江戸川シーズンズ・隅田川特番
4月17日、その日は朝から風の強い日であった。
その上、雨が激しく舞って、とても土手の上をサイクリングできる状況ではなかった。
「残念!」
夕方になって、所要で隅田川に架かった「蔵前橋」を通る機会に恵まれた。...
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4月17日、その日は朝から風の強い日であった。
その上、雨が激しく舞って、とても土手の上をサイクリングできる状況ではなかった。
「残念!」
夕方になって、所要で隅田川に架かった「蔵前橋」を通る機会に恵まれた。
隅田川は、風が強く波がうねっている状態であった。
その中でも、屋形船が行き来をしていた。
遠くから見ると、かなり蛇行を強いられているように見えた。
その日は、その様子を動画で撮ってみようと思った。
風速は30メートルもあろうか、激しい波間が刻むように見えた。
橋にしがみつく様にし、スマホのスイッチを入れた。
春の隅田川も荒れるのかと呟き、その間数分、そしてスイッチを切った。
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桜吹雪を走る(その42)
4月10日、その日は朝8時半頃に家を後にして、江戸川を渡り、蔵前橋通りを一目散に荒川に向けて走った。
目的地は、大島小松川公園の「千本桜」であった。
2週間ほど前にも、そこに行ったがその時は、まだ開花していなかった。
平井橋から荒川の河原に下りて、広いサイクリング道路を走るとまもなく、桜の木々が目に入ってきた。...
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4月10日、その日は朝8時半頃に家を後にして、江戸川を渡り、蔵前橋通りを一目散に荒川に向けて走った。
目的地は、大島小松川公園の「千本桜」であった。
2週間ほど前にも、そこに行ったがその時は、まだ開花していなかった。
平井橋から荒川の河原に下りて、広いサイクリング道路を走るとまもなく、桜の木々が目に入ってきた。
荒川に面した桜並木は、残念ながら、もう葉桜が混じっていた。
土手に上がると、大雑把に言って、桜並木が3列に並んでいた。
2列目、3列目、そして公園の中に入ると、桜はまだ満開であった。
小鳥の鳴き声が、間近に聞こえ、その姿を追ったが、居場所の確認はできなかった。
その木々から、桜の花びらが少しずつこぼれ、風に乗って舞い散っていた。
その結果走る道は、桜の絨毯と化していた。
公園入り口からもみじ橋を渡り、桜の合間から下を見ると旧中川にカラフルなカヌーボートが何隻も浮かんでいた。
中には大型カヌーもあって10人以上が一緒に漕いでいた。
その川沿いに降りてみると、桜の並木に多くの人がシートを敷いて花見をしていた。
先ほどの大型カヌーに乗り込む人が大勢並んでいた。
タイムを競う大会が行われていた様だ。
そろそろ引き返そうと公園を通り抜けようとすると、チューリップを中心とする綺麗な花畑が目に留まった。
花畑の中には、慣れた感じの老人が鍬で土を耕していた。
時計は、11時15分前であった。
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桜は満開なれど霧雨が降る(その41)
4月3日8時半、天気予報とは打って変わって、霧雨の降る市川だった。
その雨の中をいつものように江戸川に出て、市川橋を渡り、土手下の河原に降り、JR総武線、千葉街道、京成線の下を潜り水元公園を目指して北上した。
手袋をしてない手は、冷たくかじかんでいたが、時折出っくわす桜の木は、どれも満開だった。
寅さん公園の前を通ると、桜並木の下で町をあげて宴会を催すような準備の最中であった。...
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4月3日8時半、天気予報とは打って変わって、霧雨の降る市川だった。
その雨の中をいつものように江戸川に出て、市川橋を渡り、土手下の河原に降り、JR総武線、千葉街道、京成線の下を潜り水元公園を目指して北上した。
手袋をしてない手は、冷たくかじかんでいたが、時折出っくわす桜の木は、どれも満開だった。
寅さん公園の前を通ると、桜並木の下で町をあげて宴会を催すような準備の最中であった。
さらに走り、水戸街道、常磐線の下を通り、土手の上にあがり、暫らく走ると水元公園に通じる長い桜のアーチが続いた。
さらにその公園の横に連なる桜の長い並木道の中を走った。
桜並木から公園に入ると、煩いぐらい小鳥たちのさえずりが聞こえてきた。
細長い湖も見えてきた。
水元大橋を渡り、さらに行くと木々の名前は分からぬが、垂直に伸びた木々が森を作っていた。
白鷺と思われる鳥が、一羽悠然と遊んでいた。
雨が強くなってきたので、雨宿りをしようと屋根の付いた休憩所まで、引返し暖かい「甘酒」を口にした。
服の表面にはかなりの水滴が溜まっていた。
その日は、そこまでにし、折り返すことにした。
雨は、降ったり止んだりだった。
帰り道、寅さん公園で一服した。
「今日は取りやめだな」という声が聞こえてきた。
桜を肴にする宴会は取りやめられたのかも知れない。
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