インドネシア政府高官は7月30日、違法に輸入された産廃の詰まったコンテナー7つを、輸出元であるフランスと香港に送り返したと発表した。

インドネシア税関のスマルナ報道官は『AFP』のインタビューに答えて、コンテナー5つは香港に、また、2つはフランスに向けそれぞれ送られたと語った。

同コンテナーには、違法に輸入された生ゴミ、プラスチックゴミ、危険物が積み込まれていたという。...

インドネシア政府高官は7月30日、違法に輸入された産廃の詰まったコンテナー7つを、輸出元であるフランスと香港に送り返したと発表した。

インドネシア税関のスマルナ報道官は『AFP』のインタビューに答えて、コンテナー5つは香港に、また、2つはフランスに向けそれぞれ送られたと語った。

同コンテナーには、違法に輸入された生ゴミ、プラスチックゴミ、危険物が積み込まれていたという。

なお、埠頭にはまだ42コンテナーが残されていて、それぞれ米国、豪州、ドイツの輸出元に送り返されることになるとする。

これまで先進国から出されたプラスチックゴミは、中国がリサイクル用に引き受けていたが、環境問題を理由に昨年から輸入禁止措置を講じている。

そのため、行き場を失った当該ゴミが東南アジアのマレーシア、インドネシア、フィリピンに一斉に輸出された訳だが、当該国では輸入管理が十分でなく、リサイクル用ではない産廃が違法に輸入されており、問題を大きくしていた。

世界自然保護基金（WWF、注後記）によると、世界では毎年3億トン余りのプラスチックが生産されるが、最終的にほとんどが地中に埋められるか海洋投棄されるため、国際的な環境問題を引き起こしている。

（注）WWF：1961年創立の国際NGOで、世界最大規模の自然環境保護団体。具体的な活動分野は、気候変動、森林保全、海洋保全、水産物管理、綿花や砂糖などの農産物、水など多岐にわたり、人間の持続可能な環境づくりが活動の中心になっている。本部はニューヨーク。