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【Globali】
豪出版社、中国共産党に関する本の出版を延期。著者が反論(2017/11/14)
10月13日付 『AFP』『BBC』など英文メディアは、中国から法的措置を取られることを懸念して、オーストラリアの大手出版社が本の出版を見合わせている件について伝えている。
本の著者はオーストラリアのチャールズ・スタート大学のクライブ・ハミルトン教授。ハミルトン氏はオーストラリア内における中国共産党の活動について論じる本「静かなる侵略」を出版しようとしていたが、出版元のアレン・アンド・アンウィンが「中国から法的措置を受ける可能性がある」として印刷をキャンセルしていた。ハミルトン氏はガーディアンズ紙の取材に「非常にショックである」と述べ、反発する事態となっている。
ハミルトン氏は「中国政府の動きはこれまでにないほどに広範囲になってきており、当局がオーストラリアの社会や政治に対しどのような影響を与えているのか分析するためには、個人の名前や活動を分析する必要があり、それが私のやり方である。...
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本の著者はオーストラリアのチャールズ・スタート大学のクライブ・ハミルトン教授。ハミルトン氏はオーストラリア内における中国共産党の活動について論じる本「静かなる侵略」を出版しようとしていたが、出版元のアレン・アンド・アンウィンが「中国から法的措置を受ける可能性がある」として印刷をキャンセルしていた。ハミルトン氏はガーディアンズ紙の取材に「非常にショックである」と述べ、反発する事態となっている。
ハミルトン氏は「中国政府の動きはこれまでにないほどに広範囲になってきており、当局がオーストラリアの社会や政治に対しどのような影響を与えているのか分析するためには、個人の名前や活動を分析する必要があり、それが私のやり方である。」と主張したが、出版社側が印刷をやめる措置を取った。出版社は最悪の場合中国当局が出版社を、ひいてはハミルトン氏個人を名誉毀損で訴える可能性が高いと考えたためと説明している。ハミルトン氏は法的措置に対応するために内容の大幅な変更するということ拒んだため、出版社側も印刷を止め、出版を延期せざるを得なくなった。
ハミルトン氏は「欧米の出版社が自国内で中国政治に関する資料の検閲を決めた初めての例だ。オーストラリアでこれを許してしまったら、自分たちの国で基本的権利や自由とみなしているものを守る戦いに負けることになってしまう。」
出版社側は現在法律の専門家に助言を求めており、裁判所の最終的な判断が出されるまで出版を延期する予定だと主張している。ただハミルトン氏本人は出版の延期を望んでおらず、権利を自分に返すよう主張しているという。
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