ドイツとイスラエルは、1936年のナチス政権が開催したオリンピックから100年後にあたる2036年のオリンピックを共同招致することを検討する可能性が浮上してきた。
仏ニュースサイト
『BFMTV』によると、ドイツオリンピック協会のリチャード・メン会長と2018年欧州陸上競技選手権大会のフランク・コワルスキー事務局長は、ベルリンのモルゲンポスト紙の4月3日の論説の中で、ドイツとイスラエルが2036年のオリンピック大会を共同招致することを提案した。
両氏は、ナチス政権が開催したベルリンオリンピック大会の100年後にあたる2036年のオリンピック大会を、ドイツとイスラエルが共同開催することで、100年の間に変化してきたこと、今後さらに取り組んでいくべきことは何か、について世界に発信する良い機会になるだろうと述べている。...
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『BFMTV』によると、ドイツオリンピック協会のリチャード・メン会長と2018年欧州陸上競技選手権大会のフランク・コワルスキー事務局長は、ベルリンのモルゲンポスト紙の4月3日の論説の中で、ドイツとイスラエルが2036年のオリンピック大会を共同招致することを提案した。
両氏は、ナチス政権が開催したベルリンオリンピック大会の100年後にあたる2036年のオリンピック大会を、ドイツとイスラエルが共同開催することで、100年の間に変化してきたこと、今後さらに取り組んでいくべきことは何か、について世界に発信する良い機会になるだろうと述べている。
『BFMTV』は、2036年のオリンピックを2つの国で共同招致・開催することは、スポーツ界にとっても国際外交上にとっても非常に象徴的なことであるが、ロジスティックス上の観点からはとても複雑なものになると伝えている。
両氏は、ロジスティックス上の問題を解決するために、インフラがそろっている首都ベルリンで大半の競技を開催し、リゾート地として知られるテルアビブで、大規模なインフラを必要としないビーチバレーやヨット、サーフィンなどの競技を開催することを提案している。
『フランス・アンテール』は、2036年はまだ先の話であるが、すでにその直前の大会まで開催地の話が進んでいると伝えている。現在決定しているのは、1924年のパリ大会の100年後にあたる2024年のパリのオリンピック大会。2028年のロサンゼルス大会。そして、2032年には、オーストラリアのブリスベンが選ばれる可能性が高い。国際オリンピック委員会は(IOC)は開催地の選考方法を変更し、必要以上の負担やドラマを減らすために、オーストラリアのブリスベンに絞って話し合いを開始したという。
そして次に来るのが2036年。2032年に選ばれなかった国が再度挑戦してくることが考えられるため、競争は激しいだろう。特に北朝鮮と韓国も、2036年の共同招致のために動き出す可能性がある。
『イスラエル・ナショナル・ニュース』によると、イスラエルオリンピック委員会は、ドイツのDPA通信への声明の中で、共同招致のアイデアに対するコメントはしなかったものの、2036年にベルリンでオリンピックを開催することへの支持を表明した。同委員会は、「ヒトラーが1936年に開催したオリンピックから100年後のベルリンでオリンピックを開催することは、我々が経験した暗い時代を思い起こさせ、我々が守るべき価値観を世界に向けて強く発信することになる」と述べている。
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