秋の夕暮れ(その314)
秋の夕暮れは早い。...
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秋の夕暮れは早い。しかも夕陽が落ちてゆくスピードも速く、「あっ」という間である。
しかもその情景は、非日常的で、美しく憂いを含んでいる。
そもそも、夕方の4時半ごろに、自宅にいることなど、週末以外にはあまりない。
西の空に、東京スカイツリーや富士山、それに連なる丹沢山系、秩父連山が夕陽に炙り出され紅く「影絵」の様に現れる様は、何とも言えず秋の郷愁が感じられる。
よく見ると、夕焼けの中を飛行機がひっきりなしに横切っている。
夕陽が没すると、ちらほらと東京の街に灯が点ってくる。秋はその情景もなぜか身に染みてくる。
週末、その情景にビデオカメラ向けて、気づいた時に撮影してみた。
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早起きして「京成バラ園」へ、そこには見事な「リオ・サンバ」が花開いていた(その313)
10月25日、その日の早朝、6時半ごろ、JR市川駅から総武緩行線で、西船橋駅まで行き、そこで東葉高速線に乗り換え「八千代緑が丘」まで行った。...
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10月25日、その日の早朝、6時半ごろ、JR市川駅から総武緩行線で、西船橋駅まで行き、そこで東葉高速線に乗り換え「八千代緑が丘」まで行った。
駅からタクシーに乗り、「京成バラ園」まで急いだ。目的地に着き時計を見ると、7時13分であった。園の中にはもう既に、人の影が結構見受けられた。
「皆、早いな」と舌を巻いた。前日に確認し、朝7時に入場できることを知っていたが、人気の高さに改めて驚いた。早速ビデオカメラを取り出し、三脚を開いて、入り口に近い高台から園内を見まわし、好位置を探した。
空には青空がのぞき、秋らしい絹雲が浮かんでいた。
5分程歩くと、「今日のおすすめショット位置」という小さなプラカードが目に入り、そこにあったバラの花を良く見ると、クリーム色の花びらの外縁に、赤い色が微妙に配色されていた。従来のように単色ではなく、一つのバラの花の中に、綺麗に他の色が滲んでいるのだった。「(技術は)ここまで来ているのか」と舌を巻いた。
花の名前をプレートで確認すると「リオ・サンバ」とあった。その濃厚な色づかいは、今までの記憶を超えるほどのものであった。
後ろを通り過ぎてゆく人々が、皆ため息をついて感動していたように思えた。その中には、はっきり感動を言葉にする者もいた。バラの交配技術には、長い歴史があることはわかっていたが、「ここまで来ている」とは驚きであった。「人間は恐ろしい。薔薇の美しさを追及して、ここまで来るのか」と思わずにはいられなかった。
その美しさを見てしまった後は、他のバラの美しさには、それほどの感動は感じなかったが、様々な色彩が重なるその世界を充分、堪能させてもらった。
1時間半ほど、そうした世界にじっくり浸り、名残りは尽きなかったが、帰宅の途に就いた。出口を探し、表に出て、20分ほどの道のりを、駅に向かってゆっくりと歩いて行った。
市川駅には10時半ごろに、帰ってきた。シャツに薄いセーター姿で、丁度良い陽気であった。
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夕映えの富士山とスカイツリー、光が灯る東京の街並み(その312)
10月18日、その日の夕方5時過ぎに、西の空を仰ぐと、夕陽の中に「富士山」の姿が綺麗に浮かんで見えた。...
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10月18日、その日の夕方5時過ぎに、西の空を仰ぐと、夕陽の中に「富士山」の姿が綺麗に浮かんで見えた。久しぶりに見る雄姿であった。その右隣には、スカイツリーが並んで屹立していた。
暫くすると、スカイツリーの後ろに夕陽が落ちてゆく様が美しく印象的であった。
段々暗闇が迫ってきて、天空の大きな雲も夕焼けに呼応して、異彩を放って行った。
間もなくすると、上空に薄い三日月が浮かんできた。
宵闇に、東京の街の灯が、ポツンポツンと点灯してきた。
<10倍速バージョン>
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