※2022年2月、更新を終了しています
G7の構成国のバランス(5月23日)
26日から「G7首脳会議」が開催される。
7カ国の内、EU加盟国が独仏英伊の4か国になり、欧州中心の会議のような構成である。
第二次大戦で敗れ、その後復興し世界有数の国力を作り上げた、日本、ドイツ、イタリアもメンバーになっているという点では、国連の安全保障理事会よりも現実的であると思う。
それにしても、欧州いやEU4カ国というのは、少しバランスを欠いているのではないか。
時同じくして、6月には英国で、EU離脱の是非を問う国民投票が行われる。...
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26日から「G7首脳会議」が開催される。
7カ国の内、EU加盟国が独仏英伊の4か国になり、欧州中心の会議のような構成である。
第二次大戦で敗れ、その後復興し世界有数の国力を作り上げた、日本、ドイツ、イタリアもメンバーになっているという点では、国連の安全保障理事会よりも現実的であると思う。
それにしても、欧州いやEU4カ国というのは、少しバランスを欠いているのではないか。
時同じくして、6月には英国で、EU離脱の是非を問う国民投票が行われる。
果たして英国が、このままEUに残留するかどうかは予断を許さない状況のようだ。
欧州勢は、当然難民問題やシリア、ウクライナ問題が頭から離れないだろう。
アジアで起こっている問題は、やはり日本とアメリカが取り上げ、議論を引っ張ってゆくしかない。
その時、欧州で起こっている問題と同じように、世界の情勢を真剣に議論できるのだろうか。
今や経済的に超大国となった、中国との関係に配慮しないで、善悪をはっきりできるのだろうか。
それにしても、やがては「中国」がサミットの一員になる日がやってくると思うが、経済力や軍事力だけではなく、世界を見渡し「平和と繁栄」に寄与できるのはいつになるのだろうか。
今すぐに、これまでの構成を変更するわけにはいかないが、構成国のバランスが崩れている現実も是正してゆかなければ、「世界の運営」はいきずまってゆく可能性もある。
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AI(人工知能)と人間(5月20日)
あくまで人工知能は、人間に例えれば「知能部分」であり、その一部を代替または、専用化して活用するというものである。
最近人工知能が人間に取って代わるような存在になるというような意見もあるが、ここ当分そんな事態は想定できない。
そもそも、人工知能には「生命」というものがない。だから欲望とか生殖といった生物特有の本能がない。また人間特有の社会性も無い。
人間の存在を明確にするものは、良くても悪くてもそこにある。...
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あくまで人工知能は、人間に例えれば「知能部分」であり、その一部を代替または、専用化して活用するというものである。
最近人工知能が人間に取って代わるような存在になるというような意見もあるが、ここ当分そんな事態は想定できない。
そもそも、人工知能には「生命」というものがない。だから欲望とか生殖といった生物特有の本能がない。また人間特有の社会性も無い。
人間の存在を明確にするものは、良くても悪くてもそこにある。
だから、人工知能はあくまでも、人間にとって知力をサポートする道具だと言える。
AIが、小説を書くと言っても、所詮は「人間の欲望や社会構造」を面白上手に創作できると言った道具に尽きる。
今、AIが求められているのは、人間の知能の力を増強しようという試みであるし、知能の代替をさせようという試みなのだ。
音声認識や翻訳・通訳などは、やがて人間の能力を超えて行くと考えられる。
画像認識や文字認識もそうなるであろう。自動運転などもそうなってゆく可能性を感じる。
自動応答システムも学習させて行けば、やがて人間以上に応答が上手くなるだろう。
ただ、どこまで行っても、「人間」が深層学習などの方向性や達成するべき目標を設定し、学習方法を設定しなければならない。
今大切なことは、AIを開発することと同時に、「人工知能と人間の知能」の違いや関係を明確することやそもそも「AIと人間」の関係を社会構造と共に明確に理解しておくことだと思う。
それにしても、AIもやがて反社会的なものに利用されないように、その部分も学習させなければならない。
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AI革命の必然性(5月19日)
これまでも技術革命によって、世界は変貌してきた。
イギリスで起こった「産業革命」によって、生活も一変したが、軍船、武器などの発達により、世界地図も大きく変わった。
中国のアヘン戦争も日本の明治維新もその革命の落とし児とも言える。
その後、「電気」「通信」「コンピューター」「インターネット」等様々な「技術革命」を経てきたが、今日の我々の生活や身の回りのほとんどが、結局は「技術革命」によって変化していると言っても良いほどである。...
