沖縄で開催されているバスケット男子ワールドカップ(W杯)で、日本代表チーム(世界ランキング36位)が初めて欧州勢に勝ったと沸いている。ただ、米メディアはそれよりもむしろ、全米バスケットボール(NBA、1946年発足)所属のスター選手が、開催地沖縄の上空を北朝鮮発射の弾道ミサイルが飛翔したことに驚愕したと報じている。
8月27日付
『AP通信』他は、バスケット男子W杯開催中の沖縄の上空を、北朝鮮が発射した弾道ミサイルが飛翔したこと、またそれに先立って全国瞬時警報システム(Jアラート、注後記)が鳴り響いたことで、W杯に参戦している著名バスケットボール選手らも驚愕したと報じている。
北朝鮮は8月24日午前3時51分、かねて通告しているとおり、軍事偵察衛星と称した弾道ミサイルを発射した。
そこで、日本政府はすかさず午前3時54分に沖縄県を対象としたJアラートを発信した。...
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8月27日付
『AP通信』他は、バスケット男子W杯開催中の沖縄の上空を、北朝鮮が発射した弾道ミサイルが飛翔したこと、またそれに先立って全国瞬時警報システム(Jアラート、注後記)が鳴り響いたことで、W杯に参戦している著名バスケットボール選手らも驚愕したと報じている。
北朝鮮は8月24日午前3時51分、かねて通告しているとおり、軍事偵察衛星と称した弾道ミサイルを発射した。
そこで、日本政府はすかさず午前3時54分に沖縄県を対象としたJアラートを発信した。
これに一番驚いたとみられるのが、同県で開催されているバスケット男子W杯に参戦している選手らである。
すなわち、同弾道ミサイルの一部が、午前4時に沖縄本島と宮古島の間の上空を通過し、午前4時5分に南シナ海のフィリピン約600キロメートル東沖に落下している。
スロベニア代表(世界ランキング7位)として参戦している、NBAのダラス・マーベリックス(1986年設立)所属のスター、ルカ・ドンチッチ選手(24歳)は、米スポーツ月刊誌『スポーツ・イラストレイテッド』(1954年創刊)のインタビューに答えて、“早朝に鳴り響いたJアラートのサイレンに驚いたし、何よりミサイルが頭上を飛翔していくのをみて恐ろしかった”とコメントした。
同選手は、米国代表(世界ランキング2位)ではなく、出身国のスロベニア代表としてW杯に参戦している。
北朝鮮は同日、軍事偵察衛星を打ち上げたが、結果は失敗に終わり、残骸が黄海、東シナ海、太平洋に落下したと認めている。
北朝鮮は3度目も挑戦すると表明しているが、日米韓の高官らは、今回の結果も踏まえて、ただ単に日米韓の結束を強めるだけに終わっていると非難している。
なお、スロベニア代表は8月26日、初戦のベネズエラ(世界ランキング17位)に100対85で勝利していて、8月28日に2戦目のジョージア(同32位)戦に臨む。
(注)Jアラート:通信衛星と市町村の同報系防災行政無線や有線放送電話を利用して、緊急情報を住民へ瞬時に伝達する日本のシステムのこと。2007年運用開始。
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8月16日付
『AP通信』他:「8月16日に発生した出来事」
●1777年
・米独立戦争(1775~1783年)の最中、「ベニントン(現在のバーモント州)の戦い」でジョン・スターク将軍率いる大陸軍が英国軍を打ち破り、戦況は大陸軍側に傾く。同将軍は、後に「ベニントンの英雄」と称えられた。
●1812年
・米英戦争(1812~1815年)の最中、米国軍が英国植民地軍・インディアン諸部族混成軍に敗北。元々インディアンの領地を奪い合う戦争で、北米植民地戦争とも呼ばれる。また、最終的には米国軍の勝利となり、米国が経済的にも独立を果たしたという意味で、第二次独立戦争とも呼ばれる。
●1861年
・第16代大統領のエイブラハム・リンカーン(1809~1865年、1861~1865年在位)が、大統領令No.86を発令し、米合衆国の諸州に対して、反乱軍の治める州、すなわち米連合国(1861~1865年)加盟の南部11州との商取引を禁止。
●1954年
・米タイム社(1922~2018年)がスポーツ週刊誌『スポーツ・イラストレイテッド』を創刊。2018年初めにメディア企業メレディス社がタイム社を買収してから隔週刊に、そして2020年から月刊に変更。
●1962年
