米マクドナルドは8日の国際女性デーを祝し、お馴染みの「M」のイニシャルのロゴマークを上下逆にし、女性を表す「W」に変更する取り組みを行っている。カリフォルニア州では大きな店外のアーチ型のマークを実際に「W」とした店舗も現れた。
マクドナルドのウェンディー・ルイス最高多様化責任者(CDO)は、「当社ブランドの歴史において、初めてロゴのアーチを逆さまにひっくり返した。」と述べている。米国では多様化(ダイバーシティ)が企業の新たな常識となっており、同氏のチーフ・ダイバーシティ・オフィサーというような役職を置く会社も増えてきている。
カリフォルニア州リンウッドに行くと、実際に巨大な店外のアーチをひっくり返した店舗が現れた。...
全部読む
マクドナルドのウェンディー・ルイス最高多様化責任者(CDO)は、「当社ブランドの歴史において、初めてロゴのアーチを逆さまにひっくり返した。」と述べている。米国では多様化(ダイバーシティ)が企業の新たな常識となっており、同氏のチーフ・ダイバーシティ・オフィサーというような役職を置く会社も増えてきている。
カリフォルニア州リンウッドに行くと、実際に巨大な店外のアーチをひっくり返した店舗が現れた。フランチャイズ店のオーナー、パトリシア・ウィリアムズさんがそうしたものだが、店外のロゴを物理的に逆さまにしたのは、今のところこの1店のみだ。
しかし、8日の国際女性デー当日には、マクドナルドがツイッターやインスタグラムなどで放送している全てのデジタルチャンネルで、逆さまのアーチが本来のアーチに取って代わる予定だ。ルイス氏は、マクドナルドはロゴを「あらゆる場所での女性の偉業に敬意を表し」反転させると説明した。
マクドナルドではまた、米国内の女性経営の100店舗で、店員が特別な帽子やシャツを身につけたり、包装や袋に入れるものなどを普段とは変えたりして、国際女性デーを祝うという。それらにも「W」のロゴが入れられる。
マクドナルドは声明で、「当社には職場の女性を支援する長い歴史がある。成長し成功する機会を提供している。」として、「米国では当社の多様化に誇りを持っており、米国の店舗の10人のマネージャーの内、6人が女性である。」と強調した。
近年では、ジェンダー平等に関する自社の考え方を周知するため、国際女性デーを活用する企業が増えており、マクドナルドもそうした企業の1つだ。ノースウェスタン大学ケロッグ経営スクールのティム・カルキンス教授は「国際女性デーは、企業が女性の権限を拡大するコミットメントについて語るのに、うってつけの機会だ。」と指摘している。
閉じる