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大相撲千秋楽・白鵬圧勝の陰で他の二横綱は…(9月23日)
「久しぶりに相撲の神様が私に微笑んでくれたかな」今年初めて賜杯を抱いた大横綱が相好を崩す。大相撲九月場所は横綱・白鵬の41回目の優勝で幕を閉じた。14日目に前人未到の幕内1000勝目となった豪栄道との一番で優勝を決めると、千秋楽の鶴竜との一番も制し14度目となる全勝優勝で大記録達成に花を添えた。
様々な見どころのあった今場所も終わってみれば終盤戦は白鵬の一人旅。相変わらず安定感が群を抜いていた。...
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「久しぶりに相撲の神様が私に微笑んでくれたかな」今年初めて賜杯を抱いた大横綱が相好を崩す。大相撲九月場所は横綱・白鵬の41回目の優勝で幕を閉じた。14日目に前人未到の幕内1000勝目となった豪栄道との一番で優勝を決めると、千秋楽の鶴竜との一番も制し14度目となる全勝優勝で大記録達成に花を添えた。
様々な見どころのあった今場所も終わってみれば終盤戦は白鵬の一人旅。相変わらず安定感が群を抜いていた。3横綱3大関のうち5人が二桁勝利という結果は数字だけを見れば好成績ということになろう。しかし、白鵬以外の上位陣に力強さを感じたという印象を持つ人は少ないのではなかろうか。復活をかけた正念場だった稀勢の里は10勝5敗。横綱としてはギリギリ及第点だが、今場所二桁の黒星を喫した不調の力士(玉鷲・千代大龍)を相手に星を落としているところに問題がある。千秋楽の豪栄道戦でも良いところなく転がされ、場所前稽古総見の雪辱とはいかなかった。鶴竜も10連勝しながらまさかの5連敗。負けたのは横綱大関だけとはいえあまりに印象が悪い。大関陣で良い相撲内容だったと言えるのは12勝をあげて優勝次点だった豪栄道のみだろう。先場所優勝の御嶽海も9勝に終わり大関獲りは振出しへと戻った。猛稽古での出直しを期待したい。
上位陣がそれなりの成績を上げたため、割を食ったのは平幕の力士たちだ。三賞力士は該当者なしという史上初めての結果となってしまった。とはいえ10番勝った錦木・貴ノ岩・竜電や、先場所の大不調から一転、11勝の好成績を修めた嘉風あたりには敢闘賞くらいはあっても良かった気がする。三賞選考委員会で藤島審判部副部長は「(三賞選考は)いつも厳しめにやっている」と語気を強めた。しかし、その審判部も明らかな行司差し違いに物言いもつけなかった一番もあった。このところの審判部の裁定には首を傾げざるを得ないような取組も多い。まず自らにも厳しさと猛省を求めたいところだ。
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“千葉の誇り”を胸に…福浦和也の2000本(9月22日)
1993年ドラフト会議。逆指名制が導入されたこの年、全球団の最後に千葉ロッテマリーンズから7位で指名を受けた高校生のピッチャーがいた。この選手が後に2000本安打を達成するとは、当時誰一人想像できなかっただろう。
22日、マリーンズの福浦和也(42)がライオンズ戦の8回裏、ライトオーバーのヒットを放ち史上2位の年長記録での2000本安打達成者となった。メモリアル安打は“幕張の安打製造機”の代名詞ともいえるライナー性のツーベース。...
