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【Globali】
インドの刑務所で牛を利用した更生プログラムを実施へ(2018/01/18)
インドではヒンドゥー教の影響で牛は神聖なものと崇められている。今回発表されたのは、インド北部のハリヤナ州の刑務所の敷地内で牛を世話して、牛の持つ神聖な力を借りて囚人たちを更生するというプログラムだ。今回のプログラムでは600頭の牛と牛舎を購入するために150万ドル(約1億7000万円)費やされ、州内6ヶ所の刑務所に収容されるという。
牛は世界中にいる多数のヒンドゥー教徒の間で崇拝されており、牛のミルクで生命を維持することができ、地球が与えてくれる神の恩恵の動物だと考えられている。...
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インドではヒンドゥー教の影響で牛は神聖なものと崇められている。今回発表されたのは、インド北部のハリヤナ州の刑務所の敷地内で牛を世話して、牛の持つ神聖な力を借りて囚人たちを更生するというプログラムだ。今回のプログラムでは600頭の牛と牛舎を購入するために150万ドル(約1億7000万円)費やされ、州内6ヶ所の刑務所に収容されるという。
牛は世界中にいる多数のヒンドゥー教徒の間で崇拝されており、牛のミルクで生命を維持することができ、地球が与えてくれる神の恩恵の動物だと考えられている。インドのほとんどの州では牛の屠殺(とさつ)は禁止されており、牛肉の消費は制限されている。これらの罪を犯した場合には最悪終身刑が課せられる州もある。
インドでは現在ナレンドラ・モディ首相率いる与党インド人民党が、ハリヤナ州を含むインド19州で過半数を占めている。同党はヒンドゥー教至上主義を掲げており、牛の保護に努めている。ハリヤナ州政府の支援を受ける牛の福祉委員会のブハニ・ラム・マングラ委員長は「受刑者が牛の世話をすることは無数の利益をもたらす。」と話した。同氏は「世話をすることで魔法の力を与えられ、牛の新鮮なミルクは受刑者の体を浄化する。牛の尿は市場で売ることもできる。」としている。ヒンドゥー教の中には牛の尿を飲むことで喘息や関節炎、糖尿病や癌などあらゆる病気を治すことができると信じている人もいる。またマングラ氏はふん尿を利用したバイオマスシステムで刑務所内の電力を補いたい考えだ。
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