5月23日の『Reuters』、5月24日の『CNBC』、APを引用した『The Washington Post』によれば、トランプ米大統領とロシアの問題に関し以下の通り報じている。

5月24日、米民主党下院情報委員会のトップは、フリン元米国家安全保障問題担当大統領補佐官がロシアによる米大統領選挙への干渉問題に関し委員会への出席を拒否したことを受け、フリン元補佐官を召喚すると述べた。また米上院情報委員会は、フリン元補佐官がロシア問題の調査で、委員会が提出を求めていたがフリン元補佐官が提出を拒んだ2つの事業に関る文書を召喚すると発表した。情報委員会は2016年の米大統領選挙でロシアの干渉があったかどうか、またトランプ米大統領選挙候補陣営とロシアに共謀があったかどうかについて、フリン元補佐官に情報提供を求めている。...

5月24日、米民主党下院情報委員会のトップは、フリン元米国家安全保障問題担当大統領補佐官がロシアによる米大統領選挙への干渉問題に関し委員会への出席を拒否したことを受け、フリン元補佐官を召喚すると述べた。また米上院情報委員会は、フリン元補佐官がロシア問題の調査で、委員会が提出を求めていたがフリン元補佐官が提出を拒んだ2つの事業に関る文書を召喚すると発表した。情報委員会は2016年の米大統領選挙でロシアの干渉があったかどうか、またトランプ米大統領選挙候補陣営とロシアに共謀があったかどうかについて、フリン元補佐官に情報提供を求めている。プーチン露政権はこの疑惑を何度も否定し、トランプ米大統領は共謀を否定している。フリン元補佐官はキスリャク駐米露大使との会談内容を公開せず、その件でペンス米副大統領をミスリードしたため2月に解任されており、プーチン露政権と関係があったため、ロシア問題の調査の重要な証人である。米下院情報委員会は、証人として証言する第1グループを委員会にすでに呼んでおり、現在文書を精査して任意で委員会に出席を要請する者と、委員会に召喚する者を分けているとしている。これとは別にページ前トランプ米大統領候補の選挙運動時の外交政策顧問が米下院委員会で6月6日に証言すると報じられている。

米民主党下院情報委員会のトップは委員会がどのような財務情報を入手しているかについての詳細なコメントを拒否しながらも、一般的に言えばプーチン露政権が外国に影響を与えるために使用する戦術は資金絡みだと指摘した。米下院金融サービス委員会の5人の米民主党議員グループは5月23日、独ドイツ銀行に同行のトランプ米大統領関連口座とロシアとの情報を提供するよう求めたと発表した。米国ドイツ銀行クリャンCEO宛ての書簡で5人の米民主党議員グループはロシア問題について銀行が行った内部監査の結果の提出を求めている。1つはドイツ銀行がすでに6億3000万ドルの罰金を支払っているミラー取引スキャンダルであり、もう1つは同銀行のトランプ米大統領と家族の個人口座である。この書簡では上述の取引スキャンダルに関する情報の正確性と、同行がトランプ米大統領に行った貸付がプーチン露政権によって保証されていたかどうか、あるいはトランプ米大統領がロシアと何らかの形で結びついているかについての情報を求めている。ドイツ銀行はマネー・ローンダリングに対処する管理能力が無いと評判で、トランプ米大統領が過去に何度も破産宣告を繰り返し他の金融機関が融資を拒否してもドイツ銀行はトランプ米大統領に融資を続けていると主張し、トランプ米大統領とプーチン露政権との関係について重要な情報がたくさんあるとこの書簡を送った米民主党議員は語った。書簡は委員会のウェブサイトに掲載されているが、委員会がドイツ銀行に情報提供を強制できるかどうかは明らかでない。この議員グループは過去にドイツ銀行が多額の罰金を課された不正を暴いている。ドイツ銀行はこの件でコメントすることを拒否した。

イスラエルのリーベルマン国防相は、5月10日のロシアの関係者との会談でトランプ米大統領から情報がロシアに流出したことを確認したもようだ。リーベルマン国防相は米国との機密情報の取り扱いについて具体的な修正を行ったと語った。これはイスラエル高官によるこの問題に関する最初のコメントである。トランプ米大統領は今週イスラエルを訪問時ネタニヤフ首相と会談した際、米露会談ではイスラエルの名前を挙げなかったと述べた。イスラエルのリーベルマン国防相は、トランプ大統領の露高官への機密情報の漏洩によって引き起こされた影響を軽視したとされているが、あるイスラエル元当局者はこの事件が両国間の信頼の喪失と、イスラエルが機密情報をトランプ米政権と共有するのを躊躇させるとの懸念を表明した。