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1993年ドラフト会議。逆指名制が導入されたこの年、全球団の最後に千葉ロッテマリーンズから7位で指名を受けた高校生のピッチャーがいた。この選手が後に2000本安打を達成するとは、当時誰一人想像できなかっただろう。
22日、マリーンズの福浦和也(42)がライオンズ戦の8回裏、ライトオーバーのヒットを放ち史上2位の年長記録での2000本安打達成者となった。メモリアル安打は“幕張の安打製造機”の代名詞ともいえるライナー性のツーベース。嘗てプロ野球初の3年連続40二塁打を記録した男に相応しいクリーンヒットだった。
記録達成までの道のりは決して容易なものではなかった。高卒左腕ルーキーとして入団したものの1年目で打者に転向。1軍デビューまでに4年を要している。その後、2001年に首位打者のタイトルを獲るなどマリーンズの主軸打者として2度の日本一に貢献。だが、10年代以降は試合出場が激減し、ここ数年は30本前後のヒットにとどまっていた。足かけ25年、2315試合での偉業達成。今年5月に2000本安打を達成したホークスの内川聖一が、右打者史上3番目のスピード記録となる17年目1800試合目での到達だったのとは好対照だ。
地元千葉、習志野高校出身の生え抜き。70年近い球団の歴史上、最多の試合出場数を誇る福浦へのファンの支持は絶大なものがある。そのテーマ曲は高校野球などでも広く使われ、野球ファンにはおなじみのメロディーだ。この日、花束を渡したライオンズの松井稼頭央とともに現役最年長となっているが、来季も“千葉の誇りを胸に”打席へ立ってくれるに違いない。
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2019へキックオフ!ラグビーW杯まであと1年(9月21日)
日本初開催となるラグビーワールドカップ2019の開幕まであと1年となる20日、「1YEAR TO GO KICK-OFF EVENT」が東京の明治記念館で行われた。
イベントには小学校時代にプレー経験があるという人気アイドルグループ・嵐の櫻井翔も登場。高校時代ラガーマンだった俳優の舘ひろしは大会PRキャプテンに就任した。Twitterのアカウントを取得して情報発信し、大会の盛り上げに一役買うということだ。...
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日本初開催となるラグビーワールドカップ2019の開幕まであと1年となる20日、「1YEAR TO GO KICK-OFF EVENT」が東京の明治記念館で行われた。
イベントには小学校時代にプレー経験があるという人気アイドルグループ・嵐の櫻井翔も登場。高校時代ラガーマンだった俳優の舘ひろしは大会PRキャプテンに就任した。Twitterのアカウントを取得して情報発信し、大会の盛り上げに一役買うということだ。
一方、大坂・東大阪市でもW杯開催に向けた動きが。西のラグビーの聖地・花園ラグビー場が改修工事を終えて、メディアへのお披露目が行われた。昭和4年(1929)開場の花園ラグビー場は国内で最古のラグビー専用グラウンド。2019年大会ではここで4試合が行われる。昨年から始まった大改修でスコアボードが大型ビジョンとなったほか、照明設備や正面ゲート、そして北側のスタンド席が新たに増設された。客席もこれまでの長椅子から個別席のセパレート型に変更。そのため収容人数はこれまでの最大3万人から2万6544人へと減少したが、その分快適な環境で観戦を楽しむことが出来るようになったといえよう。4基の大型照明灯がついたことで夜間の使用も可能となり、来月26日には花園では初めてのナイター試合が日本代表と世界選抜によって行われることとなっている。
3年前の2015年9月19日、日本代表はイングランド大会で南アフリカを破る歴史的勝利をあげた。あの興奮と感動を再び。男たちの熱き戦いが日本列島を熱狂に包む。
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男女バレーボール・過去ワースト記録の屈辱…(9月20日)
かつて世界の頂点に君臨し、お家芸とも言われた日本バレーボール。現在日本男子の世界ランキングは12位だ。未だ主要団体競技の中では比較的上位に位置しているが、いまその再興に黄色ランプが灯っている。9日からブルガリアで開催中の世界選手権(日本での通称は“世界バレー“)に参戦中の男子日本代表・龍神NIPPONは、1次ラウンドの最終戦でアルゼンチンと対戦し、フルセットの末3-2で勝利。2勝3敗で並んだものの、勝ち点差で上回ることが出来ず2次ランド進出を逃した。...
