【Globali】
英国公衆衛生庁が新ガイダンスで従業員の仮眠を奨励(2018/01/31)
英国公衆衛生庁は、企業側に生産性の向上を促す為、従業員に休憩や仮眠ができる環境を整え “睡眠衛生”の向上を促すガイダンスを公表している。基本的な睡眠確保による効率アップで国全体の生産性を上げることができると試算されている。
1月30日付英国
『BBC』は「雇用者に就業中の従業員の“休憩”確保を奨励」との見出しで以下のように報道している。
英国公衆衛生庁がブログで発表した新ガイダンスでは、従業員の生産性を高める為、仮眠を奨励している。ちょっとした休憩は切り替えとなり、夜の睡眠の質も向上、よい睡眠は健康上のリスクを減らすだけでなく、認知機能を維持する役割もあるという。また企業側に“睡眠衛生”の向上も奨励している。...
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1月30日付英国
『BBC』は「雇用者に就業中の従業員の“休憩”確保を奨励」との見出しで以下のように報道している。
英国公衆衛生庁がブログで発表した新ガイダンスでは、従業員の生産性を高める為、仮眠を奨励している。ちょっとした休憩は切り替えとなり、夜の睡眠の質も向上、よい睡眠は健康上のリスクを減らすだけでなく、認知機能を維持する役割もあるという。また企業側に“睡眠衛生”の向上も奨励している。
同庁の成人の健康と福祉の権威ジャスティン・バーニー博士は、「睡眠は回復に欠かせないだけでなく、コミュニケーション力などの認知機能の維持、重要な情報を記憶したり、創造的で柔軟な思考の維持に不可欠である。」とコメントしている。
ランド・コーポレーション(シンクタンク)の調べによると、睡眠の欠如は英国経済に年間で数十億ポンド(数千億円)の損失をもたらすという。同機関によると、生産性の低下は、「常習的に欠勤」したり「不健康でも出勤(だが生産性が低い)」することにより発生。7~9時間の睡眠が確保できない人は、仕事の効率が悪く注意力が散漫になり、記憶力も落ち不機嫌になる傾向が高いという。また適度な睡眠と高血圧、心臓病、糖尿病には密接な関係がある。
ガイダンスでは、企業側に従業員が睡眠に関する問題を打ち明け易い環境を整備し、シフト間で切り替えをサポートするような仕組み作りが奨励されている。既に就業時間内の仮眠を奨励している企業もある。ロンドンの送金サービス業「TransferWise」は、社内にハンモックやサウナを置いており、会計コンサルティングの「PwC」は、回復力(レジリエンス)の訓練プログラムの一環で従業員の睡眠の質向上をサポートしている。
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