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2024年05月06日(月)
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【Globali】
 

欧州銀行の資産査定結果(2016/08/01)

欧州の銀行はリーマンショック、ギリシャ危機を経て、公的資金導入により回復途上にあるが、特にイタリアの銀行が引き続き多額の不良債権を抱えているのではないかと言われてきた。EUの銀行監督機関である欧州銀行監督機構(EBA)、7月29日欧州の主要51行に対して健全性を測定するために行った資産査定の結果を発表した。全体の結果は2014年の前回の資産査定に比べると資本増強が進んでいるが、改善は道半ばというもので未だ健康状態とは言えないとしている。中でも以前から資産内容の悪さが指摘されているイタリアのモンテパスキ銀行は最悪の部類に入るとされたほか、オーストリア1行、スペイン1行、アイルランド2行が最悪の部類と評価された。モンテパスキ銀行については、増資による再建計画が進んでいるが、計画自体難問を抱えておりスムーズに行くかどうかわからない。暫く欧州の銀行には目を離せない状況が続く。

7月30日付『ヤフーニューズ』(ロイター通信引用)は、「EU銀行資産査定で健康証明出ず」という見出しで、銀行監督当局による最近のEU銀行資産査定により、イタリア、アイルランド、スペイン、オーストリアの銀行が最悪の結果となったが、地域経済のため与信を増加させるためには未だ課題が残っていることを示したと報じた。2007年~2009年の金融危機の際に税金を投入して銀行救済を行って以来3回目の資産査定であるが、今回は今後3年間GDP成長率が想定よりも7.1%下回り、結果として銀行の金利収入が20%減少した場合の銀行への影響を調査した。...
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英国株式、離脱投票前のレベルを回復(2016/06/30)

英国の国民投票でEU離脱が決まった後の6月24日金曜日、日経平均は世界の主要株式指数の中で7.9%という最大の下げを演じ、昨日29日の終値でも未だ投票前のレベルの48%と半分も回復していない中、お膝元英国の株価指数であるFTSE100は29日既に23日の株価を超えるレベルまで戻った。FTSE100は英国の国際的巨大企業100社の株価により構成されており、EU離脱が決まった後英ポンドが売られて大きく切り下がった結果輸出の伸びによる増益が期待されていることが株価回復の要因の一つである。投票直後の混乱を経てある程度冷静さを取り戻して考えてみると、実際の離脱は未だ先のことで短期的には状況は変わらないのだと市場が覚ったことも要因と考えられる。

一方日本は離脱決定後円高に見舞われ、特に輸出の多い大企業の株価が打撃を受けていることが日経平均の回復が遅い理由と考えられる。こうして見ると英国の株価の動きも楽観的過ぎるような気もするが、長期的な影響はともかくとして今回の騒動で短期的に最も割を食ったのは急激な円高となった日本だったのではないだろうか。

6月30日付『ブルームバーグビジネス』は、「英巨大企業、4日でBREXIT(英国EU離脱)を振り払う」という見出しで、ポンド安、商品高、中央銀行の支えが英FTSE100(英トップ100企業)株価指数を国民投票前の水準に回復させたと報じた。英国の国際的巨大企業により構成される指数はこの2日間で6.3%という2011年以来の上げ幅で今年4月の水準まで戻した。これらの企業は国内中心の企業よりEU離脱の影響が少なく、ポンド安による輸出の増加という恩恵を受ける。...
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