『ロイター通信』によると、ドモジェドヴォ市の病院のホームページには、接種を希望する住民は政府のサイトに登録し、新型コロナウイルスの検査結果が陰性であるという証明書と身分証明書を持参して病院に来るようにという案内が載っている。
ロシアは、自国で開発されたコロナワクチン「スプートニクV」は臨床試験の暫定データで95%の有効性が示されたと発表している。
なお、『ルフィガロ』によると、ロシアのセルゲイ・ショイグ国防相が11月27日、ロシア軍へのワクチン接種も開始したことを発表している。...
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『ロイター通信』によると、ドモジェドヴォ市の病院のホームページには、接種を希望する住民は政府のサイトに登録し、新型コロナウイルスの検査結果が陰性であるという証明書と身分証明書を持参して病院に来るようにという案内が載っている。
ロシアは、自国で開発されたコロナワクチン「スプートニクV」は臨床試験の暫定データで95%の有効性が示されたと発表している。
なお、『ルフィガロ』によると、ロシアのセルゲイ・ショイグ国防相が11月27日、ロシア軍へのワクチン接種も開始したことを発表している。プーチン大統領の命令で開始された予防接種キャンペーンの一環として、計40万人以上の軍人が予防接種を受けることになっている。これまでに2500人以上の兵士がワクチンを接種しており、年末までには8万人がワクチンを接種する見込みだという。9月初めに、国防相自らが、国防省と協力してモスクワのガマレヤ記念国立疫学・微生物学研究センターが開発したワクチン「スプートニクV」を接種したことを発表していた。
感染者の数では、米国、インド、ブラジルに次ぐ世界第4位のロシア。11月27日時点で、24時間の新規感染者数が2万7543人、死亡者数が496人という新記録を記録している。春に感染拡大が確認されて以来、感染者数は合計2,215,533人、死亡者数は38,558人を記録している。こうした事態についてプーチン大統領は「憂慮すべき」であると述べているが、当面の間新たな外出規制措置を取る予定はないという。再び経済活動を止めることを避ける考えであり、ワクチン接種の効果が期待されている。
『レゼコー』によると、春の第一波ではモスクワがパンデミックの中心地であったが、第二波の現在は、国全体に広まっているという。感染者の約3分の2は首都モスクワとサンクト・ペテルブルグ以外の地域で確認されている。しかし、地方では、医療インフラが大都市と比べて整備されていないため、厳しい状況となっている。
いくつかの地方都市では、遺体安置所が、遺体が多すぎて収容できなくなっており、6つの地域ではコロナウイルス感染症専用の病院の病床の90%以上がうまっているという。救急隊員からは、患者が高齢の場合、病院への入館を拒否されたことがあるとの声も上がっている。
コロナワクチンの「スプートニクV」は、2021年頭に本格的な摂取キャンペーンが展開され、摂取を希望する人には無料で提供されることになっている。
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