トランプ大統領再選への状況(12月21日)
260年に及ぶ米国の歴史の中で、トランプ大統領は議会の同意を得ずに閣僚を解任したとして訴追されたアンドリュージョンソン大統領、偽証と司法妨害で訴追されたビルクリントン大統領に続き、史上3人目の弾劾訴追された大統領となった。トランプ大統領を罷免するには、上院の3分2以上の賛成が必要なため、共和党が多数派の上院でトランプ大統領が罷免されるおそれは現段階ではほぼない。このハードルを乗り越えることができればトランプ大統領の2020年大統領選挙での再選はいよいよ見えてくることになる。...
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260年に及ぶ米国の歴史の中で、トランプ大統領は議会の同意を得ずに閣僚を解任したとして訴追されたアンドリュージョンソン大統領、偽証と司法妨害で訴追されたビルクリントン大統領に続き、史上3人目の弾劾訴追された大統領となった。トランプ大統領を罷免するには、上院の3分2以上の賛成が必要なため、共和党が多数派の上院でトランプ大統領が罷免されるおそれは現段階ではほぼない。このハードルを乗り越えることができればトランプ大統領の2020年大統領選挙での再選はいよいよ見えてくることになる。トランプ大統領は、その存在すら忘れられるような形でのらりくらりと弾劾裁判を引き延ばしていく戦法をとるとみられる。一方で弾劾されたという事実は不名誉な事実としてトランプ大統領の行動に影響を与え、自ら墓穴を掘るような行動に出るのではないかと指摘する専門もいる。例えば下院で弾劾が訴追された当日、トランプ大統領は政治家やそのほかの人々に対し、個人的な中傷を含む数百の弾劾を非難するツイートをするなど尋常ではない行動をとったということである。もうひとつ今回の弾劾は最初から結果がわかっており意味がなかったのではないかとの議論があるが、ミシガン大学法学部のリア・リトマン教授はこれを明確に否定する。リトマン教授は「今回の弾劾訴追は、民主党が立場を明確にするための手法であり、将来の米国大統領自身が、法を超える存在だと思わないようにするために、行動を起こす必要があった」と指摘している。
弾劾裁判すらも民主党にとって大統領選挙の切り札とはならないことが予想される中、トランプ大統領を脅かしそうな候補者がついにあらわれた。政治経験がない台湾系移民2世の実業家、民主党・アンドリューヤン候補である。“アジア系初の大統領候補”と言われるヤン候補は「近い将来、AIが仕事を奪い、失業者が増える」「大手IT企業などに課税することによって18才以上の国民全員、貧困層・富裕層問わず一律に月1000ドルを再分配する事で、失業しても最低限の生活が出来る様にする」という公約を掲げ、民主党だけでなく一部の共和党の支持者からも熱烈な支持を得ている。以前はトランプ大統領の支持者だったというトラック運転手はヤン候補の主張を支持している旨の文字と絵をトラックの側面に大きく表示させている。運転手は「私のような若くテクノロジーに詳しいトラック運転手達には将来何が待ち構えているのかが分かっている。ヤン候補は民主党なので迷ったが、知れば知るほど支持すべきだと考えた」とヤン候補に鞍替えした理由を熱く語った。別の民主党支持者・ダスティンウェインスコットは「AIへの対策をとらなければ、人間の95%が失業するだろう。ヤン候補はその問題について語っている唯一の候補だ」とヤン候補を高評価している。注目の候補であることは確かである。
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トランプ大統領弾劾・下院で決議可決(12月20日)
米国のトランプ大統領が弾劾訴追されたことを受けて、年明けにも弾劾裁判が開かれる。その舞台となる議会上院では、早くも与野党が火花を散らしている。ウクライナ疑惑をめぐり、権力乱用と議会に対する妨害があったとして、トランプ大統領の罷免を求めている。
民主党としては、来年の大統領選挙を見据え、弾劾裁判を通じてトランプ大統領の資質に疑義を投げかけるのが狙い。
これに対しトランプ大統領は、強気の姿勢を崩していない。...
