12月初めの米中首脳会談で、報復関税合戦の一時休戦が合意されたが、来年早々、いよいよ米中貿易協議が再開される。これに先駆けて中国側は、市場開放をアピールするためか、この程初めて米国産米の輸入を解禁した旨発表した。
12月28日付
『ロイター通信』:「中国、米中貿易交渉に先駆けて“誠意”を見せるため米国産米を初輸入」
12月初め、ドナルド・トランプ大統領と習近平(シー・チンピン)国家主席間で、米中貿易紛争の一時休戦が合意された。
それに基づき、1月早々に米中貿易交渉が再開される予定である。
そしてこの程、中国政府は12月28日、米国産米を初めて輸入することを決めた。...
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12月28日付
『ロイター通信』:「中国、米中貿易交渉に先駆けて“誠意”を見せるため米国産米を初輸入」
12月初め、ドナルド・トランプ大統領と習近平(シー・チンピン)国家主席間で、米中貿易紛争の一時休戦が合意された。
それに基づき、1月早々に米中貿易交渉が再開される予定である。
そしてこの程、中国政府は12月28日、米国産米を初めて輸入することを決めた。
中国関税総署が官報で明らかにしたものだが、目下のところ、中国側が米国産米を何トン輸入するのか明らかになっていない。
これまで中国は、アジア圏から米を輸入してきたが、今回の米国産米の輸入解禁によって、中国商務部(省に相当)が米国産品への市場開放をアピールすることを意味しよう。
農業アナリストのチェリー・張(チャン)氏は、今回の措置によって、中国側が米中関係改善を強く望んでいることの表れだとし、今後、中国国営企業に対して米国産品の輸入を指示してくることが期待されるとコメントした。
一方、北京在の政府系シンクタンクの職員は、米国産米は南アジア産米に比べて価格競争力はないが、公式に輸入解禁するということは、米国側に対する誠意の表れだと解釈すべきだと述べた。
なお、米国米輸出協会によると、中国は2001年に世界貿易機関(WTO)に加盟したと同時に、米の輸入を解禁したが、米中間の植物検疫協定がないことから、米国産米の輸入は禁止されていたという。
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