5月26日付
『Yahooニュース』(AP通信):「英総選挙:スナク氏の18歳兵役計画が注目を集める」:
与党保守党は26日、7月4日の総選挙で勝利した場合、すべての18歳は兵役義務または奉仕活動を行わなければならないと発表した。
英国のリシ・スナク首相は、選挙戦を有利に進めようと、60年以上前に廃止された徴兵制の復活を表明していた。
英国では、第二次世界対戦時に男性および一部女性を対象に徴兵制を導入。...
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5月26日付
『Yahooニュース』(AP通信):「英総選挙:スナク氏の18歳兵役計画が注目を集める」:
与党保守党は26日、7月4日の総選挙で勝利した場合、すべての18歳は兵役義務または奉仕活動を行わなければならないと発表した。
英国のリシ・スナク首相は、選挙戦を有利に進めようと、60年以上前に廃止された徴兵制の復活を表明していた。
英国では、第二次世界対戦時に男性および一部女性を対象に徴兵制を導入。1947年から1060年にかけ、男性には18ヶ月の兵役義務が科せられていた。その後は完全志願制となり、規模は徐々に縮小している。
この導入案では、18歳の青年約70万人のうち3万人が、軍でロジスティクスやサイバー防衛などの分野を担当し12ヶ月を過ごす。その他の青年は、一月あたり1回の週末、病院や警察、消防署などでの慈善活動や地域コミュニティでの奉仕活動に従事することとなる。
スナク氏はこの計画は「若者に共通の目的意識を共有してもらい、我が国へのプライドを再認識してもらうもの」としている。
ジェームズ・クレバリー内務相は、「兵役を強制されるものではない」と強調し、主な目標は、軍事強化ではなく、「多様性のあるコミュニティと交わり、多様性のある人々と交流し、多様な宗教、収入レベルの人々と共存する社会形成を促進すること」であるとしている。
保守党は、兵役制予算として年間25億ポンド(32億ドル)を見込む。英国の総選挙は5年未満に行われなければならず、首相が任期中に時期を決定でき、スナク氏は22日、選挙を7月4日に行うと発表。世論調査では、改革が支持されるキア・スターマー労働党党首が優勢となっている。
同日付米『CNN』:「スナク英首相、18歳での兵役義務化案表明」:
英国の保守党が総選挙で勝てば、兵役またはコミュニティ参加による、18歳の徴兵制を導入するという。
対象の成人は月に一度のボランティア活動または、3万人を上限に陸軍に就くかを選択することができる。この発表を受け、キア・スターマー労働党党首は25日、16歳と17歳にも選挙権を与えることに賛成だとコメントしている。
スナク首相は声明で、「現在の英国は、危機が迫り、分裂の危機に直面している。民主主義的価値観が脅威の中にあることに疑いはない。そのため大胆で新たな18歳兵役を導入するのである」と述べている。
保守党は新制度予算として、脱税対策による税収や、地理的不平等是正のための政府基金「英国共有繁栄基金」を財源とするとしている。
成人への強制ボランティアは保守党のリベラルな伝統に反しないかとのメディアからの質問に、クレバリー内務相は、義務教育や18歳までの訓練を例に、「政府は常に人々に強制を強いている」と回答している。
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