女性の社会進出が進む現代だが、イギリスの社会情勢に関する年次意識調査によると、学齢期前の子どもがいる母がフルタイム労働に就くことにはまだ大半が否定的であるとの結果となっている。
7月9日付英国
『BBC』は「専業主婦が望ましいとの調査結果」との見出しで以下のように報道している。
女性の社会進出が進む現代だが、社会情勢に関する年次意識調査によると、学齢期前の子どもがいる母はその限りではないとの結果となった。
社会意識に関する調査への回答の内、5歳未満の子をもつ母親がフルタイムで働くべきと回答したのは、わずか7%にすぎなかった。パートタイム労働は許容範囲の38%。...
全部読む
7月9日付英国
『BBC』は「専業主婦が望ましいとの調査結果」との見出しで以下のように報道している。
女性の社会進出が進む現代だが、社会情勢に関する年次意識調査によると、学齢期前の子どもがいる母はその限りではないとの結果となった。
社会意識に関する調査への回答の内、5歳未満の子をもつ母親がフルタイムで働くべきと回答したのは、わずか7%にすぎなかった。パートタイム労働は許容範囲の38%。3人に1人は5歳未満の子を持つ母親は専業主婦であるべきだと回答した。
一方、「男性の役割は“お金を稼ぐこと”、女性の役割は“家事と家族の世話”であるという考え」に同意しないと回答した人は72%であった。年配者、専門能力のない人、低収入の人においては、女性は専業主婦で男性が稼ぎに出るべきであるとの従来の考え方を支持する傾向がより強かったという。
当調査を行った国立社会研究センターの担当者は、「ジェンダー問題に関する意識調査は質問の切り口により異なると指摘する。「家庭や労働市場での役割に関しては、従来の考え方が変化し、男女両方が家計の収入に貢献すべきだとの考え方が増えている。だが、母親の就労に限り、特に学齢期前の子どもがいる場合は、過半数の人が母親は主婦かパート労働者であるべきだと考えている。」という。「また、育児休暇に関しては、男女間で意見の違いは見られず、過半数が母親は育児休暇を取るべきだと考えている」という。
国家統計局により当調査は、働く女性の数が最高に達した時期にあたる2017年7~10月、約4千人の成人(7割が16~64歳の働く女性)を対象として行われた。
閉じる