11月14日付GLOBALi「トランプ大統領、外遊中にプーチン大統領と会い”米大統領選妨害行為は無関係“と言われてたばかられる（？）」の中で触れたとおり、ドナルド・トランプ大統領は、11月前半のアジア歴訪の機会にウラジーミル・プーチン大統領と直接会った際、同大統領がロシアの米大統領選不当介入との疑惑を全否定したとして、その言い訳をそのまま受け入れてしまった。そこで、そのお礼の意味を兼ねてか、プーチン大統領盟友の新興財閥ロマン・アブラモビッチ氏（51歳、注後記）が、大型豪華ヨットをトランプ氏のフロリダの別荘近くの埠頭に係留し、11月23日の感謝祭にフロリダ訪問する同大統領を接待するのではないかと取り沙汰されている。

11月19日付『デイリィ・メール・オンライン』：「プーチン大統領盟友のロマン・アブラモビッチ氏、休暇でフロリダを訪れるトランプ大統領の到着前に、同氏所有の5億ドルの豪華ヨットをフロリダに係留して待機」
　　ロシア新興財閥のロマン・アブラモビッチ氏は11月19日、同氏所有の5億ドル（約565億円）の大型豪華ヨット“エクリプス”を、フロリダ州パームビーチにあるドナルド・トランプ大統領の別荘マー・ア・ラゴから8マイル（約13キロメーター）しか離れていない近くの埠頭に係留した。...

11月19日付『デイリィ・メール・オンライン』：「プーチン大統領盟友のロマン・アブラモビッチ氏、休暇でフロリダを訪れるトランプ大統領の到着前に、同氏所有の5億ドルの豪華ヨットをフロリダに係留して待機」
　　ロシア新興財閥のロマン・アブラモビッチ氏は11月19日、同氏所有の5億ドル（約565億円）の大型豪華ヨット“エクリプス”を、フロリダ州パームビーチにあるドナルド・トランプ大統領の別荘マー・ア・ラゴから8マイル（約13キロメーター）しか離れていない近くの埠頭に係留した。

　　アブラモビッチ氏はウラジーミル・プーチン大統領の盟友であり、また、同氏の前妻ダーシャ・ズコワ氏（3番目の妻で最近離婚）がかつて、イバンカ・トランプ氏と夫のジャレッド・クシュナー氏をロシアに招待したという交遊関係を有している。

トランプ大統領は、11月23日の感謝祭をフロリダの同別荘で過ごす予定であるが、アブラモビッチ氏がフロリダに2週間留まる間に、同大統領と会う可能性があるのではないかと取り沙汰されている。

　　何故なら、米当局による2016年米大統領選へのロシア不当介入疑惑について、捜査の手がトランプ陣営にまで及んでいる最中であるからである。

　　なお、大型ヨット“エクリプス”は533フィート長（約162メーター）で、ヘリパッドを2つ、客室が24室、プールが2つ、ダンスホール、更にはミサイル探知システムまで備えている。また、乗組員やサービススタッフとして70人が乗り込んでいる。

　　同氏は他に、大型ヨット“ペローラス”（377フィート、約115メーター長）、“エクスタシー”（282フィート、約86メーター長）及び“サッサーロ”（161フィート、約49メーター長）を所有している。なお、これらの大型ヨット所有にかかるコストは年間2,500万ドル（約28億円）と言われている。

（注）ロマン・アブラモビッチ氏：ユダヤ系ロシア人の実業家（石油王）。個人的な投資会社ミルハウス・キャピタルのオーナーであり、新興財閥（オリガルヒ）の一人。また、チュクチ自治管区知事を務めた政治家でもある。『フォーブス』によれば、187億ドル（約2兆1千億円）の純資産を保有。更に、英国プロサッカーのプレミアリーグ所属のチェルシーFCのオーナーも務めている。