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高校球児たちの夢・夏の甲子園も中止が決定(5月21日)
夏の甲子園・第102回全国高等学校野球選手権の中止が決定した。「開催中止を伝えることはまさしく断腸の思いです(高野連・八田英二会長)」夏の甲子園大会の中止は105年の歴史で3度目、戦後では初めて。また、春・夏の両大会が行われないのは史上初のこととなる。
中止に至った判断について、大会会長の朝日新聞社・渡辺雅隆社長は会見で「感染拡大を防ぎ選手や関係者、お客様の安全と健康を守るため」と述べた。大会期間中は全国から選手や関係者が、長距離を移動してやってくるうえ、ホテルなどでの長期にわたる集団生活を送ることになる。...
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夏の甲子園・第102回全国高等学校野球選手権の中止が決定した。「開催中止を伝えることはまさしく断腸の思いです(高野連・八田英二会長)」夏の甲子園大会の中止は105年の歴史で3度目、戦後では初めて。また、春・夏の両大会が行われないのは史上初のこととなる。
中止に至った判断について、大会会長の朝日新聞社・渡辺雅隆社長は会見で「感染拡大を防ぎ選手や関係者、お客様の安全と健康を守るため」と述べた。大会期間中は全国から選手や関係者が、長距離を移動してやってくるうえ、ホテルなどでの長期にわたる集団生活を送ることになる。高校スポーツ最大の一大イベントだけに、開催を強行するにはハードルが高すぎたといえるだろう。また、すでに高校総体が中止の決定を下しており、選手の健康面や安全管理を考えたこの決断を責めることは出来ない。
…とは言いながら、すでに39県で緊急事態宣言が解除となり、政府から大阪府・兵庫県でも解除の方針が示された同じ日の中止の決定は、何ともやりきれないことだろう。特に3年生の選手たちにとってはこれが最後の甲子園出場の機会。この日の会見では秋季大会の開催も困難であるとの見解が示されている。また、10月に予定されている国民体育大会についても、開催地の鹿児島県では「10月の開催は困難」としていて、未だ不透明な情勢だ。
このまま球児たちの夢は奪われてしまうのだろうか?今回、高野連では全国大会と同時に49の地方大会の中止も決定している。だが都道府県独自の代替大会の開催は容認する構えで、財政的な支援も行う考えだ。何とか白球にかけてきた青春の日々に報いる舞台を用意してほしい。
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続報・プロ野球とJリーグ、活動再開への動き(5月20日)
18日の記事でプロ野球とJリーグの全体練習再開のニュースを取り上げたが、本日もその続報をお届けする。17日にチームを分割して合同練習を開始した広島カープに続き、横浜DeNAベイスターズが19日、本拠地の横浜スタジアムで1軍のチーム練習を再開した。この日はラミレス監督をはじめコーチ陣はマスク着用。スタッフも手袋を着用し、選手間の距離をとるなど、新型コロナウイルスへの感染対策をしながらバッティング練習などを行った。...
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18日の記事でプロ野球とJリーグの全体練習再開のニュースを取り上げたが、本日もその続報をお届けする。17日にチームを分割して合同練習を開始した広島カープに続き、横浜DeNAベイスターズが19日、本拠地の横浜スタジアムで1軍のチーム練習を再開した。この日はラミレス監督をはじめコーチ陣はマスク着用。スタッフも手袋を着用し、選手間の距離をとるなど、新型コロナウイルスへの感染対策をしながらバッティング練習などを行った。初日の練習は3時間ほどだったが、ラミレス監督は「いつ開幕してもいいように身体を作って、最高の状態で開幕を迎えたい」と笑顔で語った。
パ・リーグでは先陣を切って埼玉西武ライオンズが18日からメットライフドームでチーム練習を再開。広島と同じく午前・午後の分離方式で3勤1休のスケジュールとする。順調にいけば29日に実戦形式の紅白戦が行われる予定だ。
さらに広島カープはファンへの練習見学も解禁する方針を示した。マツダスタジアムの観客席の一部を開放すると発表。入場者はマスク着用や検温、アルコール消毒が義務付けられる。
また、プロ野球独立リーグ(BCリーグ)でもすでに各球団がチーム練習を再開している。観客数はNPBの数十分の1以下であり、感染者数の少ない地方都市であれば意外と早い段階での通常開催も可能なのではないだろうか。
サッカーJ1ではサガン鳥栖に続き、お隣の県の大分トリニータも19日から8週間ぶりとなる全体練習を再開した。リーグ再開へ動き出したNPBとJリーグ。22日に再び対策連絡会議を行う予定だが、この場で公式戦の開始時期について何らかの決定がなされるか注目される。
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“ありのまま“の自分・池江璃花子からの伝言(5月19日)
「今日みなさんに初めてこの姿をお見せします」白血病で闘病中の競泳・池江璃花子が自身のSNSで、オフショットを公開した。初めてのウィッグを外したベリーショートの短髪姿は、現在のそのままの私を見てもらいたいという、彼女自らの提案によるものだった。
東京五輪に向けて本格的にトレーニングをこなしていた彼女が白血病の宣告を受けたのは2019年2月のこと。10か月後の退院を果たし、その後自宅での療養に努めてきた。...
