習近平(シー・チンピン)国家主席は、昨年10月に2期目に入って以降も、自身が最重要課題のひとつと掲げる“反汚職政策”を緩めないと宣言している。そしてこの程、今年上半期においても3万7千人近くの役人が汚職罪で摘発・処罰されたという。国内外への習国家主席のリーダーシップ及び清廉性をアピールするのが主目的であろうが、ともかく、日本の一部の役人・経営者にも見習ってほしいところ大ではあるまいか。
7月31日付米
『CNBCニュース』(
『ロイター通信』配信):「中国、汚職罪で3万7千人近くの役人を処罰」
中国国営『新華社通信』は7月30日、中国中央規律検査委員会が汚職の罪で、今年上半期で3万6,618人の役人を処罰したと発表したと報じた。
その中には、“閣僚級”の役人も1名含まれているとする。
習近平国家主席は、6年前に就任以降、綱紀粛正のためとして、2012年に制定した“8項目(視察や会議の簡素化、倹約等を定めた規定)”に基づき、徹底的に取り締ってきている。...
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7月31日付米
『CNBCニュース』(
『ロイター通信』配信):「中国、汚職罪で3万7千人近くの役人を処罰」
中国国営『新華社通信』は7月30日、中国中央規律検査委員会が汚職の罪で、今年上半期で3万6,618人の役人を処罰したと発表したと報じた。
その中には、“閣僚級”の役人も1名含まれているとする。
習近平国家主席は、6年前に就任以降、綱紀粛正のためとして、2012年に制定した“8項目(視察や会議の簡素化、倹約等を定めた規定)”に基づき、徹底的に取り締ってきている。
なお、同国家主席は今月初めにも、反汚職運動は緩めず、継続していく必要があると訴えている。
7月30日付香港『サウス・チャイナ・モーニング・ポスト』オンラインニュース:「中国当局、前インターネット取締り機関トップを汚職罪で処罰」
『新華社通信』報道によると、中国国家サイバー空間管理室(CAC、インターネット取締り機関)のトップだった魯煒(ルー・ウェイ、58歳)容疑者が汚職罪で処罰されたという。
中国中央規律検査委員会発表によると、魯容疑者は、新華社通信、北京市政府、CAC及び中国共産党中央宣伝部での在籍時を通じて、様々な規律違反を犯してきていたという。
“反汚職政策”の下、“虎(幹部級)もハエ(党員)も叩く”とのスローガンを掲げてきた習国家主席の2期目において、魯容疑者は昨年11月、最初の“虎”として摘発されていた。
魯容疑者は、世界では中国におけるインターネット取締り機関のトップとして有名で、2014年には、フェイスブック共同創業者のマーク・ザッカーバーグ氏の招待でカリフォルニア州の同社本社を訪問しており、米紙の一面を飾っている。
また、魯容疑者は、米『タイム』誌の「2015年世界に影響を与える100人」に選ばれていた。
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