インスタントメッセンジャーアプリのワッツアップが、2月8日以降、親会社であるフェイスブックと個人データを強制的に共有すると発表した。この利用規約の変更に同意しない場合、ユーザーはアプリを利用できなくなる。トルコは、ワッツアップとフェイスブックに対し独占禁止法への違反にあたるとして調査を開始した。
ロシアのニュース専門局
『ロシアトゥデイ』によると、トルコの公正取引委員会は11日、ワッツアップとフェイスブックの強制的なデータ共有は、トルコの独占禁止法に違反する可能性があるとし、調査を開始したと発表した。調査が終了するまでは、利用規約の更新は保留にしなければならないと述べている。
トルコのエルドアン大統領の報道室はプライバシーに関する懸念を理由にワッツアップのアカウントを閉鎖したと報じられている。...
全部読む
ロシアのニュース専門局
『ロシアトゥデイ』によると、トルコの公正取引委員会は11日、ワッツアップとフェイスブックの強制的なデータ共有は、トルコの独占禁止法に違反する可能性があるとし、調査を開始したと発表した。調査が終了するまでは、利用規約の更新は保留にしなければならないと述べている。
トルコのエルドアン大統領の報道室はプライバシーに関する懸念を理由にワッツアップのアカウントを閉鎖したと報じられている。トルコ政府は、「デジタルファシズム」と呼ばれるものに対抗するために、トルコ国民に対しアプリをボイコットすることを呼びかけた。
カタールテレビ局『アルジャジーラ』によると、トルコ政府は10日にワッツアップで声明を発表した、政府報道室は11日からトルコ大手携帯電話事業者「Turkcell」が提供している「BiP」という国産のメッセンジャーアプリを利用していくと伝えた。
ワッツアップの利用規約の変更を受けて、トルコのユーザーはツイッター上で「#DeletingWhatsapp」というハッシュタグをつけて異議を唱えている。Turkcellの調査によると、BiPはわずか24時間で112万人以上の新規ユーザーを獲得し、全世界で5300万人以上のユーザーを持っているという。
9日、トルコ政府のデジタル変革室の責任者であるAli Taha Koc氏は、ワッツアップの新しい利用規約がイギリスとEUのユーザーには適用されないのはおかしいと批判した。同氏は、トルコ人がBiPやDediなどの「国内や地域に根ざした」アプリを利用するよう呼びかけ、「データプライバシーに関するEU加盟国と他国との区別は容認できない。情報通信セキュリティガイドラインで指摘されているように、外国からのアプリはデータセキュリティに関して大きなリスクを伴う」とツイートした。
そして、「だからこそ、地域および国のソフトウェアによってデジタルデータを保護し、国内ニーズに合わせて開発する必要がある。トルコのデータは、地域及び国内のものを使用することでトルコに留まることを忘れないようにしよう。」と付け加えた。
ワッツアップによると、新しい利用規約では、ワッツアップとフェイスブック、およびインスタグラムやメッセンジャーなどの他のアプリケーション間で、連絡先やプロフィールデータなどの情報を共有できるようになるが、暗号化されたままのメッセージの内容は共有されないという。
閉じる