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ワールドカップが変わる・出場枠急拡大の功罪(1月12日)
9日、FIFA・国際サッカー連盟は理事会を開催。2026年W杯の出場チーム数を16チーム増やし、現行の32から48とすると発表した。これにより決勝トーナメントのチーム数も32に倍増する。気になるアジアの出場国枠だが、海外の報道などでは4.5か国から8.5か国に増加するのではないかとみられている。
FIFA・インファンティノ会長は「この決断はこれまで出場チャンスがなかった国にも夢を与えサッカーの発展につながる」と意義を強調した。...
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9日、FIFA・国際サッカー連盟は理事会を開催。2026年W杯の出場チーム数を16チーム増やし、現行の32から48とすると発表した。これにより決勝トーナメントのチーム数も32に倍増する。気になるアジアの出場国枠だが、海外の報道などでは4.5か国から8.5か国に増加するのではないかとみられている。
FIFA・インファンティノ会長は「この決断はこれまで出場チャンスがなかった国にも夢を与えサッカーの発展につながる」と意義を強調した。現在2018年ロシアW杯の出場枠を巡って最終予選で厳しい戦いを繰り広げている日本。だが、この決定が朗報とばかりは言っていられないだろう。前回ブラジルW杯ではアジアの出場国から決勝トーナメントに進出したチームは一つもなかった。欧州や南米諸国に比べ、アジアの出場枠が多過ぎるのではないかという主張すらあった程だ。今回の決定には大会のレベル低下を懸念する声も決して少なくはない。
それでもFIFAが出場国の門戸を広げようとするのは、新興国市場での収益増を狙っていることが大きい。日本への放映権料も急騰しており、98年の仏大会までは6億円程度だったが、02年日韓大会で65億円(無料放送権)に激増。これ以降青天井状態でブラジル大会では400億円にまで達し、無料中継は不可能になるのではと危惧されたのも記憶に新しい。価格吊上げが加熱する現状は健全とは言い難かろう。
2026年のW杯開催国は、20年5月に決定する予定になっている。そもそも今回の出場国枠拡大の話は、一昨年のW杯招致に絡む汚職事件を契機にFIFAの改革委員会が提案したものだ。放映権料の巨額化、大会の肥大化に伴い再び開催地決定や利権絡みの腐敗が繰り返されぬよう、堅実な改革が進むことを望みたい。
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超大物メジャーリーガー・独立リーグに見参!(1月11日)
日本球界に超大物メジャーリーガーがやってくる。2004年のワールドシリーズMVP、マニー・ラミレス。首位打者・本塁打王・打点王をそれぞれ1度獲得。メジャー通算555本塁打、通算安打2574本。通算打率は.312を誇る大選手だ。彼の加入先はジャンアンツでもホークスでもない。日本プロ野球機構NPBとは別の独立リーグ・四国アイランドリーグplusの高知ファンティングドッグスである。
ラミレスは現在44歳。...
