コーヒーカップは大きな環境問題となっている。薄いプラスチック膜を貼った厚紙から作られるカップは、飲み物を暖かく保ち、厚紙が濡れてしまうのを防ぐ。一方で、カップのリサイクルは困難である。分解されるのに約20年かかるためだ。
プレスリリースによると、世界中で約6000億個のこの種のカップが流通しており、スターバックス流通分はそのうち約60億個を占める。同社はこれまでにもカップの環境問題に取り組んできたが、あまり成果は得られていない。...
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コーヒーカップは大きな環境問題となっている。薄いプラスチック膜を貼った厚紙から作られるカップは、飲み物を暖かく保ち、厚紙が濡れてしまうのを防ぐ。一方で、カップのリサイクルは困難である。分解されるのに約20年かかるためだ。
プレスリリースによると、世界中で約6000億個のこの種のカップが流通しており、スターバックス流通分はそのうち約60億個を占める。同社はこれまでにもカップの環境問題に取り組んできたが、あまり成果は得られていない。
スターバックスのCEO、ケビン・ジョンソン氏はCNN対し「我々はいつも社会に影響を与えてきた。持続可能性はそのメッセージの大きな割合を占める」と述べた。
2008年、スターバックスは環境への負担を減らすためにいくつかの積極的な目標を設定した。そして2010年に、すべてのカップを2015年までに再利用可能またはリサイクル可能なものにするという目標を掲げたが、実現には至らなかった。
現行のカップは使用済リサイクル繊維を10%だけ使用しており、シアトル、サンフランシスコ、ニューヨーク、ワシントンDCなど「適切なインフラ」を有する都市でのみリサイクル可能だ。
スターバックスの持続可能性担当の副社長であるコリーン・チャップマン氏は、書面で次のように述べる。「これまでの段階的な進歩には誰も満足していない。進歩が遅すぎる。」
また同日、植物繊維の内張りを備えたカップで熱い液体の漏れを防ぐことができるかを確認する13回目の社内試験を実施することを発表した。
企業は、環境団体からの圧力の高まりを感じている。ダンキン・ドーナツは、先月、この春までにポリスチレンプラスチック製カップを排除し、2020年までに発泡スチロール製カップを廃止すると発表した。代わりにリサイクル可能な紙コップに置き換えると言う。マクドナルドも今年初めに、2020年までにすべての容器を再生可能またはリサイクル可能な材料から作られたものにすると発表している。
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