「皇居東御苑」に迫る秋の深まり(その320)
11月15日、その朝の8時50分ごろ、JR市川駅から総武快速線に乗ると、20分ほどで東京駅に着いた。...
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11月15日、その朝の8時50分ごろ、JR市川駅から総武快速線に乗ると、20分ほどで東京駅に着いた。総武快速線のホームからエスカレーターに乗って、地下1階に出てから行幸通りに出ると、紅葉した銀杏の並木道が華やかに迎えてくれた。
足早に和田倉門に歩くと、皇居の周りをジョッキングする多くの人に出会った。お濠を見ながら大手門まで5分ほど歩き、そこから東御苑に入っていった。
御苑内に入ると、木々の色が紅葉したところを探し、三脚を立ててビデオカメラを回し始めた。時計を見ると9時半を回っていたが、人の影はまだ疎らであった。今がチャンスとばかり、紅葉した辺りを中心に、カメラを回した。
思ったほど秋の深まりは進まず、時折紅葉した木々が紅く目につく程度だった。それにしても苑内は広く、変化に富んでいた。見晴らしがが良い場所があるかと思えば、大きな石垣に彩どられるヵ所もあった。更に鬱蒼とした林もあり、中には菖蒲田も見られた。
広いその空間の中から、秋を見つけ、その度にカメラを向けた。
何しろ300年を超える江戸城の一部に身を置いているわけで、非日常の空間にいるのだったが、秋の訪れはここにも同じようにきていた。
深い秋の、あの紅葉には出会えなかったが、それでも秋の深まりは、充分感じることができた。
その御苑から外に出ると、皇居の周りはサイクリング車の天国になっていた。見るとサイクリング専用線が敷かれ、多くの自転車が所狭しと走っていた。
再び、行幸通りに戻ってくると、銀杏並木に沢山の人々が寛いでいた。東京駅が近くに臨めるその並木道には、様々な人々が、思い思いに行動していた。ウェデイングドレスを纏っている新婦さんに、隣のお婿さん。様々なシチュエーションだった。
そろそろ帰ろうと思い、時計を見ると12時近くになっていた。着ていたキルデングベストの前のボタンをはずし、東京駅から市川駅へと向かった。
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深まる秋を求めて「光が丘公園」へ(その319)
11月8日、その日、JR市川駅から朝8時23分発の総武快速線に乗って、東京駅まで行き、そこから中央線に乗り換え新宿駅まで行き、都営地下鉄「大江戸線」で練馬区にある「光が丘」を目指した。...
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11月8日、その日、JR市川駅から朝8時23分発の総武快速線に乗って、東京駅まで行き、そこから中央線に乗り換え新宿駅まで行き、都営地下鉄「大江戸線」で練馬区にある「光が丘」を目指した。所要時間は1時間20分ぐらいであった。紅葉の時期の撮影タイミングは難しく、この時期にはこの公園しかないと定めた行動であった。
光が丘の駅を出ると、直ぐにお目当ての銀杏並木が1キロぐらい続いていた。銀杏は程よく紅葉し、その下では沢山の人が往来していた。歩きながら、いくつかの撮影ポイントで三脚を広げ、ビデオカメラを回した。
3地点で、撮影したが、物足りなかったので、更に奥に奥にと進んでいった。すると、この公園は奥に広がりがあり、紅葉した「もみじ」など、期待していた風景に巡り合えた。
池があり、カルガモが2羽その中で泳いでいた。その池の周りはすでに色づいた木々が囲んでいた。
広い、広場に出ると、沢山の家族が憩っていた。中には孤独な老人の姿も見えた。
人が歩いていない、箇所を見つけ、三脚を広げて、360度秋の景色を撮りまくった。
この公園では、小さな子供連れの家族が、日曜日のひと時、憩いを楽しんでいる風景が特徴的であった。当然暖かいぬくもりが伝わってきた。子供たちの元気な叫び声もその雰囲気になじんでいた。
稀に、風が吹き、銀杏の木々から葉っぱが落ちてゆく様が見られた。その時は、その方向にビデオを向けるのだが、なかなかタイミングは合わなかった。
1時間少しは、その公園で、そうした光景を楽しんで、そろそろ帰宅の途に就こうとした。
空には秋独特のイワシ雲が浮かび、気温が少し上がってきた様に感じ、羽織っていたジャンパーを脱いだ。
帰路は、光が丘の駅から都営地下鉄大江戸線に乗り、東中野駅で降り、総武緩行線に乗り換え、そのまま市川駅に戻ってきた。時計を見ると、12時20分頃になっていたので、1時間10分ぐらいの経過時間で、行きよりも10分ほど短縮できた。次に行く機会があればこの経路が良いと思った。この小旅行で、深まる秋を十二分に感じることができた。「深まりゆく秋」はさみしさを感じさせたが、一方で季節の美しさも堪能できた。
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秋深まる新宿御苑(その318)
11月1日、暦も新たなページに入り、秋の気配も増してきた。...
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11月1日、暦も新たなページに入り、秋の気配も増してきた。その日の朝、8時15分頃にJR市川駅から総武緩行線に乗り、そのまま千駄ヶ谷駅で下車した。千駄ヶ谷駅は、綺麗に整備され、来年に延期された「オリンピック」を心待ちにしているようだった。その駅からものの5分ぐらいのところに、新宿御苑の千駄ヶ谷門があった。
門に近づくと、もう数人の人々が、その前で開門を待っていた。時計を見ると、9時9分前であった。「あと9分で開門か」と思い、そこでその瞬間を待っていた。時間が来ると、係員が大きな大きな鉄の扉を開け、待っていた客は一斉に中に入っていった。中に入ると客は、それぞれに散っていった。
私は、お目当てのプラタナス並木に足を向け、「秋が深まる新宿御苑」を楽しもうとしていた。散歩道にはもう、かなりの落ち葉が散っていた。丁度秋の気配が深まってきた来たころ合いと感じた。
そんな感じをさせる景色のところで、広げた三脚にビデオカメラを取り付け、まだ人がまばらな周囲を撮影した。
落ちている黄色い枯れ葉が秋の深まりを感じさせた。プラタナスの並木に近づくと、特徴のある枯れ葉が道に散乱していた。プラタナスの木々には、まだ青い葉が残り、黄色い枯れ葉が道に積もっていた。
プラタナスの枯れ葉の見ごろは難しく、全体的に黄色く枯れてくるころには、木々に残っている葉が少なくなって貧弱な景色になってしまう。暫くその情景を堪能し、近くの薔薇の花園を覗いてみた。
そぞろ歩きをしていると、日本庭園に着き、少し横道に入ると、木々が深々と迫ってくる大きな池の辺りに着き、その間から覗くと、鴨が遊んでいる姿が見えてきた。
そんなつれづれに任せた散歩をしていると、千駄ヶ谷門に帰ってきた。
市川駅に戻ってきたのは、11時半ごろであった。ワイシャツにセーター、それに薄いコートを着ていたので寒さは感じなかった。
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