東日本大震災の海外特集(2016/03/10)
東日本大震災と原子力発電所の事故から金曜で5年を迎える。海外での特集を紹介。
3月10日付
『ヤフーニュース』は「日本は5年経っても大震災の爪痕今も」との見出しで以下のように報道している。
・原発事故の間違いを繰り返さないと当局は宣言するも、停止されていた原子炉再開は悲劇から学んでいないことを証明しており、官僚と原子力産業の靠れ合い等の根本的解決が十分進んだか疑問視する声も多い。
・タイム誌で2011年世界で最も影響のある人100人に選ばれた南相馬市長は、「首相は経済、経済と叫び、政治家は最も重要なのは、生命、生活である事を理解していない。...
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3月10日付
『ヤフーニュース』は「日本は5年経っても大震災の爪痕今も」との見出しで以下のように報道している。
・原発事故の間違いを繰り返さないと当局は宣言するも、停止されていた原子炉再開は悲劇から学んでいないことを証明しており、官僚と原子力産業の靠れ合い等の根本的解決が十分進んだか疑問視する声も多い。
・タイム誌で2011年世界で最も影響のある人100人に選ばれた南相馬市長は、「首相は経済、経済と叫び、政治家は最も重要なのは、生命、生活である事を理解していない。教訓が生かされず、原子炉再開となった。」と語る。
・東日本大震災復興特別区域法の制定、自治体レベルでは津波被害にあった地域住民の高台移住、防波堤や廃炉防御壁の設置も行われ危機管理を強化したが更なる改善の余地はある。
同日付英
『BBC』は次のように報道している。
・震災により2千トンもの瓦礫が漂流。殆どが海底に沈んだが5年経ってもまだ北米、アラスカ、ハワイに漂着している。2015年9月から確認されただけで64件。
・国海洋大気庁(NOAA)は日本政府と協力、地元自治体を通しこれらを照合、思い出の品々のいくつかは所有者に返されている。
(例)・カナダに漂着した日本語のナンバープレート付きハーレーダビッドソンのバイク。
・ハワイオアフ島に漂着した3mの木製のアパートの標識。
・アラスカに漂着した日本語のメッセージが書かれたサッカーボール。
・高校の漕ぎボートや漁船(始めは鯨かと思われたが近づくと日本語が書かれた漁船であった)も漂着。
3月8日付米
『CTVニュース』「福島原子炉の汚染水解決には9年か」との見出しで次のように報道している。
・東電の水処理チームの岡村氏によると、原子炉の解体の障壁となっている汚染水問題の解決には後4年を要し2020年までが目標。
・破壊した3炉は冷却水で高温になるのを防いでおり汚染水は地下に流れ地下水と混ざる。
・当地域を監視するウッズホール海洋研究所の科学者によると、震災直後の千分の一と量は減ったものの、放射能汚染した水は海に放流が続けられており、魚介類の安全から原発周辺の商業目的の漁業は禁止されている。
3月10日付中国
『China.org.cn』は「日本は2020年までに原発の汚染水問題終結へ」との見出しで次のように報道している。
・一種類の化学元素が水と分離できず、70万トンの炉心冷却のための汚染水は廃炉を困難にしている。
3月9日付米
『IBT』は「チェルノブイリと福島の隔離地域、被災地に野生生物は住めない」との見出しで次のように報道している。
・昨年、南カリフォルニア大学生物化学ムソー教授が5年に渡るチェルノブイリと福島の野生生物の研究を発表。鳥に関して、4年間で多くの種の減少が続いており、仏の研究者との共同研究では蝶と昆虫の減少も確認された。増殖機能の低下のためとみられる。
・チェルノブイリが再現されていると警鐘。チェルノブイリの研究では鳥とネズミの白内障が見られたが福島でも将来同様の現象がみられると懸念される。福島では同氏の規模の研究への投資は殆どない。白内障は原子爆弾の被爆者に見られた症状でもある。又、放射能による男性の生殖能力の低下も懸念される。
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北朝鮮がミサイル発射通告(2016/02/03)
北朝鮮が2日、国際海事機関(IMO)に8~25日を予定する「衛星」打ち上げ計画を通告した。この衛星は事実上の「弾道ミサイル」発射予告とみられており、日本も防衛相が破壊措置命令を発令、北発射に備え自衛隊の迎撃態勢を取っている。北の行為は安保理決議違反と見なされ、更なる追加制裁を招くとみられている。
2月3日付
『ロイター』は、「日本の自衛隊北朝鮮のロケットを迎撃態勢へ」との見出しで中谷防衛相は、北朝鮮のミサイル発射に備え、海上自衛隊のイージス艦や地対空誘導弾パトリオットミサイルを含む、弾道ミサイル迎撃態勢を取ったと報道している。
同日付英
『BBC』は、「韓国がミサイル発射で北に警告」との見出しで次のように報じた。
・韓国は北朝鮮がミサイル発射で大きな代償を蒙るだろうと警告。...
