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夏の甲子園中止か?・地区大会は開催の意向も(5月15日)
インターハイに続き、高校野球でも開催中止の公算が高くなってきている。15日の各スポーツ紙の一面では全国高等学校野球選手権大会の中止に関する報道が相次いで発表された。
「甲子園中止へ」の大見出しで報じたのはスポーツ報知。記事によれば、日本高野連と朝日新聞社が新型コロナウイルス感染拡大の影響で夏の甲子園大会を中止する方向で最終調整に入っているという。4月26日に全国高体連がインターハイを中止する判断を下したことに加え、選手らの健康と安全を最優先したためと見られる。...
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インターハイに続き、高校野球でも開催中止の公算が高くなってきている。15日の各スポーツ紙の一面では全国高等学校野球選手権大会の中止に関する報道が相次いで発表された。
「甲子園中止へ」の大見出しで報じたのはスポーツ報知。記事によれば、日本高野連と朝日新聞社が新型コロナウイルス感染拡大の影響で夏の甲子園大会を中止する方向で最終調整に入っているという。4月26日に全国高体連がインターハイを中止する判断を下したことに加え、選手らの健康と安全を最優先したためと見られる。正式な決定は20日の予定だが、もし仮に中止となれば戦争の影響で地方大会の途中で打ち切られた1941年の第27回以来、79年ぶり3度目のこととなる。
一方で地方大会の開催の可能性について一面で報じたのは日刊スポーツだ。高野連では地方大会については一律中止にはしないとし、各地区の高野連の判断に任せるとしているとのこと。15日に緊急事態宣言が解除された39県の高野連に対して日刊スポーツで取材したところ、20県で地方大会の開催の意思があるという回答だったという。ちなみに地区大会の開催が最も早い沖縄県では、6月20日の開幕についてすでに7月に延期することが決まっている。
一方、大学野球は8月の第69回全日本大学野球選手権の中止を決定した。各地域の春季リーグが延期されており、代表校の選出が困難なことが要因だ。選手権の中止は1952年の第1回大会以来、史上初のこととなる。なお東京六大学野球ではリーグ戦の開幕を8月12日とし、1試合ずつの総当たり方式が検討されている。
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新型コロナウイルス感染・大相撲で初の死者が(5月14日)
ついに現役のスポーツ選手からも痛ましい犠牲者が出てした。日本相撲協会は13日、新型コロナウイルスに感染し、入院中だった高田川部屋所属の三段目力士・勝武士(しょうぶし)が、肺炎による多臓器不全のためきょう東京都内の病院で亡くなったことを発表した。
勝武士は山梨県出身の28歳。最高位は三段目十一枚目だが、巡業では初っ切りを務め、相撲ファンの間では良く知られた存在だった。入院先の病院で19日に状態が悪化し、集中治療室で治療が続けられていたが、1カ月以上の闘病の末帰らぬ人となった。...