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日本球界に超大物メジャーリーガーがやってくる。2004年のワールドシリーズMVP、マニー・ラミレス。首位打者・本塁打王・打点王をそれぞれ1度獲得。メジャー通算555本塁打、通算安打2574本。通算打率は.312を誇る大選手だ。彼の加入先はジャンアンツでもホークスでもない。日本プロ野球機構NPBとは別の独立リーグ・四国アイランドリーグplusの高知ファンティングドッグスである。
ラミレスは現在44歳。メジャーで19年間プレーした後、2013年には台湾リーグに在籍していた。一方、四国アイランドリーグplusは2005年に誕生した四国四県の4チームからなる日本初の独立リーグ。プロではあるが選手たちの練習環境は厳しく。平均月収は約10万円程度と言われる。メジャーで総額200億円以上の年俸を得ていたラミレスが日本の独立リーグでプレーすることは驚きだが、NPB球団入団への足掛かりにしたいという思いもあるだろう。国内に3つある独立リーグの中でも、四国はNPBからのドラフト指名が最も多く、大きな成功を収めた選手も存在する。ここでブランクを感じさせずに結果を出してみせれば、彼の年齢やMLB時代の禁止薬物使用問題などで、獲得に二の足を踏んでいたNPB球団からもオファーがかかる可能性がある。当然、高知ファイティングドッグス側の期待も大きい。観客動員に苦戦する四国リーグにとっては興行面での効果もあるが、世界最高レベルのプレーヤーと対戦することは、NPBを目指す若い選手たちにとって計り知れない財産となるだろう。
メジャーでは問題児としても有名だった稀代のスラッガー。台湾ではシーズン途中で帰国してしまったが、今回は本領を発揮して多くの日本のファンを魅了してくれることを願いたい。
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羽ばたけ新成人!二十歳のアスリートたち(1月10日)
総務省の統計によると今年の新成人は全国で123万人と昨年から2万人の増加となった。彼ら彼女たちが生まれた1996年はアトランタ五輪イヤー。女子マラソンで銅メダルを獲得した有森裕子がゴール後に発した「自分で自分をほめたい」は流行語となった。男子サッカーの日本代表がブラジルを破った世紀の大番狂わせ“マイアミの奇跡”も世界に鮮烈な印象を残した。プロ野球では阪神大震災後、「がんばろうKOBE」を合言葉に戦ってきたオリックス・ブルーウェーブが初の日本一に輝いている。...
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総務省の統計によると今年の新成人は全国で123万人と昨年から2万人の増加となった。彼ら彼女たちが生まれた1996年はアトランタ五輪イヤー。女子マラソンで銅メダルを獲得した有森裕子がゴール後に発した「自分で自分をほめたい」は流行語となった。男子サッカーの日本代表がブラジルを破った世紀の大番狂わせ“マイアミの奇跡”も世界に鮮烈な印象を残した。プロ野球では阪神大震災後、「がんばろうKOBE」を合言葉に戦ってきたオリックス・ブルーウェーブが初の日本一に輝いている。
あれから20年。スポーツ界には今年二十歳を迎えるニュースターが顔を揃えている。オリンピアンでは昨年のリオ五輪で団体金メダル獲得の原動力となった白井健三。個人の跳馬でも銅メダルを獲り、11月には紫綬褒章を受章した。「常に自分の力を出し切れる選手になりたい」と語る次世代エースの飛躍に期待がかかる。プロ野球では3年目のライオンズ・高橋光成、イーグルス・安樂智大らドラ1投手陣が先発ローテ入りを狙う。また、サッカー界では先日Jリーグと天皇杯の二冠を果たした鹿島アントラーズの鈴木優麿もその一人。クラブW杯でも存在感を放った若きFWが生を受けたのは、鹿島が初めてリーグを制した年。今季も派手なパフォーマンスでサポーターを魅了してくれそうだ。
1996年組の中でも世界の頂点で最も活躍しているアスリートは、スキージャンプの高梨沙羅だろう。8日、ドイツで行われたW杯第6戦では第5戦に続き連続優勝。早くも今季5勝で、通算49勝目に達した。オーストリア・シュリーレンツァウアーの持つ世界最多勝利記録53勝にも迫ろうとしている。「もっともっと上を目指していく」と語る高梨と同様に、二十歳のアスリートたちは日々進化していくことだろう。
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6456校の頂点決定・春高バレーファイナル(1月9日)
全日本バレーボール高等学校選手権大会、通称・春の高校バレー。この大会は2010年度から1月開催に変わり、3年生の選手も参加が可能になった。そのため、同一年度内でインターハイ、国体と通して同じメンバーで戦うことができる。全国各地で10月から予選が始まった熱戦は、男女とも1月8日に東京体育館でフィナーレを迎えた。
男子決勝は大会史上初めて東京都代表校同士の対戦になった。今年度すでに山口で行われた高校総体と、いわて国体を制している絶対王者・駿台学園。...
