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大相撲新番付が発表・五月場所の開催は?…(4月28日)
すでに2週間の順延が決定している大相撲五月場所の新番付が発表された。本来ならば新大関の誕生など話題が豊富な場所になる筈だったが、非常事態宣言発令中のなか、各力士の喜びの声も電話取材による異例の形となった。
各部屋の若い力士が新番付を協会に取りに行くのが場所前恒例の光景であるが、今回は新型コロナの感染防止のため、各部屋に直接配送された。新たに大関に昇進した朝乃山は「番付を見てまた実感しました。...
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すでに2週間の順延が決定している大相撲五月場所の新番付が発表された。本来ならば新大関の誕生など話題が豊富な場所になる筈だったが、非常事態宣言発令中のなか、各力士の喜びの声も電話取材による異例の形となった。
各部屋の若い力士が新番付を協会に取りに行くのが場所前恒例の光景であるが、今回は新型コロナの感染防止のため、各部屋に直接配送された。新たに大関に昇進した朝乃山は「番付を見てまた実感しました。もっと引っ張って来たい気持ちになりましたし、相撲界を盛り上げていきたい」と意気込みを語った。
また、ただ一人新入幕となった琴勝峰は二十歳の新鋭。先場所十両で一二勝をあげ優勝を果たし、初土俵から一六場所目でのスピード出世を果たした。佐渡ヶ嶽部屋からは琴ノ若に続き二場所連続での新入幕となり、先場所九勝を挙げた琴ノ若同様活躍が期待される。
しかし、五月場所の開催はかなり流動的だ。先週、高田川部屋で親方を含む六名がPCR検査で陽性が判明。相撲協会感染者は計七名となっている。協会では感染者が出た所属部屋に対し、今後2週間稽古や外出を禁止し部屋の消毒や体温管理などを徹底しているが、24日初日の夏場所開催自体はいまのところ変更されていない。これまで「世の流れを踏まえ決めていきたい」との見解を示しているが、未だチケットの前売りは始まっていない状態だ。専門家の意見を踏まえ、近日中に開催の可否、また開催するとして観客を入れるのかどうか等の判断を下すことになるとみられる。「皆さんが自粛して苦しい中、相撲で頑張って元気を与えたい(朝乃山)」という新大関の晴れ姿は見ることが出来るのか?
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コロナ禍は若者の夢まで…史上初高校総体中止(4月27日)
新型コロナウイルスの影響が高校最大のスポーツの祭典にまで及んでしまった。全国高校学校体育連盟(高体連)は26日、ウェブ会議で臨時会議を開催。8月10日から開催される予定だった全国高校総体・インターハイの中止を全会一致で決定したことを発表した。
高体連は中止の理由として競技中の移動・宿泊時の感染リスクが高く、選手や大会関係者の安全安心の確保が困難であることなどを挙げた。また、感染防止のために競技施設が使用できないなか、練習不足による怪我の恐れも考慮したとしている。...
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新型コロナウイルスの影響が高校最大のスポーツの祭典にまで及んでしまった。全国高校学校体育連盟(高体連)は26日、ウェブ会議で臨時会議を開催。8月10日から開催される予定だった全国高校総体・インターハイの中止を全会一致で決定したことを発表した。
高体連は中止の理由として競技中の移動・宿泊時の感染リスクが高く、選手や大会関係者の安全安心の確保が困難であることなどを挙げた。また、感染防止のために競技施設が使用できないなか、練習不足による怪我の恐れも考慮したとしている。「皆さんの安全安心、そして命を守ることを選んだ結果です。自分を守る、他人を守る対策を引き続き取っていただくようお願いします(高体連・岡田正治会長)」昭和38年(1963)に各競技団体の高校選手権を統合して誕生した全国高校総体。大会が中止となるのは57年の歴史で初めてのことだ。
そもそも2020年の高校総体は開催前から苦難の連続であった。当初「北関東総体2020」として群馬県、茨城県、栃木県、埼玉県の4県で開催予定だったものが、東京五輪の影響で会場・宿舎の確保が困難となり、開催が危ぶまれた。そのため東北から九州まで全国17府県の協力を得て競技種目を分散。さらにクラウドファンディングで開催にかかる費用を捻出するなど、懸命の努力で開催に向けた準備を進めて来ていた。それだけに無念さは計り知れない。ましてや競技者である高校生たちにとってはあまりにも残酷な結論となった。高校スポーツにとって春の選抜大会に続く苦渋の決断。果たして残る10月の国民体育大会(2020かごしま国体)までに感染は収束しているのだろうか。
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公営レース開催続くなか、競輪ダービーは中止(4月26日)
国内のスポーツイベントは軒並み中止か延期されており、テレビからもスポーツ中継がすっかり姿を消してしまった。そんななか例外的に開催を続けているのが競馬などの公営レースだ(4月20日記事参照)競馬のほか競艇(ボートレース)とオートレースに関しては、緊急事態宣言後も各地で観客を入れない形で各レースが行われてきた(TV―CMもオンエア中)ところが、競輪では異なる判断が下されて、関係者に波紋が広がっている。...