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ついに現役のスポーツ選手からも痛ましい犠牲者が出てした。日本相撲協会は13日、新型コロナウイルスに感染し、入院中だった高田川部屋所属の三段目力士・勝武士(しょうぶし)が、肺炎による多臓器不全のためきょう東京都内の病院で亡くなったことを発表した。
勝武士は山梨県出身の28歳。最高位は三段目十一枚目だが、巡業では初っ切りを務め、相撲ファンの間では良く知られた存在だった。入院先の病院で19日に状態が悪化し、集中治療室で治療が続けられていたが、1カ月以上の闘病の末帰らぬ人となった。八角理事長は「力士らしく粘り強く耐え、最後まで病気と闘ってくれました」と故人を悼んだ。協会によると先月4日から38度の高熱となり、複数の病院に診察を依頼したものの、医療機関が見つからない状況が続いていたという。8日に血痰の症状も出たため救急車で搬送され、夜にようやく入院先が決定。PCR検査で10日に陽性と判定されていた。大相撲関係者では初の新型コロナ感染者だったが、協会では個人情報保護の観点から個人名は明かさなかった。その後、25日に高田川親方と白鷹山ほか5名の感染と入院が発表されていた(すでにこの6人は退院済み)。
ちょうど都内で感染者数が急増した時期だった不運もあるが、早急に受け入れ先の病院が見つからなかったことは悔やまれてならない。小池都知事は、勝武士の病院受け入れが遅れた経緯について、検証することを明らかにした。
28歳での死亡例は国内では最年少、20代以下では初めての事例である。勝武士は糖尿病を患っており、平成二十八年の春場所では取組直前に低血糖障害の症状が出て、不戦敗になったこともある。糖尿病などの基礎疾患がある人は重症化しやすいと言われる新型コロナウイルス。悲劇が繰り返されないためにも迅速な対策を望みたい。
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MLB開幕は7月4日?両リーグDH制導入も(5月13日)
前日の代表者会議に続き、プロ野球は12日臨時のオーナー会議が行われた。議長を務めたDeNA・南場オーナーから「6月中旬から下旬の開幕を目指す方針」が確認されたことが発表された。海外では台湾、韓国でリーグ戦を開始しているが、海の向こうメジャーリーグでも具体的な再開への道筋が見え始めている。MLB全30球団のオーナーと機構側が独立記念日の7月4日前後に無観客で開幕する案を承認したとAP通信など複数のメディアが報じた。...
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前日の代表者会議に続き、プロ野球は12日臨時のオーナー会議が行われた。議長を務めたDeNA・南場オーナーから「6月中旬から下旬の開幕を目指す方針」が確認されたことが発表された。海外では台湾、韓国でリーグ戦を開始しているが、海の向こうメジャーリーグでも具体的な再開への道筋が見え始めている。MLB全30球団のオーナーと機構側が独立記念日の7月4日前後に無観客で開幕する案を承認したとAP通信など複数のメディアが報じた。
これまではコロナウイルスの感染者の少ないアリゾナなどのキャンプ地に限定しての公式戦開催案が俎上に上っていた。今回の報道によると、アメリカンリーグ、ナショナルリーグともに同一地域内のチームのみで公式戦を行う形式が検討されているという。また、レギュラーシーズンは通常の約半分の82試合に削減される。
国土の広い米国ではMLBのチームは東地区・中地区・西地区の3つのエリアに分かれ、それぞれの地区王者を決める形式が取られている。一方で他地区の球団とも試合を行うため、途方もない長距離の遠征を行うのが通例である。移動の多いチームだと選手たちは年間162試合で6万キロ以上の距離を旅することになるというから驚く。今回は所属地区内での対戦に限定することで感染のリスクや、キャンプによる十分な調整が図れなかった選手らの肉体的な負担を軽減する狙いがあるとみられる。
なお、対戦カードが限定されるため、2リーグ間の交流戦、インターリーグを増やす方針だ。現在DH制はア・リーグにしか導入されていないが、公平を期すために全試合DH制度となる見込みだという。MLBでは以前からナ・リーグでも指名打者制度の導入を求める動きが起きており、一部では2021シーズンからの導入も囁かれていた。今回の措置はその一つの契機となるかもしれない。日本のプロ野球とは状況が異なるが、これも注目したい点だ。
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70年で初・プロ野球オールスター戦が中止に(5月12日)
新型コロナウイルスの感染拡大により開幕が延期されているプロ野球で、球宴・オールスターゲームが中止されることが正式に決定した。11日、NPBはオンラインでのプロ野球12球団代表者会議を開催。斎藤惇コミッショナーは「残念なご報告になりますけども、本年はオールスターゲームとフレッシュオールスター両方とも中止することを決定しました」と報告した。昭和26年に始まったオールスターゲーム。その収益はNPBにとって大きな収入源だ。...
