9月4日、九州地方には台風12号がやってきている影響で、東京周辺でも空は朝からどんよりとしていた。その日は、出発が少し遅れ、9時ごろとなった。
江戸川を市川橋で渡って、都側を北上した。土手や河原では健康志向の人々が走り、歩き、野球をするなど、賑わいを感じるほどだった。...
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9月4日、九州地方には台風12号がやってきている影響で、東京周辺でも空は朝からどんよりとしていた。その日は、出発が少し遅れ、9時ごろとなった。
江戸川を市川橋で渡って、都側を北上した。土手や河原では健康志向の人々が走り、歩き、野球をするなど、賑わいを感じるほどだった。
10分も走り「北総鉄道」の鉄橋の下を走ると、柴又の「寅さん公園」に着いた。そこには朝から人が集まり何やら楽しそうな景色が見えた。
更に走る続け、国道6号線、常磐線の鉄橋をこぐり、暫く走ると、水元公園に入る道が見えてきた。
その並木道を抜けて、水元公園に入ると、豊かな森林が迫ってきた。ただ木々の中に混じった黄色の葉っぱが、もうすぐ来る秋の訪れを感じさせた。
中に入り、少し走ると、雨が降ってきた。少し雨脚が強くなったので、屋根がある休憩所で雨宿りした。
そこには、蜻蛉採集の網を持った父親連れの少女や一人で散歩している風の中年のおじさんが、一緒に雨を避けていた。
水元大橋を渡り、公園の奥に入ると、そこは大規模な「防災訓練」の会場となっていた。
警視庁や消防、日本赤十字、そしてボランティアの人などが、大勢集まっていた。そのおかげでメイン通りが封鎖され、やむを得ず湖畔の細い道を走った。
その頃になると、雨は止んでいた。
期待していた野鳥達も、そういうことを見越してどこかへ行ってしまったとみえて、見当たらなかった。
そのまま大場川のある出口から、公園を出て、公園に沿うように走った。
走りながら、横目で見ると、広い池が目に入ってきた。水元公園小合内溜だ。
釣り人が大勢いた。そこにちょっとした滝があった。
蒸し暑い陽気に、一服の清涼剤のような快さが感じられた。
そこで、一休みして、水元公園の外縁を走り、江戸川へと向かった。
11時半ごろには自宅に戻っていた。その日は湿度が高く、その上まだ夏の気温で、じっとりし、爽快な後味ではなかった。それにしても水元公園の外縁はよく整備され、綺麗な佇まいであった。
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