・英国ロックバンドのビートルズ(1960~1970年活動)が、ドラマーのピート・ベスト(現在74歳)を解雇。代わって、リンゴ・スター(同81歳)が加入して、同年10月にメジャーデビュー。なお、同グループの全世界レコード・CD等の総売り上げは6億枚以上で、ギネス世界記録(1955年創刊)が「最も成功したグループアーティスト」に認定。
●1977年
・「世界で最も売れたソロアーティスト」と言われたロック歌手エルビス・プレスリーがメンフィス(テネシー州)の自宅で死去。享年42歳。医師の検診では、処方薬の極端な誤用による不整脈が死因。なお、全世界のレコード・CD等の総売り上げは6億枚以上。
・ニューヨーク地裁が、性転換したレネ・リチャーズ選手(引退後眼科医、現在86歳)に対して、性染色体検査(スポーツにおける性別確認)を受けずとも全米オープン(女子プロテニスの四大大会のひとつ)に出場資格があると裁定。
●1978年
・米公民権運動指導者のマーティン・ルーサー・キング・ジュニア牧師(享年39歳)暗殺の容疑者ジェームズ・アール・レイ被告人(1928~1998年)が米議会の公聴会で、主犯容疑を否認するとともに“ラウル”と名乗る謎の男にそそのかされたと供述。
●1987年
・デトロイト(ミシガン州)発フェニックス(アリゾナ州)行きノースウェスト航空255便が離陸に失敗して墜落し、乗員・乗客154人が犠牲(他に、地上で巻き込まれた自動車のドライバー2人)。唯一の生存者は4歳のセシリア・シーハン(現在38歳)。事故原因はパイロットによるフラップ(高揚力装置)の出し忘れと、離陸警報装置の停止。
●1991年
・第264代ローマ教皇ヨハネ・パウロ2世(ポーランド出身、1920~2005年、1978~2005年在位)が、ローマ教皇として初のハンガリー訪問。同教皇は、歴代教皇の中で最も長距離の海外歴訪をしており、その距離は約72万1千マイル(約115万4千キロメートル)で地球31周分。なお、1981年にローマ教皇として初来日し、広島・長崎を訪問して核兵器の廃絶を訴えている。
●2002年
・テロ首謀者アブ・ニダル(享年65歳)がバグダッドの自宅で、他殺体で発見(自殺説もあり)。もともとはパレスチナ解放機構の幹部だったが、対立して脱退。自身の名を冠したゲリラ組織「アブ・ニダル機関」(現在の名称はファタハ革命評議会)を結成。
●2011年
・ドイツのアンゲラ・メルケル首相(現在66歳)とフランスのニコラス・サルコジ大統領(現在66歳、2007~2012年在位)が、米国の国債の格下げとイタリア・スペインの債務不安から世界同時株安が進行する中で、ユーロ圏の信頼回復に向けた対策などにつき協議。しかし、ユーロ圏共同債の発行等、緊急財政策には合意できず。
●2014年
・ミズーリ州のジェイ・ニクソン知事(現在65歳、2009~2017年在位)が、セントルイス郊外のファーガソンにおける非常事態宣言・夜間外出禁止令を発出。1週間前の8月9日、武器不所持の黒人青年マイケル・ブラウン(享年18歳)が、白人警官ダレン・ウィルソン(現在35歳)に射殺されたことで暴動が発生し、1週間以上継続。なお、セントルイスの大陪審はウィルソンを不起訴とすると裁定し、また米司法省も、ウィルソンの正当防衛を認定。
●2016年
・リオデジャネイロオリンピック女子体操の床競技で、シモーネ・バイルズ選手(現在24歳)が4個目の金メダルを獲得。その他、団体総合・個人総合・跳馬で金、平均台で銅メダル。なお、2021年東京大会では、団体総合で銀、平均台で銅メダルを獲得。
●2020年
・ポートランド(オレゴン州)で同年5月26日、黒人ジョージ・フロイド(享年46歳)が白人警官デレク・チョービン(現在45歳)によって首を抑えられて窒息死。これを契機に、2日後から抗議活動が始まり3ヵ月間で激しさを増し、8月16日当日、抗議集団が市警察を襲撃すると宣言して暴動が発生。この抗議活動は、「ブラック・ライブズ・マター(黒人の命も大切)」運動として全米及び世界60ヵ国、2000市余りに拡大し、1,500万人以上が参加。なお、チョービン容疑者は殺人罪で起訴され、2021年6月、禁固22年半の有罪判決を受けて服役。
・デスバレー(カリフォルニア州)で、世界3位となる華氏130度(摂氏54.4度)を記録。世界最高温度は、同じくデスバレーで1913年7月10日に記録された華氏134度(摂氏56.7度)。なお、同地は、海抜マイナス86メートルで周囲は高い山に囲まれた盆地。年間降雨量も僅か50ミリで、フェーン現象が発生しやすく、高温となりやすい。
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