2月12日、その日江戸川に着くと、市川側の土手をそのまま北上し、隣の松戸を目指した。
里見公園を抜けると、川が大きく蛇行し、大きな視界の中に河原などが目に入ってきた。
風が強くヒューと音を出して通り過ぎた。手元のウォッチは、9時を指し、温度は5℃であった。
「北総鉄道」「矢切の渡し」「野菊の墓」を過ぎると、JRの常磐線をこぐり、水戸街道である6号線を突っ切った。
更に、少し走ると、松戸のホテルオオタニの特徴ある建物が見えた。
その辺から、市街地に入ると、木製の橋が架かった坂川を渡った。
戸定邸公園の看板が目に入り、坂を上がるとその入り口に辿り着いた。
そこで、自転車を置き、歩いて邸内を回った。
中では、紅梅、白梅がほど良く咲いていた。嬉しいことに黄色い色をした梅の花も見事に咲いていた。
紅梅の木の枝には、綺麗な緑色をした鶯が戯れ、「梅に鶯(実はメジロのようだが)」を楽しんだ。
確かに、梅に鶯は、ぴったりで絵になると思った。動画のチャンスだと感じ、スマホでその鶯を追いかけた。上手く撮れた。
さらに奥へと進むと、霜柱をサックサクッと踏む音が耳に入ってきた。
そこには、梅の花びらだけではなく、椿の花などが、木々の中に交じり合って、庭園の美しさを演出していた。
帰りがけに、その庭園を造り、20年ほど暮らしたという、幻の将軍「徳川昭武」の住まいの中を見学した。
なるほど、高台に位置するそこからの景色は、江戸川を見晴らし、富士山を視野に入れる素晴らしい眺めであった。
その前庭には、黄色の花びらの梅の花が、緑の盆栽をバックに華やかに咲いていた。
帰途江戸川に出ると、やはり横風が強く、難儀を感じるほどであった。
市川に戻ると、例の桜並木の開花状態を確認し、家路についた。もうすぐ満開という感じだった。
自宅に着くと、12時頃であった。
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