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全日本バレーボール高等学校選手権大会、通称・春の高校バレー。この大会は2010年度から1月開催に変わり、3年生の選手も参加が可能になった。そのため、同一年度内でインターハイ、国体と通して同じメンバーで戦うことができる。全国各地で10月から予選が始まった熱戦は、男女とも1月8日に東京体育館でフィナーレを迎えた。
男子決勝は大会史上初めて東京都代表校同士の対戦になった。今年度すでに山口で行われた高校総体と、いわて国体を制している絶対王者・駿台学園。対するはインターハイ予選で駿台に唯一の黒星をつけている東亜学園。試合は東亜学園が第1セットを奪い、駿台が追いかける展開に。しかし、MBの村山豪、キャプテンの坂下純也ら3年前に中学選手権大会を制した駿台学園中学校からのメンバーが揃う駿台学園が徐々に実力を発揮。第4セットにマッチポイントを奪うと、村山の豪快なブロックで東亜学園の攻撃をシャットアウト。3-1で優勝を決め、史上6校目の高校3冠を成し遂げた。
一方の女子は国体を制した金蘭会(大阪)とインハイ女王の下北沢成徳(東京)の一騎打ちが予想されていた。だが、全日本メンバー・宮部藍梨擁する金蘭会は準決勝で就実(岡山)に惜敗。就実は元パイオニアの西畑美希監督のもと21年ぶりの決勝進出を果たした。試合はシーソーゲームとなり、就実がリードを奪う場面も見られたが、成徳はエースの黒後愛と、1年生の石川真佑(全日本男子・石川祐希の妹)の活躍で、粘る就実を振り切り3-0のストレートで勝利。同校初の春高連覇で4度目の頂点に立った。男子の村山をはじめ、3年生の黒後や宮部はこれが高校ラストマッチ。戦いの舞台はいよいよ全日本、そして2020東京へと移る。
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大興奮の「1・4」!今年もWRESTLE KINGDOM(1月5日)
現在日本国内で興行を行っているプロレス団体は主なものだけで25団体を数えるという(男子14・女子11:出典「週刊プロレス」プロレスラー写真名鑑号2017より)その中で最も歴史が古く、かつ最大の観客動員力を誇るのが新日本プロレスリングだ。新日本の東京ドームでの新年興業大会は「1・4」の名称でファンの間では毎年恒例のビッグイベントとなっている。
平成元年から40回以上開催されてきた東京ドーム大会。今年は新日本プロレス45周年のメモリアルイヤー興業となった。...
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現在日本国内で興行を行っているプロレス団体は主なものだけで25団体を数えるという(男子14・女子11:出典「週刊プロレス」プロレスラー写真名鑑号2017より)その中で最も歴史が古く、かつ最大の観客動員力を誇るのが新日本プロレスリングだ。新日本の東京ドームでの新年興業大会は「1・4」の名称でファンの間では毎年恒例のビッグイベントとなっている。
平成元年から40回以上開催されてきた東京ドーム大会。今年は新日本プロレス45周年のメモリアルイヤー興業となった。団体の二枚看板である「100年に1人の逸材」棚橋弘至と現IWGPヘビー級王者オカダ・カズチカの人気は絶大で、この二人の台頭で女性ファンが爆発的に増加。試合会場には90年代のプロレスブームと比べても見落とりしない大観衆が詰めかけ、今年もドームを埋め尽くした。いま国内のスタジアムで4万人以上の観客動員が可能なプロスポーツは、プロレス以外ではプロ野球人気球団とサッカーのビックマッチくらいなものだろう。
しかし、ここまでプロレスを取り巻く環境は決して順風満帆なものばかりではなかった。2000年代はプロレス界に厳しい冬の時代が襲う。相次いだ大物トップレスラーの突然の死去や人気レスラーの引退…。それに加え、総合格闘技やK-1などの隆盛もありレスラーへの逆風が吹き荒れたこともあった。それが10年代以降ニュースターの登場と共に再びファンが戻ってきた。「俺が新日本プロレスを背負っている。もっと大きくしてやる!」今年の1・4のメインイベントで、46分以上もの激烈な戦いを制したオカダのマイクアピールにファンが酔いしれた。鍛え抜かれた肉体の最高のパフォーマンスと闘いのワンダーランド。この日本最大最古のマットにはまだ多くの可能性が詰まっている。
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