察前での活動収束
『ABC』『CNBC』『ロイター』などが報じたところによると、香港の「逃亡犯条例」改正の撤回を求めて展開されていた抗議活動は、22日にいったん収束したもようだ。ただ、法案の撤回と警察の謝罪という要求は満たされていないという。
22日夜明けまでに、警察は市街地のバリケードを撤去した。一部の若い参加者などがまだ活動を続けているが、大通りを中心とした市街地はほぼ通常通りに通行できるようになった。
警察が発表したところによると、警察職員のうち女性9人と男性4人が病院に搬送されたが、抗議活動で警察署が封鎖されたために搬送が「かなり遅れた」としている。警察はこれらの職員のケガが抗議活動によるものか、他の要因によるのかは明らかにしていない。...
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22日夜明けまでに、警察は市街地のバリケードを撤去した。一部の若い参加者などがまだ活動を続けているが、大通りを中心とした市街地はほぼ通常通りに通行できるようになった。
警察が発表したところによると、警察職員のうち女性9人と男性4人が病院に搬送されたが、抗議活動で警察署が封鎖されたために搬送が「かなり遅れた」としている。警察はこれらの職員のケガが抗議活動によるものか、他の要因によるのかは明らかにしていない。
警察の発表によると「警察当局は抗議活動参加者に寛容な態度で臨んできた。しかし抗議活動のやり方が次第に不法、非理性的、不合理なものとなってきていた」としている。また警察当局者の話によると、警察の周囲では、ヘルメットとマスク姿の抗議活動参加者が監視カメラをテープで覆い、バリケードをヒモ類で固定していた。また警察の建物に卵を投げつけ、壁には落書きをしていた。さらに抗議活動参加者はオイルをまき散らし、レーザーポインターで警官の目を狙っていたという。
6月12日に展開された抗議活動に対して、警察は催涙ガスやゴム弾で対応した。警察はこれらの対応は正当化されると主張したが、抗議活動参加者は過剰反応だと主張した。その結果、抗議活動は徐々に怒りの矛先を警察に向けるようになっていた。警察前での抗議活動は12日の活動で拘束された参加者を釈放することも要求していた。
香港のカトリックの司教管区の補佐司教は、抗議活動の参加者に過激な活動を控えるよう要請し、市民の批判が抗議活動に向けられる可能性があると警告した。この補佐司教は香港のケーブルテレビに答えて「抗議活動に参加した皆さんは相当期間街頭行動を続け、皆さんの要求や希望は明確になった。しかし私は皆さん個人の身の安全を心配している。どうか、絶対に、暴力はふるわないでください」と語った。
また『CNBC』は2014年の「雨傘運動」を率いた黄之鋒氏のコメントと、香港政府の声明についても報じている。
黄之鋒氏は、今回の抗議活動は「平和的な活動だった」と語り、また、「市民が中国・香港政府に感じている怒りは警察の声明では解決できない」とも述べた。
香港政府は21日遅く、抗議活動によって市民活動に不自由が生じたことに対して遺憾の意を表明し、抗議活動に対して「平和的、理性的に」行動するよう呼びかけていた。
さらに『ロイター』は、抗議活動が一旦収束しつつあることを伝えつつ、これで大規模な抗議活動が終わったと言えるかどうかは不透明だ、と報じている。
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