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「今日みなさんに初めてこの姿をお見せします」白血病で闘病中の競泳・池江璃花子が自身のSNSで、オフショットを公開した。初めてのウィッグを外したベリーショートの短髪姿は、現在のそのままの私を見てもらいたいという、彼女自らの提案によるものだった。
東京五輪に向けて本格的にトレーニングをこなしていた彼女が白血病の宣告を受けたのは2019年2月のこと。10か月後の退院を果たし、その後自宅での療養に努めてきた。今年の3月には入院後初めてプールに入り、406日ぶりに水の感触を確かめることが出来た。今回SNSでのメッセージ映像と同時に、化粧品ブランドの動画にも登場。「髪の毛がないことが恥ずかしいことじゃないし、自分の今のこの髪の毛、この自分自身に誇りを持っている」正に“ありのまま”をさらけ出すことで、支えてくれた関係者やファンに感謝を表した。また、「現在、世界中が不安で辛い日々を送っています。このメッセージが、アスリートの仲間にとっても、小さな希望になれば嬉しいです」と、現在新型コロナの感染拡大の影響で十分なトレーニングができない仲間たちへのメッセージも送っている。
海外からもエールは止まず、5月15日には国際オリンピック委員会のトーマス・バッハ会長も「池江璃花子さん夢を見続けてください。オリンピックコミュニティの皆があなたを応援しています」とIOCの公式twitterで激励メッセージを送った。ありのままの私。池江の“Let It Go”の思いは、氷で閉ざされた雪の女王エルサが、自分は決して一人ではないと勇気を取り戻した姿そのままに、世界中の多くの人に届き、明るい希望への兆しとなっている。
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Jリーグ・プロ野球で全体練習再開への動き(5月18日)
政府による39県での緊急事態宣言の解除を受け、徐々に社会に人の流れが戻りつつある。活動を休止していたスポーツ団体にも、全体練習を再開する動きが出始めてきた。
7月上旬再開を目指すサッカーのJリーグではJ1・サガン鳥栖が15日、およそ7週間振りに活動を再開した。佐賀県は隣接県を含む九州全県で緊急事態宣言を解除されていることから練習再開に踏み切ったものだ。この日行われた全体練習では、事前に検温報告や行動記録報告が行われたほか、クラブハウスの利用を避け、選手たちが駐車場からグラウンドに直行する形が取られた。...
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政府による39県での緊急事態宣言の解除を受け、徐々に社会に人の流れが戻りつつある。活動を休止していたスポーツ団体にも、全体練習を再開する動きが出始めてきた。
7月上旬再開を目指すサッカーのJリーグではJ1・サガン鳥栖が15日、およそ7週間振りに活動を再開した。佐賀県は隣接県を含む九州全県で緊急事態宣言を解除されていることから練習再開に踏み切ったものだ。この日行われた全体練習では、事前に検温報告や行動記録報告が行われたほか、クラブハウスの利用を避け、選手たちが駐車場からグラウンドに直行する形が取られた。ほかにも飲料水の共有を禁止したほか消毒を徹底。スタッフはマスクを着用したままで練習に参加した。選手同士距離をとった状態でのトレーニングとなったが、FW・豊田陽平は「練習を再開したことで、まず1つめの階段を上ることができた」と実感を語った。
プロ野球では広島カープが17日から2グループに分かれての練習を開始。3日間練習して1日休むスケジュールを導入した。野手はグラウンドでバッティング練習。侍ジャパンの鈴木誠也や選手会長・田中広輔らが久々のフリーバッティングで打球の感触を確かめた。鈴木は「これから意識しなくても気持ちの高ぶりは出てくる」と意気込みを語る。また、中日ドラゴンズは2人1組で1勤1休の自主練習を継続。ソフトバンクホークスは自主練習の期間を17日まで延長したが、すでに打撃投手によるフリー打撃を再開している。しかし、特定警戒の8都道府県に根拠地を構える球団は全体練習再開には未だ慎重だ。最短で6月19日とも言われるリーグ開幕だが、果たしてどうなるだろうか。
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サッカーに女子ゴルフ・海外で大会再開の動き(5月17日)
日本国内では8つの特定警戒都道府県以外の39県で緊急事態宣言が解除となってから初の週末を迎えた。全業種での自粛要請が無くなった県もあるが、未だスポーツ大会の開催にはストップがかかった状態で、プロ競技団体への施設の貸し出しを停止したままの自治体がほとんどだ。そんななか海外ではプロスポーツの興行が徐々に解禁されつつある。
サッカーのドイツ・ブンデスリーガは16日、欧州4大リーグの先陣を切って再開された。...
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日本国内では8つの特定警戒都道府県以外の39県で緊急事態宣言が解除となってから初の週末を迎えた。全業種での自粛要請が無くなった県もあるが、未だスポーツ大会の開催にはストップがかかった状態で、プロ競技団体への施設の貸し出しを停止したままの自治体がほとんどだ。そんななか海外ではプロスポーツの興行が徐々に解禁されつつある。
サッカーのドイツ・ブンデスリーガは16日、欧州4大リーグの先陣を切って再開された。3月11日に無観客試合で行われた第21節以来66日ぶりの公式戦となる。この日行われたのは第26節の全6試合。再開に当たりリーグでは万全の対策を行った。試合前に全選手にPCR検査を実施。観客を入れないのは勿論のこと、選手の感染リスクを軽減するため5人まで交代可能な特別ルールも導入された。また、入場するスタッフの数も制限するほか、得点後に選手同士のハグも禁止。しかし、この日のヘルタの選手がキスをして喜び合う一幕もあったが、リーグ側から特段の処分は行われないという。
一方、ブンデスの2部では再開決定後にドレスデンの選手2人から陽性反応が確認。原口元気が所属するハノーファーとの試合が延期になっている。また、国内の世論調査でもリーグ戦の再開に反対する声が過半数を超えており、完全再開への道のりはまだまだ険しそうだ。
韓国では野球、サッカーに続き女子ゴルフも開幕に漕ぎ着けた。15日から女子プロ選手権が厳重な警戒態勢のなか開催されている。日本国内での各スポーツの再開に当たって、これら諸外国の対応は一定の指針となることだろう。
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