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これまでも技術革命によって、世界は変貌してきた。
イギリスで起こった「産業革命」によって、生活も一変したが、軍船、武器などの発達により、世界地図も大きく変わった。
中国のアヘン戦争も日本の明治維新もその革命の落とし児とも言える。
その後、「電気」「通信」「コンピューター」「インターネット」等様々な「技術革命」を経てきたが、今日の我々の生活や身の回りのほとんどが、結局は「技術革命」によって変化していると言っても良いほどである。
今回のこのAI革命によって、我々の生活や産業経済などに大きな変化をもたらすことは、疑う余地がない。
この革命は、「コンピュター」「インターネット」といった技術革命により、生み出された様々な技術に限界が見えてきた結果、人間の知能の様に自動的に新たな学習によって、能力を向上させるサイクルを持つ「人工知能」や会話能力、認識能力を持った「人工知能」等の出現がどうしても必要になったことに由来する。
かって人類は、自分の手足になる道具や装置を開発し、究極的には生産工場のオートメーション化を図ったが、今人類は自分の知能の代わりになるものを開発しようと希求している。
それは、現代社会のニーズが「溢れるばかりの情報」に満ちて、それを整理し更に活用して付加価値が高いものにしようと求めている欲望に火が点いたといえる。
加えて、自動車などを人間が運転するよりも安全に「人工知能」システムに運転させようという新たな欲望にも繋がってゆくことになる。
人間のコミュニケーションについても、違う言語でも「人工知能」を介在して同時通訳などを可能にすることにって、グローバリズム社会のバリアーを乗り越えようとする欲求に行き着くことになる。
このように、AI革命は、今人間社会が直面する大きな変化に対応するために、どうしても超えなくてはならない限界を超えようとする挑戦と見ることができる。
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AI(人工知能)革命の実体(5月18日)
AI(人工知能)革命の舳先に乗っているような現状だが、AI革命の実体はどんなものだろうか。
大きな分野を3つ挙げるとすると、その1、は「人間の持つ言語能力に関するもの」になり、2、は「画像認識、文字認識などに関するもの」、3、は「情報を集め判断をするもの」になる。
文字通り、人間の持つ知能を人工的に機能させるということなので、言語能力で言えば、「通訳・翻訳」機能や「会話能力」分野がそれにあたる。...
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AI(人工知能)革命の舳先に乗っているような現状だが、AI革命の実体はどんなものだろうか。
大きな分野を3つ挙げるとすると、その1、は「人間の持つ言語能力に関するもの」になり、2、は「画像認識、文字認識などに関するもの」、3、は「情報を集め判断をするもの」になる。
文字通り、人間の持つ知能を人工的に機能させるということなので、言語能力で言えば、「通訳・翻訳」機能や「会話能力」分野がそれにあたる。
従来は、人間しかできなかった機能や能力が、AIによって人間を補助したり代替したりすることができるようになる。
ビックデータの解析や自動応答システムなどもこの分野に入る。
人間の目からの学習能力は、また一段と凄い。書籍から学習するにしろ、自分の周りを認識するにしろ、絵画を鑑賞するにしろ、目からのインプットになる。
カメラを通し静止画や動画を捉え、それがどういう意味なのか、文字なのか、強調しているのか、人間なのか、どんな顔なのか、笑っているのか、どんな表情をしているのか、目と同じような認識や判別をする能力がこの分野である。
自動車の自動運転では、ありとあらゆるセンサーを駆使し、3次元マップやハザードマップにより周囲の状況を把握しながら判断をし、人間よりも正確に運転をする仕組みを構築し、それを基に方向や速度を決め、安全に走行するなどを目指している。これなどは「情報を集め判断をするもの」の典型となる。
このほかにも、AIは様々な利用分野を広げているが、その背景は人間の能力の限界を「人間の知能」を分析し、その代わりをさせる「人工知能」を作り上げ、サポートさせようという挑戦なのだ。
そう考えると、このAI革命は、更に人間の能力を広げる画期的な展開だということが言える。
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AI(人工知能)ブーム(5月17日)
昨日、当欄で取り上げた、AI(人工知能)ブームであるが、いよいよ本格的な段階に入ったと言えよう。
17日日経朝刊1面では、AI特集が始まった。
1995年の「インターネット革命」の時も、米国からの巨大な技術革命を日本はいち早く取り入れようとした。
大手のマスメディアや技術会社が、その新しい技術革命の波に乗ろうと懸命に走った。
当時クリントン政権下の副大統領アルゴア氏は、「情報スーパーハイウエー戦略」を構築し、大規模な世界戦略を展開した。...
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昨日、当欄で取り上げた、AI(人工知能)ブームであるが、いよいよ本格的な段階に入ったと言えよう。
17日日経朝刊1面では、AI特集が始まった。
1995年の「インターネット革命」の時も、米国からの巨大な技術革命を日本はいち早く取り入れようとした。
大手のマスメディアや技術会社が、その新しい技術革命の波に乗ろうと懸命に走った。
当時クリントン政権下の副大統領アルゴア氏は、「情報スーパーハイウエー戦略」を構築し、大規模な世界戦略を展開した。
米国は、インターネットのインフラからルーターなどの装置まで、68年当時から培った「文化と技術」の準備が既にできており、その上の電子商取引や検索技術などが華々しく市場に登場した。
日本はというと、それでも政府がその動きに気が付き、通信の自由化などに手を打った。
米国の展開は速かった。その原動力はベンチャー企業の活躍であった。
ヤフー、アマゾン、少し遅れてグーグル等はその頃成長したベンチャー企業だ。
そのインターネット革命から、無線の時代、スマホブームを経てネット社会は、IoT(物のインターネット)の時代に拡張し、そのネットワークインフラの上に、AI革命がやってきた。
従来から、その動きはあったものの、システムが自動的に学習し、その成果を再度システム側で活用するなど、画像処理や知識処理、それにビックデータ等の整理に活用可能なため、ネット上で作られた膨大な情報を利用するエンジンとして、AIに期待が集まっている。
端的に言えば、ネット上の情報や今後起きるIoTによる膨大な情報処理を効率的にAIに処理させようということである。
同時に、自動車などの自動運転や接客ロボット等にも、AIを活用しようという、切羽詰った動きである。
今後は、それだけではなく、あらゆる社会システムに応用され、ITシステムなどの自動開発や人間の思考補助などの手段にも活用されてゆくものと考えられる、次代の極めて重要なインフラである。
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