イスラエル、60歳以上の人にコロナワクチンの4回目の接種実施へ(2021/12/22)
イスラエルでは、近々コロナワクチンの2回目のブースター接種を高齢者や医療関係者に実施することが決定された。
『ユーロニュース』によると、イスラエルのナフタリ・ベネット首相は21日、60歳以上のイスラエル人全員と医療関係者に、専門家委員会に相談した上で、コロナワクチンの4回目の接種を受ける権利を与えると発表した。
イスラエルは、昨年12月に世界で初めて国民にワクチン接種を行った国のひとつで、その後、夏に世界初のブースター接種を実施した。4回目の接種は数日中に開始される予定だという。公式発表によると、国民の約63%が2回のワクチン接種を受けており、45%がブースター接種を受け終わっている。...
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『ユーロニュース』によると、イスラエルのナフタリ・ベネット首相は21日、60歳以上のイスラエル人全員と医療関係者に、専門家委員会に相談した上で、コロナワクチンの4回目の接種を受ける権利を与えると発表した。
イスラエルは、昨年12月に世界で初めて国民にワクチン接種を行った国のひとつで、その後、夏に世界初のブースター接種を実施した。4回目の接種は数日中に開始される予定だという。公式発表によると、国民の約63%が2回のワクチン接種を受けており、45%がブースター接種を受け終わっている。
一方、『タイムズ・オブ・イスラエル』によると、コロナ政策に助言を与えるイスラエル保健省の専門家チームは、今月12日、保健大臣と首相が可能性として提起していた一般人に対する4回目のワクチン接種を推奨しないという結論を発表していた。また、高齢者や免疫不全者のための4回目(または2回目のブースター)の接種も推奨しないと伝えていた。
しかしその後、パンデミック対策本部と呼ばれている政府機関の別の専門家たちが、医療関係者、60歳以上の成人、及びその他の基礎疾患のある人に対し、3回目の接種から4カ月以上待った後、4回目の接種を受けるよう勧告した。専門家たちのうち86%が4回目のブースター接種に賛成票を投じたという。この勧告を受けて、ベネット首相は、60歳以上と医療従事者を対象に、新型コロナウイルスワクチンの4回目接種を実施すると発表した。
シェバメディカルセンターの感染症部門を率いるガリア・ラハブ教授は、3回目の予防接種による予防効果が薄れていることを示すデータが少ないことから、追加接種を推奨するという決定は「単純なことではなかった」と述べた。「しかし、同時に、世界では恐ろしい数字が出てきている」と語り、急速に広がるオミクロン株について言及した。
イスラエルの新聞『ハアレツ』によると、国内で診断されたオミクロン株の感染者はすでに175例であり、イスラエル政府は、今週末までにはその数は倍以上の400例になると予想している。しかし、現在イスラエルでは、ワクチン接種のペースが鈍化している。最近では、1日平均21000回の接種が行われており、この数字には、ワクチンの接種対象になった5歳以上の子どもや、コロナから回復した人、2回目、3回目の接種を受ける人たちが含まれている。
同紙は、「ワクチンは即効性のあるものではないだけでなく、こうした接種のペースは、新たな波による打撃を和らげるために必要だと当局が考えているペースよりはるかに遅い」と伝えている。
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オミクロン株、19日からすでにオランダ国内に存在していたことが判明(2021/12/01)
オランダの保健当局によると、世界保健機関(WHO)がオミクロン株を「懸念される変異株」に指定した1週間ほど前にすでにオランダ国内に存在していたことが分かった。
仏メディア
『BFMTV』によると、オランダの保健当局は11月30日、これまで考えられていたよりも1週間早い11月19日に実施した検査でオミクロン株を検出したと発表し、感染がどの程度広がったかを確認しているという。国立公衆衛生環境研究所(RIVM)は、11月19日および23日に国内で採取された2つのテストサンプルからオミクロン変異体を検出した。
オランダ当局は29日に、国内で14人がオミクロン株の保菌者であることを発表していたが、その全員が、26日に南アフリカを出国し、アムステルダムに到着した際に新型コロナウィルスの検査で陽性反応が出た乗客であった。...
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仏メディア
『BFMTV』によると、オランダの保健当局は11月30日、これまで考えられていたよりも1週間早い11月19日に実施した検査でオミクロン株を検出したと発表し、感染がどの程度広がったかを確認しているという。国立公衆衛生環境研究所(RIVM)は、11月19日および23日に国内で採取された2つのテストサンプルからオミクロン変異体を検出した。
オランダ当局は29日に、国内で14人がオミクロン株の保菌者であることを発表していたが、その全員が、26日に南アフリカを出国し、アムステルダムに到着した際に新型コロナウィルスの検査で陽性反応が出た乗客であった。
しかし、採取された2つのサンプルは、南アフリカが11月24日に新種のウイルスを検出したと世界保健機関(WHO)に報告する前に採取されたものである。国立公衆衛生環境研究所は、「2名がアフリカ南部にも渡航していたかどうか」を知ることはまだできないとし、検査を受けた人にはその旨を伝え、自治体の保健機関では関係者の調査を開始していると付け加えた。同研究所では、「今後、オランダ国内でのオミクロン株の広がりについて様々な調査を行う」とし、過去の調査で得られたより多くのサンプルを再調査するとしている。
イスラエルのメディア『ハアレツ』によると、イスラエルの公衆衛生サービスの責任者であるシャロン・アルロイ=プレイス博士は、オミクロンの感染リスクは「非常に高い」ものの、ワクチンを接種済みの人は、この変異株に感染しても軽症で済むと説明している。
ハダッサ・エイン・カレム大学病院の新型コロナウィルス部門の責任者であるドロール・メロバック教授は、新種のウイルスに感染した患者に関する予備的報告は心強いものであると述べている。そして、「このまま続けば、デルタ株に比べて比較的軽い病気になる可能性があり、主流になれば、感染率が下がることになる。結論を出すのはまだ早いものの、 この段階では、推測ではなく、情報を収集することが重要だ」と語っている。
オミクロン株の国内での感染拡大を抑えるため、イスラエルは27日から非居住者の入国を禁止することを決定した。また、オミクロン株保菌者に限り、デジタル追跡が再開される。コロナ規制が強化される一方で、イスラエルでは、12月12日にミス・ユニバースの大会が予定通り開催される。イスラエルの観光大臣は、参加者には規制が免除される一方で、定期的なPCR検査などの健康管理が行われる可能性があると述べている。観光大臣は記者団に対し、「これは174カ国で放送されるイベントであり、非常に重要なイベントであり、開催地エイラートも非常に必要としているイベントである」と述べている。
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