北朝鮮がミサイル関連施設の解体に着手か、米分析サイト(2018/07/24)
米国の北朝鮮分析サイト「38ノース」は23日、最新の衛星画像により、北朝鮮北西部の東倉里にある衛生発射場で、弾道ミサイルのエンジン開発などに使用されてきた主要施設の解体が始まったようだとの分析結果を公表した。同サイトの専門家は、先の米朝首脳会談で北朝鮮が公約とした事項の実現に向けた重要な最初の一歩と見ている。
38ノース(38 North)によれば、北西部東倉里の衛星発射場を撮影した複数の商用衛星画像のイメージを分析すると、ミサイルの加工処理用の建物や、弾道ミサイルなどの液体燃料エンジンの実験をするために使用されてきたロケットエンジン試験台の解体作業が行われている形跡があるという。
東倉里の発射場は、衛星を軌道に乗せるためのロケット試験場という名目で使われてきたが、ロケットエンジンはミサイル用に簡単に転用できるため、専門家は、北朝鮮の宇宙計画は、核兵器の試験を隠ぺいするものであると批判してきた。...
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38ノース(38 North)によれば、北西部東倉里の衛星発射場を撮影した複数の商用衛星画像のイメージを分析すると、ミサイルの加工処理用の建物や、弾道ミサイルなどの液体燃料エンジンの実験をするために使用されてきたロケットエンジン試験台の解体作業が行われている形跡があるという。
東倉里の発射場は、衛星を軌道に乗せるためのロケット試験場という名目で使われてきたが、ロケットエンジンはミサイル用に簡単に転用できるため、専門家は、北朝鮮の宇宙計画は、核兵器の試験を隠ぺいするものであると批判してきた。
38ノースのアナリストであるジョゼフ・バーミュデッツ氏は、今回の北朝鮮の動きについて、6月12日にシンガポールで行われた米朝首脳会談で、金正恩朝鮮労働党委員長がトランプ米大統領に約束した事項を履行するための「重要な最初の一歩」としている。
バーミュデッツ氏は、東倉里は「北朝鮮の大陸間弾道ミサイル(ICMB)開発計画向けの技術開発において重要な役割を果たしてきたと見られるため、解体作業は北朝鮮側での重要な信頼構築の手段となる。」と指摘した。
トランプ米大統領は、米朝首脳会談後の記者会見で、金委員長が主要なミサイルエンジン実験場をまもなく解体すると約束したと説明していた。大統領は、どの実験場であるかを明らかにしなかったが、米政府高官がその後、東倉里の衛星発射場であることを明らかにしている。一方、米国防当局者はメディアに対し、国防総省は東倉里での解体の動きについて、北朝鮮の非核化の関連では細かく追跡していなかったと語っている。
米朝首脳会談での公約を北朝鮮が本当に履行する意思があるのか、特に非核化の取り組みについては、トランプ氏はその動きに満足していると述べたが、具体策が示されない中で疑念が生じている。先週から政府高官が公約履行までの制裁維持を求め、国務省・財務省などが、北朝鮮の制裁回避方法につき企業に警告するなど、同国牽制の動きも出ていた。
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北朝鮮、核実験施設に「迅速な改善」を行っている(2018/06/28)
【27日付
『AFP通信』『メールオンライン』など】 北朝鮮は、今月中旬に行われた米朝首脳会談で金正恩朝鮮労働党委員長が非核化を約束したにもかかわらず、主要核実験施設に「迅速な改善」を行っているようだ。
衛星画像によると、寧辺核施設で操業が続いているだけでなく、ここ数カ月でいくつかの新しい建物が建設されている。情報分析サイト「38ノース(38 North)」が27日、明らかにした。
シンガポールで行われた米朝首脳会談で、金委員長は非核化目標に向かって「努力する」としたが、非核化の定義や具体的な期限は定めなかった。
トランプ大統領は非核化のプロセスは早く始まると主張し、先週「すでに行われており、完全な非核化になる」と述べた。...
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衛星画像によると、寧辺核施設で操業が続いているだけでなく、ここ数カ月でいくつかの新しい建物が建設されている。情報分析サイト「38ノース(38 North)」が27日、明らかにした。
シンガポールで行われた米朝首脳会談で、金委員長は非核化目標に向かって「努力する」としたが、非核化の定義や具体的な期限は定めなかった。
トランプ大統領は非核化のプロセスは早く始まると主張し、先週「すでに行われており、完全な非核化になる」と述べた。
しかし38ノースによると、新しい衛星画像を見る限り、北朝鮮の主要核施設は開発を遅らせる気配がない。「6月21日の商業衛星写真は、寧辺原子力研究センターのインフラ整備が急速に進んでいることを示している」とコメントした。
北朝鮮のウラン濃縮施設での「継続的な操業」と、工事事務所や原子炉を収容する建物への私道など、現場に新たに設置された施設があることを指摘した。
しかし、現場での継続的な活動は、「北朝鮮の非核化の約束と何らかの関係があると見なされるべきではない」と付け加えた。国から特定の命令が出されるまで核施設が「これまで通り事業を進め」ているだけという場合もあり得るためだ。
北朝鮮は先月、首脳会談を前に友好ムードを示すねらいで、6度にわたる核実験を実施した豊渓里核実験場を爆破したが、専門家らによると老朽化のためどの道使い物にならない使節だったという。また北朝鮮国営メディアが米国に対する批判をトーンダウンしているものの、北朝鮮は米朝首脳会談以降、非核化に関する議論への明言を控えている。
かかる状況のなか、トランプ大統領は先週、北朝鮮の核兵器は「異常な脅威」であることを理由に、北朝鮮に対する制裁を延長した(6月23日付Globali「トランプ大統領、北朝鮮が脅威であると宣言」ご参照)。
マイク・ポンペオ米国務長官は、非核化をめぐる詳細を具体化するために、さらなる協議を望んでいるが、開催の目途はたっていない。ジェームス・マティス国防長官は28日、韓国を訪れ、本件について韓国当局と会談を行う予定である。
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