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米国のトランプ大統領が弾劾訴追されたことを受けて、年明けにも弾劾裁判が開かれる。その舞台となる議会上院では、早くも与野党が火花を散らしている。ウクライナ疑惑をめぐり、権力乱用と議会に対する妨害があったとして、トランプ大統領の罷免を求めている。
民主党としては、来年の大統領選挙を見据え、弾劾裁判を通じてトランプ大統領の資質に疑義を投げかけるのが狙い。
これに対しトランプ大統領は、強気の姿勢を崩していない。
共和党・マコネル院内総務は本会議で演説し、民主党を非難し、トランプ大統領を守る姿勢を示した。
民主党・シューマー院内総務は弾劾裁判では、ボルトン前大統領補佐官などの証言を求める考えを改めて示した。両者は弾劾裁判の進め方について19日にも協議する見通しである。
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トランプ大統領弾劾・弾劾裁判の進め方・与野党が駆け引き(12月20日)
米国のトランプ大統領が弾劾訴追されたことを受けて、年明けにも弾劾裁判が開かれる。その舞台となる議会上院では、早くも与野党が火花を散らしている。
野党・民主党の賛成により可決された弾劾訴追の決議だが、ウクライナ疑惑をめぐり、権力乱用と議会に対する妨害があったとして、トランプ大統領の罷免を求めている。
民主党としては、来年の大統領選挙を見据え、弾劾裁判を通じてトランプ大統領の資質に疑義を投げかけるのが狙いである。...
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米国のトランプ大統領が弾劾訴追されたことを受けて、年明けにも弾劾裁判が開かれる。その舞台となる議会上院では、早くも与野党が火花を散らしている。
野党・民主党の賛成により可決された弾劾訴追の決議だが、ウクライナ疑惑をめぐり、権力乱用と議会に対する妨害があったとして、トランプ大統領の罷免を求めている。
民主党としては、来年の大統領選挙を見据え、弾劾裁判を通じてトランプ大統領の資質に疑義を投げかけるのが狙いである。
これに対しトランプ大統領は、強気の姿勢を崩していない。弾劾裁判では、ボルトン前大統領補佐官などの証言を求める考えを改めて示した。弾劾裁判の進め方について19日にも協議する見通しだが、証言を求める対象をめぐり駆け引きが続いている。
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まず権力乱用条項で弾劾訴追する決議案を可決(12月19日)
米下院本会議は18日、トランプ大統領を「ウクライナ疑惑」で弾劾訴追する決議案を可決した。
トランプ氏が対ウクライナ外交を悪用し2020年大統領選を有利に進めようとした「権力乱用」と、議会からの調査協力の要請を拒否した「議会妨害」の2つの条項をそれぞれ採決した。
下院(定数435)で過半数を握る野党・民主党などの賛成多数で、権力乱用の条項が可決された。
米国トランプ大統領「北朝鮮・残念だが対処」(12月17日)
北朝鮮は米国との非核化交渉をめぐり一方的に「年内」という期限を設けて譲歩を迫り、ミサイルに関連した実験を行ったとみられる談話を発表するなど米国を挑発している。
米国・トランプ大統領は北朝鮮への軍事介入を示唆するなど双方の駆け引きが続いている。トランプ大統領はワシントン・ホワイトハウスで記者団に対し「北朝鮮で何かが起きているなら非常に残念だが、動きがあれば対処する。注視している。」と述べて北朝鮮を改めてけん制した。...
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北朝鮮は米国との非核化交渉をめぐり一方的に「年内」という期限を設けて譲歩を迫り、ミサイルに関連した実験を行ったとみられる談話を発表するなど米国を挑発している。
米国・トランプ大統領は北朝鮮への軍事介入を示唆するなど双方の駆け引きが続いている。トランプ大統領はワシントン・ホワイトハウスで記者団に対し「北朝鮮で何かが起きているなら非常に残念だが、動きがあれば対処する。注視している。」と述べて北朝鮮を改めてけん制した。
米国で北朝鮮との交渉を担当するビーガン特別代表はきょうまで韓国に滞在する予定で、北朝鮮側と接触するかどうか注目されている。
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