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「野球殿堂」発表・日本が誇るレジェンドたち(1月18日)
名勝・小石川後楽園に隣接する全天候型球場の東京ドーム。野球だけでなく各種イベントやコンサートなどで広く親しまれるこのスタジアムの21番ゲート横に、とある小さなミュージアムが併設されている。「野球殿堂博物館」。1959年(昭和34)に当時の後楽園球場の隣で開館したこの野球専門の博物館は、プロ野球で活躍をした選手や監督たち、また野球の発展に功績を遺した先人らを讃えるための「日本で唯一の野球専門博物館」(公式サイトより)である。...
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名勝・小石川後楽園に隣接する全天候型球場の東京ドーム。野球だけでなく各種イベントやコンサートなどで広く親しまれるこのスタジアムの21番ゲート横に、とある小さなミュージアムが併設されている。「野球殿堂博物館」。1959年(昭和34)に当時の後楽園球場の隣で開館したこの野球専門の博物館は、プロ野球で活躍をした選手や監督たち、また野球の発展に功績を遺した先人らを讃えるための「日本で唯一の野球専門博物館」(公式サイトより)である。
ここには野球に関する4万点もの貴重な資料が収蔵されており、「野球殿堂」の表彰を受けた人物の肖像レリーフも展示している。16日、野球界の発展に大きな功績を残した人物を顕彰する「野球殿堂」に、新たに5名が選出された。プレーヤー部門は現・千葉ロッテマリーンズ監督の伊東勤(54)。80~90年代、西武ライオンズの正捕手として黄金時代の屋台骨を支えた。エキスパート部門で選出されたのは、楽天ゴールデンイーグルス球団取締役を務める星野仙一(69)と、元・大洋ホエールズのエース平松政次(69)。共に岡山県出身で、高校野球からライバルの二人。それぞれドラゴンズ、ホエールズのエースとしてセントラルリーグの一時代を築いた。また、伊東・星野両氏は監督としてもそれぞれ日本一に輝いている。競技者以外の特別表彰では郷司裕、鈴木美嶺両氏が殿堂入り。今回で野球殿堂は合計197名となった。
東京ドームを訪れる野球ファンでも意外と「野球殿堂博物館」には訪れたことがない人が多いかもしれない。博物館なので基本的に月曜日は休館日だが、ドームでの野球開催日であれば開館している。今年野球観戦される際には、少し早く出かけて野球の歴史に触れてみるのは如何だろう。偉大な先達の歴史が迎えてくれる筈だ。
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代々木第一を埋め尽くした熱狂・バスケ新時代(1月17日)
昨年は日本バスケットボール界にとって大きなエポックの一年となった。女子はリオ五輪で20年ぶりに準々決勝進出。男子は2リーグ分立問題が解消し、念願のプロリーグ「Bリーグ」が華々しく開幕している。新たなスタートとなる2017年。年明け早々行われた全日本総合選手権決勝で、皇后杯はJX-ENEOSサンフラワーズが4年連続21度目の栄冠。天皇杯では千葉ジェッツが初めての優勝を決めた。
その興奮も冷めやらぬなか、この週末に男女リーグとも夢のイベントが開催。...
