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台湾統一地方選挙の行方(11月26日)
26日、注目の台湾統一地方選挙の投開票が行われる。この統一地方選挙は単なる地方選挙ではない。この選挙が注目される理由は2024年の次期総統選挙の前哨戦と位置付けられているからである。
中国が後ろ盾となっている国民党からは蒋介石元総統のひ孫・蒋万安が立候補し、選挙戦を有利に展開している。対する蔡英文総統率いる与党・民進党は強まる中国の軍事的圧力の脅威を前面に打ち出し戦っているが、現段階においては劣勢に立たされている。...
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26日、注目の台湾統一地方選挙の投開票が行われる。この統一地方選挙は単なる地方選挙ではない。この選挙が注目される理由は2024年の次期総統選挙の前哨戦と位置付けられているからである。
中国が後ろ盾となっている国民党からは蒋介石元総統のひ孫・蒋万安が立候補し、選挙戦を有利に展開している。対する蔡英文総統率いる与党・民進党は強まる中国の軍事的圧力の脅威を前面に打ち出し戦っているが、現段階においては劣勢に立たされている。
台北や北部の桃園など、重要市長選で民進党候補が敗れれば、同党主席を兼務する蔡総統の求心力が低下する可能性があり、民進党が現有する7つの市長ポストを減らすことになれば、責任論にさえ発展する可能性が高い。
国民党が勝利すれば2024年の総統選挙に向けて中国を勢いづかせることにもなり、国民党の総統が誕生した場合、香港に次いで台湾があっけなく中国本土に組み込まれることにもつながりかねない。
11月21日にはTSMC創業者のモリスチャンが米国・アリゾナ州で建設中の新工場で唐突に「回路線幅3ナノメートルの最先端半導体の生産を計画しているが、計画はまだ完全には確定していない」との意味深な発言を行った。この発言は中国をけん制するものと解釈されている。半導体大国になりデジタル覇権を確立したい米国にとって、中国に台湾を奪われることは最先端半導体を失うことであり、国益を損なうことに等しい。
ハーバードビジネススクール・ウィリーシー教授が「米国の人々が非常に恐れていて口には出さないことだが」と前置きした上で、「中国が半導体の優位性を獲得する最も簡単な方法は台湾の支配権を獲得することである」と述べたことからもそれは明らかである。
中国版国際宇宙ステーションのドッキングに成功し宇宙における覇権を獲得しつつある中国が次に狙っているのは半導体であり、デジタル覇権である。国民党政権を誕生させ、台湾を引き寄せることができれば最先端半導体技術を持つTSMCを丸ごと手に入れることができ、事実上のデジタル覇権国に王手をかけることになる。
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台湾軍演習・中国軍の侵攻想定・自衛の能力・決意アピール(10月19日)
台湾海峡で中国の軍事的圧力が強まる中、離島に駐屯する台湾軍の部隊が中国軍の侵攻を想定した実弾演習を行った。
台湾周辺では中国がことし8月、米国のペロシ下院議長の台湾訪問をきっかけとして大規模な軍事演習を行い、その後、台湾海峡で中台両軍の偶発的な衝突を避けるための境界線として双方の暗黙の了解があるとされてきた中間線を中国軍の戦闘機などが越えて飛行することが常態化している。
台湾軍はこの島での実弾演習を毎月、実施しているが中国の軍事的圧力が強まる中、今回、その様子を内外のメディアに公開し、自衛の能力と決意が十分にあるとアピールした。
台湾「建国記念日」圧力に屈しない姿勢・緊張緩和も呼びかけ(10月11日)
台湾が建国記念日と位置づける双十節を祝う式典。
蔡総統は平和で安定した現状に脅威を与えていると述べて、中国を非難し、圧力に屈しない姿勢を強調した。
その上で、交流や対話による緊張の緩和を中国に呼びかけた。
中国外務省・毛寧報道官は「緊張の根本的現任は民進党当局が台湾独立の立場をかたくなに守り外部勢力と結託して挑発を繰り返し平和的発展の重要な基礎を著しく損なったことにある」とコメント。
中国軍無人機・頻繁に台湾側に進入(9月22日)
台湾国防部は昨日、中国軍の航空機のべ38機が台湾周辺の空域で活動し、このうちのべ17機が台湾海峡の中間線やその延長線を越えて台湾側の空域に入ったと発表した。
最も多く確認されたのは戦闘機だが、偵察・攻撃型無人機「TB-001」や偵察型無人機「BZK-005」など、計3機の無人機も含まれていた。
中国軍は先月の米国のペロシ下院議長の台湾訪問をきっかけに戦闘機などによる中間線を越える飛行を常態化させているが、今月に入ってからは軍用の無人機が台湾側の空域に進入することも頻繁になり、台湾国防部はこれまでに6機種を確認している。...
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台湾国防部は昨日、中国軍の航空機のべ38機が台湾周辺の空域で活動し、このうちのべ17機が台湾海峡の中間線やその延長線を越えて台湾側の空域に入ったと発表した。
最も多く確認されたのは戦闘機だが、偵察・攻撃型無人機「TB-001」や偵察型無人機「BZK-005」など、計3機の無人機も含まれていた。
中国軍は先月の米国のペロシ下院議長の台湾訪問をきっかけに戦闘機などによる中間線を越える飛行を常態化させているが、今月に入ってからは軍用の無人機が台湾側の空域に進入することも頻繁になり、台湾国防部はこれまでに6機種を確認している。
中国寄りの論調を取る香港の新聞は「各種の無人機が代わる代わる飛行しているのは中国の陸、海、空の各軍が台湾海峡を重点訓練区域とし実践的な訓練科目がどんどん多様化していることの表れだ」と報じている。
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台湾M7.3の地震・建物倒壊など被害・列車脱線も(9月18日)
日本時間のきょう午後3時44分ごろ、台湾付近の深さ3キロを震源とし、マグニチュード7.3の大地震が発生した。
台湾のテレビ局・TVBSは、地震で揺れた際の様子と見られる映像を次々と伝えている。台湾メディアによると、花蓮県でコンビニエンスストアが入った建物が倒壊したということで、現地からの映像では、建物が道路を塞ぐように倒壊している様子が確認できる。
また、駅で列車の一部が脱線した写真を伝えている。...
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日本時間のきょう午後3時44分ごろ、台湾付近の深さ3キロを震源とし、マグニチュード7.3の大地震が発生した。
台湾のテレビ局・TVBSは、地震で揺れた際の様子と見られる映像を次々と伝えている。台湾メディアによると、花蓮県でコンビニエンスストアが入った建物が倒壊したということで、現地からの映像では、建物が道路を塞ぐように倒壊している様子が確認できる。
また、駅で列車の一部が脱線した写真を伝えている。さらに、花蓮県では2つの橋で橋脚などが崩れ、巻き込まれた3人が救出されたという。この地震で気象庁は、津波注意報を沖縄県の宮古島八重山地方に発表したが、午後5時15分に解除した。
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