2月28日付米
『ブルームバーグ』オンラインニュース:「ドゥテルテ比大統領の与党、中国の貧困政策を模倣するとの方針を表明」
ロドリゴ・ドゥテルテ比大統領(72歳)の与党“フィリピン民主党・国民の力”のパンタレオン・アルパレス幹事長は2月27日夜、2日間開かれた同党幹部会において、中国が推し進める貧困層対策に倣って、同政策を推進するべく協議したと公表した。
同党幹部は同日、中国の二人の高官から、中国の貧困層対策詳細について講義を受けていた。...
全部読む
2月28日付米
『ブルームバーグ』オンラインニュース:「ドゥテルテ比大統領の与党、中国の貧困政策を模倣するとの方針を表明」
ロドリゴ・ドゥテルテ比大統領(72歳)の与党“フィリピン民主党・国民の力”のパンタレオン・アルパレス幹事長は2月27日夜、2日間開かれた同党幹部会において、中国が推し進める貧困層対策に倣って、同政策を推進するべく協議したと公表した。
同党幹部は同日、中国の二人の高官から、中国の貧困層対策詳細について講義を受けていた。
なお、同大統領が2016年6月末に就任以来、前政権と180度方針変更して親中政策を推進していることから、中国側からこれまで、240億ドル(約2兆5,900億円)もの経済支援を獲得している。
また、フィリピンメディア『デイリィ・インクワイアラー』紙は、中国は既に、領有権争いのある南沙(スプラトリー)諸島内のファイアリー・クロス礁の人工島に、空・海軍基地を建設してしまっていると報じているが、習近平国家主席はドゥテルテ大統領に、フィリピンが最も関心を寄せる中沙(スカボロー)諸島には人工島は造らないと約束しているとする。
一方、同日付ロシア『スプートニク・インターナショナル』オンラインニュース:「ドゥテルテ比大統領、任期満了前に辞任する意向と発言」
フィリピン大統領府のハリー・ローク報道官は2月28日、ドゥテルテ大統領は再選に臨む気持ちはなく、むしろ2022年の任期満了前に辞任する意向であると語った。
同報道官によれば、習国家主席の任期が無制限になるとのニュースに関し、同大統領が意中を吐露したものだという。
同日付シンガポール『ザ・ストレーツ・タイムズ』紙:「大統領終身制? フィリピンのドゥテルテ大統領は習国家主席と同じ道は辿らないと発言」
中国政府が2月25日に発表した、国家主席の任期制限を撤廃する憲法改正案について、中国国内の多くのソーシャル・メディア上に反対の声が上がっている。
これに対してフィリピン大統領府は、ドゥテルテ大統領は、憲法改正によって可能となるなら、むしろ2022年の任期満了前に辞任する意向であると表明した。
ドゥテルテ政権になって以降、かなり中国寄りの政策が実施されていること、更には過日、同大統領が、望むなら中国の一省になっても良いとのジョークまで飛ばしたことから、メディア側より、中国政府の憲法改正案について質問されたものである。
同日付フィリピン『マニラ・ブルティン』紙:「ドゥテルテ大統領、任期延長より静かな辞任の方を望む」
ドゥテルテ大統領は2月28日、マラウィ市(フィリピン南部ミンダナオ島)においてインタビューに答えて、自身が標榜する連邦制が2020年までに成し遂げられれば、任期満了の2022年を待たずに辞任することも考えると述べた。
同大統領は、自身の年齢の問題もあるが、一番は自身が独裁者などと呼ばれたくないため、大統領再選を決して望んでいないし、もし2期目を目指したら、国軍が同大統領を許してはくれないだろうとも語った。
閉じる