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かつて世界の頂点に君臨し、お家芸とも言われた日本バレーボール。現在日本男子の世界ランキングは12位だ。未だ主要団体競技の中では比較的上位に位置しているが、いまその再興に黄色ランプが灯っている。9日からブルガリアで開催中の世界選手権(日本での通称は“世界バレー“)に参戦中の男子日本代表・龍神NIPPONは、1次ラウンドの最終戦でアルゼンチンと対戦し、フルセットの末3-2で勝利。2勝3敗で並んだものの、勝ち点差で上回ることが出来ず2次ランド進出を逃した。
「重く受け止めている」(中垣内監督)不本意な結果に指揮官の表情も険しい。前回の2014ポーランド大会ではアジア予選で韓国に敗れ、初めて世界バレーへの出場権を取れないという屈辱を味わった。さらに2016年6月にはリオ五輪の出場権も逃した。非常事態を受け、バレー王国再建を託され就任した中垣内祐一監督は、今大会を2020東京へのステップアップにつなげたいとしていた。だが、結果は過去日本が参加した大会中で最低の16位以下となることが確定してしまった。昨季は怪我でリハビリに努めていたエース・石川祐希の復帰など明るい材料もあったが、今大会の結果を受けて龍神には強化プランの見直しが迫られてくるだろう。
さらに心配なのが全日本女子、火の鳥NIPPONだ。直前に行われたジャカルタアジア大会には、男子とは異なりフル代表メンバーで挑んだが、結果はまさかの4位。中国・韓国だけでなく、急成長中のタイにもストレートで敗れるという惨敗に終わった。長年全日本を支えてきた木村沙織の抜けた大きな穴を未だカバー出来ていない現状が露わになったと言えよう。2大会ぶりに日本で行われる世界バレーの女子大会開幕まであと9日。ここがまさに正念場である。
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アントラーズ、クラブ史上初のアジア4強へ!(9月19日)
アジアのサッカークラブ王者を決めるACLチャンピオンズリーグも大詰め。Jクラブで唯一勝ち残っている鹿島アントラーズが18日、中国スーパーリーグの強豪・天津権健との準々決勝第2戦に臨んだ。
第1戦をホームで2-0と先勝しているアントラーズは、Jリーグ第26戦を終えた翌日に敵地に乗り込んだ。試合会場が直前で天津からマカオに変更。グラウンドの状態が劣悪な会場での試合となった。そんなアウェーの洗礼もものともせず、前半13分にセルジーニョが第1戦に続いてヘディングで天津ゴールに押し込んだ。...
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アジアのサッカークラブ王者を決めるACLチャンピオンズリーグも大詰め。Jクラブで唯一勝ち残っている鹿島アントラーズが18日、中国スーパーリーグの強豪・天津権健との準々決勝第2戦に臨んだ。
第1戦をホームで2-0と先勝しているアントラーズは、Jリーグ第26戦を終えた翌日に敵地に乗り込んだ。試合会場が直前で天津からマカオに変更。グラウンドの状態が劣悪な会場での試合となった。そんなアウェーの洗礼もものともせず、前半13分にセルジーニョが第1戦に続いてヘディングで天津ゴールに押し込んだ。さらに27分に安倍裕葵、後半にも土居聖真がゴールを決め天津を突き放す。そのまま反撃を完封し、2戦合計5-0でアントラーズのクラブ史上初となる4強進出を決めた。
だが、勝利したものの選手の消耗は大きい。2点目を決めた安倍は、後半に激しいスライディングで膝を削られ負傷。アディショナルタイムには土居も転倒させられてしばらく動けなくなった。明らかに悪質なラフプレーと見えたがレッドカードは出されず仕舞い。ACL特有のホームタウンデシジョンと言ってはそれまでだが、国内のリーグ戦と並行して過密な日程で行われるACLでは選手の安全管理に万全の配慮を願いたいところではある。
今回、Jリーグでは5クラブ目のACLベスト4となったアントラーズ。国内では主要タイトル19冠を誇る常勝軍団だが、これまで海外クラブとの戦いでは結果を出せないことが多かった。それが変わったのは何といっても2016年のクラブワールドカップ。決勝戦で延長まで戦い抜き、あのレアル・マドリードを追い詰めた快進撃は世界にアントラーズの名を知らしめた。準決勝の相手は全北と水原の勝者、どちらが勝ち上がってきても韓国勢との対決となる。再びクラブW杯の舞台に登ることはできるか?
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