日本の約10倍となる13億9000万の中国総人口から考えると、ほんの微々たる減少であるものの、1949年の中華人民共和国成立以来、初となる。...

日本の約10倍となる13億9000万の中国総人口から考えると、ほんの微々たる減少であるものの、1949年の中華人民共和国成立以来、初となる。

共産主義政権の創始者である毛沢東の時代に出産奨励で人口が増えた後、中国は1979年から一人っ子政策に乗り出した。 その後、人口の高齢化が考慮され、2016年以降、すべての家族が2人の子供を持つことが許可されている。しかし、実際には、教育、健康管理、住宅などにかかる費用の負担感から、多くの夫婦は子供一人もしくは全く子供を産まないという選択をとっている。結果的に、2018年の全土の出生数は前年から79万人増加するとの予測に反し、実際は250万人減少したと易富賢（Yi Fuxian）氏は地元の統計に基づいて分析している。同時に、死亡者数は11,580万に増加したという。

同氏は、1月3日付けの『AFP』取材に対し、「昨年は中国にとって歴史的転機であり、出産年齢の女性の数の減少を考えると、この傾向は不可逆的でさえあるかもしれない」と語った。出産年齢の女性の数は今後10年間で39％以上減少するとも予想されており、共産党政権が今介入しないならば、「高齢化の危機は日本より深刻なものとなり、経済見通しはより暗くなるだろう」と中国国内の統計学者は警告している。