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昨年は日本バスケットボール界にとって大きなエポックの一年となった。女子はリオ五輪で20年ぶりに準々決勝進出。男子は2リーグ分立問題が解消し、念願のプロリーグ「Bリーグ」が華々しく開幕している。新たなスタートとなる2017年。年明け早々行われた全日本総合選手権決勝で、皇后杯はJX-ENEOSサンフラワーズが4年連続21度目の栄冠。天皇杯では千葉ジェッツが初めての優勝を決めた。
その興奮も冷めやらぬなか、この週末に男女リーグとも夢のイベントが開催。女子のWリーグでは、所属全12チームを東西に分けたオールスターゲームで、日本代表のセンター・渡嘉敷来夢、髙田真希らが大活躍。長岡市の大型複合施設・アオーレ長岡に訪れたファンを魅了した。一方の男子、Bリーグはリーグ発足後初めてのオールスター大会。ここ3年程は日本バスケ協会系のNBLが大田区総合体育館や川崎市とどろきアリーナで、プロリーグのbjリーグは仙台や前橋などの地方都市でオールスターゲームを別々に開催していた。今回の舞台は東京の代々木第一体育館。チケットは全席完売となった。詰めかけた9567人もの観衆は、炎の上がるド派手な演出や、華麗なテクニックに酔いしれたことだろう。それは代表選手を多く抱えたNBLと、ファンを虜にするエンターテイメントを磨いてきたbjリーグの融合。高い質を培い続けた両者による“夢の対決”でもあった。
Bリーグの入場者数は開幕以来71万人にものぼり、ここまで非常に好調な出足を見せている。「入場シーンで、今まで見たことのない光景だったので本当に嬉しかった」この日MVPを獲得した千葉ジェッツの富樫勇樹の目に映ったもの。それは、日本のバスケ新時代の幕開けを告げる「大きな力」そのものだったに違いない。
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同世代の“ライバル”たち・花の平成6年組(1月16日)
毎年恒例の「テレビ朝日ビッグスポーツ賞」の表彰式。今年51回目を迎えるこの栄えある舞台に集結したのは、リオデジャネイロ五輪日本代表の全ての金メダリストをはじめ、各競技のトップアスリートたち。総勢39人の豪華な顔ぶれが登壇したステージは正に圧巻だった。
今回の「ビッグスポーツ賞」はリオ五輪での活躍を反映し、昨年の3競技から大幅に増えて6競技(競泳、体操、柔道、レスリング、バドミントン、フィギュアスケート)の選手が表彰を受けた。...
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毎年恒例の「テレビ朝日ビッグスポーツ賞」の表彰式。今年51回目を迎えるこの栄えある舞台に集結したのは、リオデジャネイロ五輪日本代表の全ての金メダリストをはじめ、各競技のトップアスリートたち。総勢39人の豪華な顔ぶれが登壇したステージは正に圧巻だった。
今回の「ビッグスポーツ賞」はリオ五輪での活躍を反映し、昨年の3競技から大幅に増えて6競技(競泳、体操、柔道、レスリング、バドミントン、フィギュアスケート)の選手が表彰を受けた。オープニングセレモニーでは、レスリング・伊調馨、体操・内村航平、競泳・萩野公介、野球・大谷翔平が代表して開会宣言を行った。萩野と大谷は1994年生まれの「平成6年組」(萩野は8月、大谷は7月)。プライベートでも親交のあるこの二人はステージ上で肩を当ててみたり、足を叩き合ったりとスキンシップを繰り返してみせた。メディアの取材に対し萩野が「アイツ(大谷)は僕のことが大好きだと思う」と言えば、「あまり好きじゃない」と大谷が軽口を叩く程の気安さ。何度か取り上げてきたが、この同年代は他にも羽生結弦などビッグネームが名を連ねている黄金世代だ。この日、もう一人の同い年の受賞者、柔道金メダリスト・ベイカー茉秋(9月生まれ)も加えた三人でトークショーを展開。ベイカーはかねてより「TV出演やパレードなどで他競技の選手から刺激を受けることも多々あった」と語ってきた。この黄金世代はこれからも互いに高め合い、スポーツ界を一層盛り上げてくれることだろう。
(お詫びと訂正)1月14日の記事で佐々木千隼選手の発言に触れた個所で誤字がありました。大変失礼しました。お詫びの上訂正いたします。(誤)今後のプロ野球生活に行かせる話
(正)今後のプロ野球生活に活かせる話
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穢れなき“球道“へ…ルーキーへのメッセージ(1月14日)
11日、2017年のプロ野球新人選手研修会が都内で開催された。今回参加したのは新人選手と審判員ら116名。大豊作と言われた昨年のドラフトでプロの世界に飛び込んできたビッグルーキーたちが一堂に会し、野球の歴史やプロ選手として必要な基礎知識や心構えを学んだ。
この研修では「ドーピング」などの医学的な課題から、税金問題まで盛りだくさんの講義が行われる。慣れない長時間にわたる座学で、過去にはうたた寝をするルーキーもちらほら見かけたものだが、今年は例年にない厳しい緊張感の中での研修となった。...