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2月3日付
『ロイター』は、「日本の自衛隊北朝鮮のロケットを迎撃態勢へ」との見出しで中谷防衛相は、北朝鮮のミサイル発射に備え、海上自衛隊のイージス艦や地対空誘導弾パトリオットミサイルを含む、弾道ミサイル迎撃態勢を取ったと報道している。
同日付英
『BBC』は、「韓国がミサイル発射で北に警告」との見出しで次のように報じた。
・韓国は北朝鮮がミサイル発射で大きな代償を蒙るだろうと警告。
・専門家は予告を弾道ミサイル技術のテストをする為と見ている。
・米国は、これを国連の北朝鮮ミサイル発射禁止条例への著しい違反であるとし更なる制裁に乗り出すとしている。
・安倍首相はこの発射予告は「重大な挑発行為」であるとし、他国と連携し断固発射を行わないよう自制を求めるとした。
・中国の北の核問題担当高官が平壌入りしており、中国の外務省筋によると、当件については平壌にて協議される予定である。
IMO(国際海事機関)によると当件は北朝鮮のメディアでは報道されておらず北朝鮮の国民は知らされていないもようである。
2月2日付韓
『コリアタイムズ』は「韓国は北朝鮮のミサイル発射を懸念し監視を優先」との見出しで、韓国の政府筋談として大統領の報道官は北朝鮮のミサイル発射の可能性を注視するとしたが、機密情報に関わるとして詳細には言及せずと報道している。
2月3日付中
『新華社』は「日本は北朝鮮の衛星ミサイル発射を安全保障決議違反であるとし自制を求める」との見出しで次のように報じた。
・日本は北朝鮮が長距離弾道ミサイルの発射を計画しているとして衛星の打ち上げを控えるよう促した。国会で安倍首相は発射を強行することは国連安全保障理事会決議への違反であり、日本の国家安全に対する重大な挑発行為であると述べた。日本は米国、韓国と緊密に連携し北朝鮮に発射中止を強く働き掛けるとしている。岸田外務大臣もミサイル発射を辞めるよう言及。
・首相は直ちに国家安全保障会議を開き今後のミサイル発射に関して協議するとした。
・中谷防衛大臣は東京と周辺の34か所に地対空パトリオット(PAC-3)を配備し迎撃態勢をとっているとし、明言はしてはいないが、海上自衛隊のスタンダード・ミサイル3型(SM-3)を搭載したイージス艦も日本海に配備した旨を述べたとされる。
同日付米
『IBT』は「米は北の”弾道”衛生打ち上げを酷評」との見出しで次の様に伝えた。
・北朝鮮は核ミサイル実験で国際的非難を受けるものの宇宙開発に参加する権利があると主張。
米や各国は「衛星」とは北の弾道ミサイル打ち上げ技術の隠れ蓑であると主張している。
・IMOは北から2月8~25日の間の軌道衛星「光明星(Kwangmyongsong)」の打ち上げ計画に関しての情報を得た。この情報をIMO(国際海事機関)は報道官を通してロイターにEmailで伝えた。
米は先週になってから長距離ミサイル発射の準備兆候をとらえた。
・国務省の報道官ジョン・カービー氏は、「国連は早急に北へメッセージを送るべきである。」と述べ、一方、国務次官補(東アジア担当)のダニエル・ラッセル氏は事態は北の更なる追加制裁を招くと指摘。米国は中国の威嚇行動への制裁でも合意しているとした。
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