25年前からプーチン政権を支えてきた安全保障メンバーでボディガードから10年間で副指揮官に昇進を果たしている。今回の任命はまだ正式ではないが、ロシア軍の高官に何らかの不信感を抱いているプーチン大統領にとっては腹心の部下を任命したことになる。...

25年前からプーチン政権を支えてきた安全保障メンバーでボディガードから10年間で副指揮官に昇進を果たしている。今回の任命はまだ正式ではないが、ロシア軍の高官に何らかの不信感を抱いているプーチン大統領にとっては腹心の部下を任命したことになる。

ロシアの国境地域のウクライナ軍による不意を突かれた形でのクルスク州に侵攻を許した後、クルスク州出身のディウミン副指揮官が、奪還作戦のための‘理想的な調整役’として抜擢されたことになる。

がっちりした体格で、実直な顔をしたディウミン副司令官は、これまで経歴を物語っている。2014年軍の諜報機関の副主任としてウクライナの親ロシア派のウクライナ大統領イワヌコビッチの救出作戦に重要な役割を果たし、クリミア半島のロシアへの併合にも暗躍した。その後、陸軍の参謀長に指名された。2015年末には防衛副大臣となった。

次の年には政治家としての道に方向転換させられて、モスクワの南200㎞にある兵器産業が盛んなトゥラ州の知事に任命された。その後、今年3月のプーチン大統領が再選された後、ディウミン氏はプーチン大統領に呼ばれ、国務長官に任命され、プーチン政権に近い位置で執務することになった。

8月12日、ディウミン氏は、プーチン政権の非公式なメンバーとして、1945年以降初めてとなる外国(ウクライナ)侵略に対抗する戦略会議に参加した。