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新型コロナウイルスの感染拡大により開幕が延期されているプロ野球で、球宴・オールスターゲームが中止されることが正式に決定した。11日、NPBはオンラインでのプロ野球12球団代表者会議を開催。斎藤惇コミッショナーは「残念なご報告になりますけども、本年はオールスターゲームとフレッシュオールスター両方とも中止することを決定しました」と報告した。昭和26年に始まったオールスターゲーム。その収益はNPBにとって大きな収入源だ。今年は70周年を迎え、福岡と名古屋での開催が予定されていたが、史上初の中止となった。
この日は代表者会議に先んじて、Jリーグと合同で設置した「新型コロナウイルス対策連絡会議」を行い、専門家チームからの提言を受けた。は、「緊急事態宣言が延長された現状況下では、開幕及び再開の日程決定は難しい」などの意見が出され、Jリーグ・村井満チェアマンは「長期の視点で準備していかなければ」として、Jリーグ再開については結論を先送りに。一方、NPB側は斉藤コミッショナーが「選手の健康、衛生、スタッフの健康を十分考慮しながら、来月の半ばから下旬のどこかで開幕」を目標とすることで、12球団が一致したと明らかにした。
事前に一部報道ではリーグごとの地域集中開催案が取り沙汰されていた。セリーグは首都圏(東京ドーム、神宮球場、横浜スタジアムなど)、パリーグが関西圏(京セラドーム、ほっともっと神戸など)と地域を限定し公式戦を開催するというものだが、今回の会議で具体的な進展はなかったようだ。一試合で最大数万人単位の集客があるプロ野球。球場も大都市に集中しており、開催へのハードルは依然高いと言える。
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母の日・アスリートがオンラインで感謝の言葉(5月11日)
母の日の5月10日。各スポーツ界からも母親への感謝の気持ちを送る取り組みがなされた。プロ野球では千葉ロッテマリーンズのゴールデンルーキー・佐々木朗希が球団の公式動画の中でメッセージを送った。「今こうやって生活できているのは母親のおかげだと思うのですごく感謝しています(佐々木朗希)」東日本大震災で父親と祖父母を亡くした佐々木は当時まだ9歳の少年だった。女手一つで育てくれた母親に対する感謝の思いは人一倍強い。...
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母の日の5月10日。各スポーツ界からも母親への感謝の気持ちを送る取り組みがなされた。プロ野球では千葉ロッテマリーンズのゴールデンルーキー・佐々木朗希が球団の公式動画の中でメッセージを送った。「今こうやって生活できているのは母親のおかげだと思うのですごく感謝しています(佐々木朗希)」東日本大震災で父親と祖父母を亡くした佐々木は当時まだ9歳の少年だった。女手一つで育てくれた母親に対する感謝の思いは人一倍強い。小学4年生の時に100円ショップのハンカチをプレゼントしたと母の日の思い出を語った。
北海道日本ハムファイターズは公式動画で選手らが花束を手作りする様子を公開。「こういう状況ですけど、お母さんたちのおかげで僕たちは暮らせています。これからもよろしくお願いします(選手会長・中島卓也)」と母親への感謝の気持ちを伝えた。このほか、阪神タイガースも49人の選手による「お母さん、ありがとう」の母の日動画をYouTubeで公開している。
また、10日の記事で紹介したオンラインでの年間表彰式を行ったプロバスケ・Bリーグでは431得点をあげたアルバルク東京・田中大貴がMVPを初受賞。田中は「小さい時からずっと好きなようにやらせてくれた母親には本当に感謝の気持ちしかない」と、この日に嬉しい報告が出来たことへの感謝の気持ちを述べた。
通常ならば試合会場で様々な母の日イベントが行われていたスポーツ界。外出自粛が続くなか家庭での母親の負担は重くなっている。アスリートたちの心のこもった「ありがとう」の言葉は例年以上にしっかりと届いたはずだ。
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