2月22日付米
『ワシントン・ポスト』紙の、「衛星写真によると、中国が南シナ海の領有権争いの島に高性能レーダー建設」と題した報道記事:
「・米シンクタンク戦略国際問題研究所(CSIS)が2月22日に公開した衛星写真によると、中国が南シナ海の南沙諸島のクアテロン岩礁(滑走路が建設されたファイアリー・クロス島の南)に高性能レーダーを建設中。
・CSISのアジア海洋透明性イニシアチブ(AMTI)のポーリング主任は、建設中のものが高性能レーダーだとすると、南沙諸島の南端に設置することで、マレーシアとインドネシアにあるマラッカ海峡や南のシンガポールから来る船舶や航空機の全てを、中国側によって捉えることが可能となり、同海域がコントロール下に置かれる可能性大。...
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2月22日付米
『ワシントン・ポスト』紙の、「衛星写真によると、中国が南シナ海の領有権争いの島に高性能レーダー建設」と題した報道記事:
「・米シンクタンク戦略国際問題研究所(CSIS)が2月22日に公開した衛星写真によると、中国が南シナ海の南沙諸島のクアテロン岩礁(滑走路が建設されたファイアリー・クロス島の南)に高性能レーダーを建設中。
・CSISのアジア海洋透明性イニシアチブ(AMTI)のポーリング主任は、建設中のものが高性能レーダーだとすると、南沙諸島の南端に設置することで、マレーシアとインドネシアにあるマラッカ海峡や南のシンガポールから来る船舶や航空機の全てを、中国側によって捉えることが可能となり、同海域がコントロール下に置かれる可能性大。」
2月23日付米
『ブルームバーグ』オンラインニュースの、「中国のレーダー設置はミサイル配備より脅威」と題した報道記事:
「・AMTIのポーリング主任は、今月中旬に中国が西沙諸島に地対空ミサイルを配備したが、かねてより実効支配している島であることから、軍事バランスを大きく変更することにはならないが、南沙諸島に高性能レーダーが設置されるとなると、軍事的脅威は拡大するとコメント。
・米国が、中国の地対空ミサイル配備について懸念を表明したことに対して、中国外交部の華(ファ)報道官は2月22日、中国が古来から領有している島に最低限の防衛設備を配備することは国際法で認められていることであり、米軍がハワイ島に軍事基地を構えていることと違いはないとコメント。
・これに対してホワイトハウスのアーネスト報道官は、ハワイ島は全く紛争対象となっていない島であるのに対して、中国が地対空ミサイルを配備した西沙諸島のウッディ島は、台湾・ベトナムと領有権を争っている島であり、全く話が違うと非難。」
同日付英
『Yahooニュース英国版』(
『AFP通信』記事引用)の、「中国、南シナ海にレーダ
ー建設」と題した報道記事:
「・CSIS公開の衛星写真によると、その他のガベン岩礁、ヒューズ岩礁、ジョンソン・サウス岩礁にも人工島が建設され、今後レーダー設備、機関砲、埠頭などが建設されつつある模様。
・米国務省のケリー長官は先週、中国が日増しに軍事拠点化していることが明白となっており、2月23日に訪米する王外交部長に対し、この点につき厳しく追及することになるとコメント。」
一方同日付中国国営
『中央テレビ』の、「中国の王外交部長が訪米」と題した報道:
「・中国外交部の華報道官は2月22日、王外交部長が2月23日~25日、ケリー国務長官の招待に応えて訪米予定と公表。
・中国は、北朝鮮の国連安保理による追加制裁決議について支持を表明しているが、関係各国に対して、更に緊張を高めるような行動は慎むべきとの見解。
・一方、南シナ海での航行の自由と称した米軍の挑発行動には異議を唱え、更に、中国は南シナ海の軍事拠点化には真っ向から否定している訳であり、国際法で認められている、最低限の防衛設備の配備まで米国から難癖を付けられるのは受け入れられないと強調。」
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