2月9日付
『ニューヨーク・タイムズ』(米)はインド中央統計局の発表として、昨年9月から12月までのインドのGDP成長率が7.3%で、同時期の中国の6.8%を上回っていることを報じている。
2月8日付
『CBSニュース』(米)も同統計局の発表を引用し、好調の原因は金融部門、観光業、製造業の伸びにあるとする。
同日付
『テレグラフ』(英)はインドが、世界景気が停滞する中で唯一の希望の星だとする。...
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2月9日付
『ニューヨーク・タイムズ』(米)はインド中央統計局の発表として、昨年9月から12月までのインドのGDP成長率が7.3%で、同時期の中国の6.8%を上回っていることを報じている。
2月8日付
『CBSニュース』(米)も同統計局の発表を引用し、好調の原因は金融部門、観光業、製造業の伸びにあるとする。
同日付
『テレグラフ』(英)はインドが、世界景気が停滞する中で唯一の希望の星だとする。そして、同国の好景気の理由を「石油価格の下落と食品価格の上昇が抑えられたこと」だと分析する。また、2014年に首相となったモディ首相の功績も大きいとする。同氏は、税制の改革や海外資本の誘致を積極的に行ってきた。IMF(国際通貨基金)の専務理事であるラガルド氏も「首相の制度改革への熱心な取り組みがこれからのインドの経済成長にとって、なくてはならない要素」と述べている。
インドの経済規模は、2019年までには日本とドイツを合わせた規模を凌ぐまでに成長すると予測される。
一方で中国の成長は1990年以降で最も低い伸び率となった。
同日付
『BBCニュース』(英)はIMFのデータを引用し、インドが中国の経済成長率を上回ったのは1981年、1989年、1990年、1999年と過去に4度あったものの、2000年以降は今回が初めてとする。
ただ、今回発表されたGDPに関しては輸出や貨物輸送、セメント製造など、インドの現状からすると首をかしげざるをえないとする専門家もいるという。一年ほど前、インド中央統計局はGDPの算出方式を変更し、これにより数値が一気に上昇したためだ。
もっとも、専門家らの大半は、インド経済が急成長していることに間違いはなく、新興国の中では群を抜いた存在であるとする。同記事は、これもモディ首相が世界中を訪ねて回り、インドへの外資の誘致を行ってきた賜物だとする。そしてこの先も成長を続けるためには、より官僚主義的な面を減らし、自由主義経済を促進していくことが必要とする。
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