|
|
|
|
【Globali】
トランプ米大統領、銃規制について英仏の例を茶化す発言をして反発相次ぐ(2018/05/07)
『CNBC』『CNN』『ガーディアン』などの英文メディアは、ドナルド・トランプ米大統領が今月4日に行った銃所持に関する演説で、その権利を保護する旨の発言をし、イギリスやフランスを例に挙げた発言で、反発を招いていると伝えている。
トランプ氏はダラスで行われた全米ライフル協会(NRA)の年次総会で演説を行い、銃規制に関連する法律を厳格化することをはっきりと否定した上で、銃所持を支持する旨を明言した。米国ではパークランドの高校で起きた銃乱射事件などをきっかけに銃規制を求める声が高まっており、トランプ氏も一時的に厳格化の姿勢を見せていた。
演説の中でトランプ氏は2015年のパリ襲撃事件について触れたが、茶化すような発言だったために波紋を呼んでいる。...
全部読む
トランプ氏はダラスで行われた全米ライフル協会(NRA)の年次総会で演説を行い、銃規制に関連する法律を厳格化することをはっきりと否定した上で、銃所持を支持する旨を明言した。米国ではパークランドの高校で起きた銃乱射事件などをきっかけに銃規制を求める声が高まっており、トランプ氏も一時的に厳格化の姿勢を見せていた。
演説の中でトランプ氏は2015年のパリ襲撃事件について触れたが、茶化すような発言だったために波紋を呼んでいる。演説内で同氏は、パリでは少数の犯人で多くの犠牲者を出したが、民間人が武装できていれば話は変わっていたなどと述べた。しかしその中で事件の犯人の言動を模倣しながら「バーン」「バーン」などと茶化すような発言を行った。これに対し仏外務省は声明を出し「フランスはトランプ大統領の事件についての発言に強い不快感を示し、被害者を尊重するよう求める」と述べ「フランスが、銃の持ち込みや所持について厳格に規制されている国であることを誇りに思う」と明言した。政治家もこの発言に反応し批判、ツイッター上も非難の声が殺到した。
さらにトランプ氏は同演説内で、英国で刃物による殺傷事件が起きていることにも言及したが、「ロンドンの病院はまるで戦地の病院」などと発言した。ロンドンでは昨年起こった殺人事件のうち7割近くが刃物によるものだった。先月BBCの取材で王立ロンドン病院のマーティン・グリフィス医師が、同病院での診療がアフガニスタンの英軍基地の病院のようであるなどと言っていたことをトランプ氏が指していた模様だが、グリフィス医師はこれに反発し「間違った結論を引き出している」と指摘した。
閉じる
その他の最新記事
|
|