デンマーク、市民権取得の条件を厳格化(2021/04/22)
米国で不法移民に対し無条件で市民権を与える動きが出ている一方で、ヨーロッパのデンマークでは逆に市民権取得の要件を強化する動きが進んでいる。デンマーク政府は20日、帰化の条件を厳しくし、犯罪歴のある人や職歴のない人を除外することを発表した。
デンマーク英字紙
『コペンハーグポスト』とドバイ英字紙
『ガルフニュース』によると、デンマークのメッテ・フレデリクセン首相と自由党・保守党の連立政権は、より厳格な市民権の管理を行い、犯罪者や仕事をもたない移民には帰化を認めないことで合意した。
デンマーク移民統合省は、「デンマークの市民権を取得することは、デンマーク社会からの大きな信頼の宣言である。したがって、連立政権は、誰がデンマークの市民になることができるかに関する基準を引き上げる必要があることに同意した」と声明を発表した。...
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デンマーク英字紙
『コペンハーグポスト』とドバイ英字紙
『ガルフニュース』によると、デンマークのメッテ・フレデリクセン首相と自由党・保守党の連立政権は、より厳格な市民権の管理を行い、犯罪者や仕事をもたない移民には帰化を認めないことで合意した。
デンマーク移民統合省は、「デンマークの市民権を取得することは、デンマーク社会からの大きな信頼の宣言である。したがって、連立政権は、誰がデンマークの市民になることができるかに関する基準を引き上げる必要があることに同意した」と声明を発表した。
市民権の申請者は今後、執行猶予中であっても前科がないことを証明しなければならず、過去4年間のうち少なくとも3年半は自活していることを証明することが求められる。また、5万円以上の罰金を科された者、および外国人法に違反した、または「社会的詐欺」を犯したことが判明した者は、申請資格を得るまで6年間待たされることになる。
合意内容には、「デンマークの価値観」も含まれており、2015年から採用されている市民権テストには、デンマーク国民としての価値観に関する5つの質問が含まれることになった。マティアス・テスファイ移民相はデンマーク放送協会の取材に対し、「我々は、デンマークの市民権を取得し、それに伴うすべての権利を得た人々が、デンマーク社会に十分に溶け込み、またデンマークの価値観を含めた社会を受け入れていることを確認したい」と語った。その「デンマークの価値観」とは、言論の自由と平等を含むものだという。
デンマーク統計局によると、デンマークの人口580万人のうち11%が外国出身者であり、外国で生まれた、または外国で生まれた両親を持つ市民である。そのうちの58%は「非西洋」と分類される国の出身である。2020年には、約7,000人がデンマークの市民権を取得しており、半数以上がヨーロッパの国の出身であった。
デンマークではここ数カ月、移民のデンマーク社会への融合を促進するために、さまざまな改革が進められている。『ガーディアン』は先月、デンマーク政府は、デンマーク社会の分離を防ぐために、特定の貧しい地域において「非西洋人」の居住者数に上限を設け、その割合を30%以下にすることを目指すという新しい政府の取り組みを発表したと報じていた。
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パキスタン、犯罪防止のためにローラーブレードで武装した警察隊を創設(2021/02/25)
パキスタン南部にある都市カラチでは、強盗や路上犯罪者の検挙率を上げるためにローラーブレードを履いた警察官がまもなく登場する予定だ。
ドバイメディア
『ガルフニュース』によると、パキスタン最大の都市カラチでは、男性10人と女性10人の計20人の警察官が現在ローラーブレードを履いてパトロールする訓練を受けているという。新しいパトロール隊の創設により、市内での犯罪防止効果や検挙率を上げることが期待されており、最終的には犯罪率を下げることを目的としている。
特捜部司令官の Farrukh Ali Lanjhar博士は、ローラーブレードの新部隊が、国内で最も犯罪率の高い都市の治安を大幅に改善し、路上犯罪の抑制につながることを期待している。...
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ドバイメディア
『ガルフニュース』によると、パキスタン最大の都市カラチでは、男性10人と女性10人の計20人の警察官が現在ローラーブレードを履いてパトロールする訓練を受けているという。新しいパトロール隊の創設により、市内での犯罪防止効果や検挙率を上げることが期待されており、最終的には犯罪率を下げることを目的としている。
特捜部司令官の Farrukh Ali Lanjhar博士は、ローラーブレードの新部隊が、国内で最も犯罪率の高い都市の治安を大幅に改善し、路上犯罪の抑制につながることを期待している。
日頃から対応や行動が遅いと批判されているパキスタン警察であるが、ローラーブレードを用いることで、人口密度が高く、狭い市内の道を素早く移動できるようになり、容疑者を追跡しやすくなるだけでなく、より短時間で警察が現場に駆け付けることができるようになると見られている。
なお、パキスタンの首都イスラマバードの警察は、ハイテク監視ツールを駆使して効果的に犯罪と闘うために、ドローンのパトロール部隊の創設を発表している。
英『デイリーメール』によると、ローラーブレード部隊隊長のFarrukhAli氏は、2,000万人以上が住む都市で、ローラーブレード隊はオートバイで逃げる容疑者をより簡単に追跡できると説明している。ただし、整備されていない道路や歩道が多いため、カラチ全体をパトロールするのではなく、盗難や迷惑行為の発生率が高い公共の場所に配置されると述べた。新部隊は、1ヶ月間の集中的なローラーブレード訓練の後、市内の狭い通りや交通量の多い交差点、ショッピングセンターなどをパトロールする。
新しいローラーブレード部隊創設のニュースに対し、ソーシャルメディアでは懐疑的な声が上がっている。しかし、世界のいくつかの都市では既にローラーブレード部隊が活躍している。フランスの首都パリでは、8人で編成されたローラーブレード部隊が20年近く街をパトロールしており、観光客の自撮り写真に一緒に入ってあげるなど、友好的なフランス警察の顔を見せている。一方でイギリスのロンドンでは、ローラーブレードのパトロール隊を公園に配備してみたものの、容疑者が草の上を走って逃げてしまったために、計画は打ち切られたという。
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