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11日、2017年のプロ野球新人選手研修会が都内で開催された。今回参加したのは新人選手と審判員ら116名。大豊作と言われた昨年のドラフトでプロの世界に飛び込んできたビッグルーキーたちが一堂に会し、野球の歴史やプロ選手として必要な基礎知識や心構えを学んだ。
この研修では「ドーピング」などの医学的な課題から、税金問題まで盛りだくさんの講義が行われる。慣れない長時間にわたる座学で、過去にはうたた寝をするルーキーもちらほら見かけたものだが、今年は例年にない厳しい緊張感の中での研修となった。その理由は、昨年球界に激震が走った野球賭博問題の発覚と、引退した大物選手の覚醒剤使用事件。暴力団など反社会勢力への対応についての講義が拡充され、野球賭博が薬物や八百長行為まで波及する危険性に警鐘を鳴らした。熊崎勝彦コミッショナーは「野球選手である以上ルールを守り、人の道に外れることは絶対にしないという心構えを一層強く持って欲しい」と険しい口調で訴え、新人選手らも神妙な面持ちで聞き入っていた。
選手らは講義に先立ち、野球殿堂博物館で日本野球発展の歴史や、往年の名選手らについて解説を受けた。最近の現役選手にはチームOBの名球会選手ですら知らない者もいるという。今回研修を受けたルーキーの中に、かつて「黒い霧事件」で、将来を嘱望された若きエースが、球界を永久追放の憂き目に遭ったことを知る者がどれだけいたことだろう。研修終了後、マリーンズ・ドラフト1位の佐々木千隼は「今後のプロ野球生活に活かせる話だったので忘れないようにしていきたい」と強い決意を誓った。すでに各球団では新人合同自主トレがスタートしている。新人選手はこの日の純粋な気持ちを強く持ち続け、末永く野球の道を邁進して欲しい。
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大盛況の大相撲初場所・躍進する新鋭力士たち(1月13日)
連日満員御礼が続く大相撲初場所。初日は天皇・皇后両陛下を迎えての天覧相撲で幕を開けた。人気力士に急成長中の新鋭も加わり、土俵では熱戦が展開されている。
昨年は久々の日本出身力士の優勝もあり、年6場所中5人の優勝力士が出るという大混戦になった。まだまだ白鵬が頭一つ飛び抜けている感はあるが、誰が優勝してもおかしくはない戦国時代に突入しつつある。稀勢の里、豪栄道の綱取りは一旦仕切り直しとなったものの、十分に優勝を狙える力をつけてきた。...
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連日満員御礼が続く大相撲初場所。初日は天皇・皇后両陛下を迎えての天覧相撲で幕を開けた。人気力士に急成長中の新鋭も加わり、土俵では熱戦が展開されている。
昨年は久々の日本出身力士の優勝もあり、年6場所中5人の優勝力士が出るという大混戦になった。まだまだ白鵬が頭一つ飛び抜けている感はあるが、誰が優勝してもおかしくはない戦国時代に突入しつつある。稀勢の里、豪栄道の綱取りは一旦仕切り直しとなったものの、十分に優勝を狙える力をつけてきた。さらにそこに割って入ろうという新しい世代の台頭が著しい。
先場所11勝を挙げ二度目の敢闘賞となった正代は、小結を飛び越えて一気に関脇に初昇進。白鵬との対戦では気後れしたのか持ち味を出せずに土俵を割ってしまったが、スケールの大きい力強い相撲は上位でも通用している。勝ち星先行で、この後どこまで星を伸ばせるか注目だ。序盤戦最も土俵を沸かせたのは御嶽海だろう。ここまで1大関2横綱を撃破。長らく関取が誕生しなかった長野県の出身力士として、実に62年ぶりの金星獲得となった。三日間連続で結びの一番を務め、四日目には郷里から駆け付けた母親の前で、先場所優勝の鶴竜に完勝。インタビューでは屈託のない笑顔を綻ばせた。だが土俵上の表情は気迫が漲り、大化けの予感を漂わせている。明るい性格も益々人気が出そうだ。
一方の横綱大関陣は全勝の白鵬、稀勢の里以外いま一つ冴えない相撲内容。序盤の五日目を終えて、明暗がはっきり分かれた格好となっている。中盤からの巻き返しに期待したいところだ。特にカド番の琴奨菊にとって初場所は一年前に初優勝を飾った場所。何とか最年長大関の意地を見せてもらいたい。優勝争いの行方と共に各力士の奮闘からも目が離せなくなりそうである。
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