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国内のスポーツイベントは軒並み中止か延期されており、テレビからもスポーツ中継がすっかり姿を消してしまった。そんななか例外的に開催を続けているのが競馬などの公営レースだ(4月20日記事参照)競馬のほか競艇(ボートレース)とオートレースに関しては、緊急事態宣言後も各地で観客を入れない形で各レースが行われてきた(TV―CMもオンエア中)ところが、競輪では異なる判断が下されて、関係者に波紋が広がっている。
競輪界の最高峰レースの一つであるG1日本選手権・競輪ダービーの中止が24日明らかになった。5月5日から10日にかけて静岡競輪場で開催される予定だったが、静岡市の田辺信宏市長は「新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、中止することを決定いたしました」と会見で発表。無観客開催であっても参加選手や関係者の大規模な移動を伴うことから苦渋の決断に至ったと経緯を説明した。ダービーの中止は59年ぶりのこととなる。
公営レースの開催決定権はその地域の各自治体にある。同じ静岡県内でも伊東競輪は開催されている。それでは何故判断が分かれたのか。それは前述のとおり、会見で市長が説明した関係者の移動にあるようだ。ダービー開催となれば参加選手は162人を数えるという。密集状態の発生を避けるための苦渋の判断だった。
公営レースでは競馬界のほか競艇も日本財団が新型コロナ対策として6億円の寄付を表明した。レースの中止は税収の大幅減少にもつながる。今回の判断が今後の各団体の大型レース開催にどのような影響を与えるか、注目が集まる。
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野球&サッカー・プロリーグと国内選手権は?(4月24日)
新型コロナウイルスの感染から2週間の自宅待機を経て、自主練習に復帰する阪神タイガースの藤浪晋太郎ら3選手が会見を行った。藤浪は「自分がかかるという認識があまりなかった。かなり軽率だったと思う」と反省の弁を述べた。軽症で済んだことは何よりだったが、球団からの外出自粛要請のなかで女性らとの集団の飲食を行ったことはあまりに危機感が欠けていると言わざるを得ない。3選手とも今後は責任ある立場として模範となる行動をとってもらいたい。...
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新型コロナウイルスの感染から2週間の自宅待機を経て、自主練習に復帰する阪神タイガースの藤浪晋太郎ら3選手が会見を行った。藤浪は「自分がかかるという認識があまりなかった。かなり軽率だったと思う」と反省の弁を述べた。軽症で済んだことは何よりだったが、球団からの外出自粛要請のなかで女性らとの集団の飲食を行ったことはあまりに危機感が欠けていると言わざるを得ない。3選手とも今後は責任ある立場として模範となる行動をとってもらいたい。
その一方、プロ野球の開幕は依然未定のままだ。同日NPBはオンラインで12球団代表者会議を開催。今シーズンは開幕しても当面、無観客で行うことを確認した。公式戦の無観客試合は史上初めてのこととなる。斉藤惇コミッショナーは「状況を見極めて開幕日を決めていきたい」5月11日に再び話し合うことになった。すでに交流戦の中止が決定しており、どのような形で行われるにしろ、かつてない短縮した日程になることは避けられそうにない。公式記録をどのような扱いとするのかなど検討すべき課題は多い。
また、プロ野球との対策連絡会議を行ったJリーグも、「この段階に来れば想定しないといけない(村井満チェアマン)」として、無観客の開催を検討することとなった。中断中のリーグ戦再開は6月13日以降へと再延長された。また、プロリーグ以外にもサッカー天皇杯は大会方式を大幅に変更し、出場チームを絞ったうえで開幕を5月から9月に延期することに。野球も五輪開催の影響で7月開催となっていた日本選手権の中止が既に決まっているほか、11月の都市対抗野球は日程を調整する方向で進んでいる。
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日米プロ野球・下部リーグに球団解散の危機が(4月23日)
依然として開幕の見通しが全く立たない日本のプロ野球。だが、海外に目を転じると新型コロナ感染の封じ込めに一定の成果を上げている台湾ではすでに12日から開幕し、無観客での公式戦を行っている。21日には韓国プロ野球も5月5日から無観客でのリーグ戦を開幕すると発表した。また、アメリカ・MLBでは3つの州での無観客試合の開催を検討中だという。
その一方で非常に気がかりなニュースも入って来た。大リーグ機構では来シーズンからマイナーリーグの球団数を大幅に削減する計画が浮上。...
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依然として開幕の見通しが全く立たない日本のプロ野球。だが、海外に目を転じると新型コロナ感染の封じ込めに一定の成果を上げている台湾ではすでに12日から開幕し、無観客での公式戦を行っている。21日には韓国プロ野球も5月5日から無観客でのリーグ戦を開幕すると発表した。また、アメリカ・MLBでは3つの州での無観客試合の開催を検討中だという。
その一方で非常に気がかりなニュースも入って来た。大リーグ機構では来シーズンからマイナーリーグの球団数を大幅に削減する計画が浮上。MLBはア・リーグとナ・リーグ併せて全30球団が存在するが、傘下に百数十チームを有するマイナーリーグが存在する。世界一の野球大国を支えてきた分厚い選手層はこのマイナーリーグがあってこそのもので、日本からもメジャーへの登竜門としてこれまで多くのプレイヤーが挑戦してきた。今回の計画では球団数は160から120に大幅減となり、1000人以上がリストラとなる可能性があるとスポーツニッポンが伝えた。入場料収入が経営の柱のマイナーリーグ・独立リーグではコロナ感染拡大の影響で経営難に陥るチームが続出しており、今年オフに予定されているMLBとの野球協定で厳しい立場に追い込まれることが予想される。
日本の球界では状況はさらに深刻だ。日本最大のプロ野球独立リーグ・ルートインBCリーグ(全12球団)は、いま新型コロナの影響で存続の危機に立たされている。開幕を2度延期したものの、公式戦日程は未定のまま。試合が開催できなければほとんどのチームは活動を継続が出来なくなるという。日本のプロ野球を下支えてきた野球組織に救いの手はあるのだろうか。
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