フランス政府、休校中の子供達にオンライン授業を準備(2020/03/04)
新型コロナウイルス感染者が212人、死亡した人が4人のフランスでは、集団感染が確認された地域中心に、小中高校を休校とするなど、感染対策の動きが広がっている。こうした中、国民教育省が休校措置の取られた学校の子供たちに「教育の継続性」を確保するため、オンラインの「仮想教室」を準備していることが報じられた。
『ル フィガロ』は、新型コロナウイルスがフランスで「フェーズ3」(=「流行」のレベル)となった場合でも、国民教育省は準備が万端だと伝えている。 新型ウイルスが更に広がり、学校の大規模閉鎖が実施された場合でも、フランス国立遠隔教育センター(CNED)は、幼稚園から高校までの全ての科目において、4週間分のオンラインコースを提供できる準備ができているという。
フランスには1200万人の生徒がいるが、最大600万人の生徒がこの無料プラットフォームに同時に接続できる。...
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『ル フィガロ』は、新型コロナウイルスがフランスで「フェーズ3」(=「流行」のレベル)となった場合でも、国民教育省は準備が万端だと伝えている。 新型ウイルスが更に広がり、学校の大規模閉鎖が実施された場合でも、フランス国立遠隔教育センター(CNED)は、幼稚園から高校までの全ての科目において、4週間分のオンラインコースを提供できる準備ができているという。
フランスには1200万人の生徒がいるが、最大600万人の生徒がこの無料プラットフォームに同時に接続できる。CNED所長のミシェル・ルヴェルション=ビヨ氏は 生徒を受け入れる「余裕がまだまだあり、非常に安定したオンラインシステムだ」と説明している。
その学期の学習内容に沿って、オプションコースを含むすべての科目で、オンラインレッスンや練習問題を提供する。更に、レベルチェックテストを実施し、生徒のレベルにあわせたレッスンを提供できるという。 たとえば、算数では、5年生向けに3つの難易度別コースが用意されている。 国語の授業では、間違った解答を本人が自ら訂正できるように自動採点システムが導入されている。
『ル モンド』によると、このオンライン授業は、Eメールアドレスとネットにつながる環境であれば、パソコンや携帯から、どこででも受講することができるという。生徒は、1日3~4時間あたりの授業を受けることが可能で、教師はオンラインでつながっている生徒から質問を受け付けることもできる。
同省は、中国のフランス人学校が数週間にわたってこのオンライン授業を活用しており、教員達を満足させていると断言している。しかし、フランス国内で臨時休校に入っている一部の学校で、「デジタル格差は私たちのような都市では現実的に存在し、誰もが自宅にインターネットを持っているわけではない」など、問題提起の声も上がっている。プリントアウトした学習用紙を学校に取りに行けるサービスを提供する学校も出ている。
また、ネットリテラシーが低い家庭、子供が複数いる家庭、かつ親がフランス語が流ちょうではない家庭では、こうしたオンラインシステムが実際にどこまで活用できるのか疑問視されている。
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史上最大規模の児童ポルノサイトの摘発、世界で300人超の逮捕(2019/10/18)
米国や韓国を含む4か国の捜査当局は16日、世界最大の児童ポルノ取引サイトの摘発の為に互いに協力して捜査を進め、38ヵ国で337人を逮捕したと発表した。
『ル フィガロ』によると、「ウェルカム・トゥ・ビデオ」と名付けられたサイトは、児童虐待にかかわるコンテンツを掲載し、闇サイト上でのみアクセス可能であった。しかし英国、米国、ドイツ、韓国の捜査当局が協力し今年3月に摘発することができた。その後の操作の結果、38カ国で337人が逮捕されたという。児童のレイプや性的虐待を含むビデオ20万本以上にアクセスするために、年間300ドル相当のビットコインを支払った何人ものフランス人何人かが含まれている。...
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『ル フィガロ』によると、「ウェルカム・トゥ・ビデオ」と名付けられたサイトは、児童虐待にかかわるコンテンツを掲載し、闇サイト上でのみアクセス可能であった。しかし英国、米国、ドイツ、韓国の捜査当局が協力し今年3月に摘発することができた。その後の操作の結果、38カ国で337人が逮捕されたという。児童のレイプや性的虐待を含むビデオ20万本以上にアクセスするために、年間300ドル相当のビットコインを支払った何人ものフランス人何人かが含まれている。
また『ルモンド』によると、英国では、すでに7人の男性が刑を受けているという。そのうちの1人は、5歳の少年のレイプ、また同サイトにも出てくる3歳の少女への性的暴行により懲役22年の刑が言い渡されている。
米国司法省は、同サイトにあった動画の半数以上は警察が把握できていなかったものであり、100万回以上ダウンロードされていたと発表した。イギリスの国家犯罪捜査局(NCA)は声明で、同サイトは「仮想通貨ビットコインで汚らわしい動画を売り始めたサイトの1つ」だと述べた。
なおこのサイトは韓国で運営され、サイト運営者であったソン・チョンウ受刑者(23)は現在、児童ポルノに関連する行為のために韓国で18ヶ月の刑に服しているが、アメリカ捜査当局が起訴状を送った。
米国司法省は、このサイトは「コンテンツ量という点で、児童の性的搾取に対する世界最大規模の市場」だったと説明している。
なお『BFMTV』によると、今回の捜査で、サイトのユーザーによる性的虐待の被害者であった米国、スペイン、英国に住む少なくとも23名の未成年者を救出することができたという。
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