中国不動産市場が受難する1週間が始まった
「今週は多くの不動産開発業者にとって開業して以来、最も悲しい一週間だったかもしれない」と、こう切り出した昨日付の中国の
『毎日経済新聞』の記事がこの一週間の起因を分析し、投資者に警鐘を鳴らした。
その記事によると、最大の起因は、ほかでもなく中国共産党の指導部からの一文だという。7月30日に中央政治局会議が開かれ、「不動産を短期的な景気刺激の手段としない」と初めて言及したのだ。
これを受けて、中央銀行の中国人民銀行は、すばやい動きを見せ、今週2回にわたり、不動産業界を俎上に上げた。まず、7月31日夜、公式サイトを更新し、前々日に北京で開催された金融機関の信用構造最適化シンポジウムで各銀行に不動産依存の信用経路を転換し、住宅ローンへの資金投入を管理するよう呼び掛けた様子を紹介した。...
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その記事によると、最大の起因は、ほかでもなく中国共産党の指導部からの一文だという。7月30日に中央政治局会議が開かれ、「不動産を短期的な景気刺激の手段としない」と初めて言及したのだ。
これを受けて、中央銀行の中国人民銀行は、すばやい動きを見せ、今週2回にわたり、不動産業界を俎上に上げた。まず、7月31日夜、公式サイトを更新し、前々日に北京で開催された金融機関の信用構造最適化シンポジウムで各銀行に不動産依存の信用経路を転換し、住宅ローンへの資金投入を管理するよう呼び掛けた様子を紹介した。そして、8月2日午前、2019年下半期のテレビ会議を開き、再び不動産バブル問題を中心問題とした提起し、「家は住むものであって、転売するものではない」と更なる締め付けを強化ようとしている。
この流れを受けて、都市部の住宅ローンの限度額と金利が明らかに緊縮気味になった。たとえば、杭州市の複数の銀行によると、5%を基準としてきた初回住宅ローン金利が8%または10%に上昇し始めたという。その結果、今週の株式市場は、不動産株が5%超の下落となり、下落幅としては全業界の中で最大で、合計、1000億元以上の資金が市場から蒸発したことになる。
「中国バブルは既に崩壊しているべきなのに、なぜつぶれないのか」。この素朴な質問のために用意されている経済学者の答えの多くは、「お上の暗黙保証」説で、つまり、中国共産党政府が社会的安定を重視し、景気刺激の手段として不動産市場にお金をじゃぶじゃぶと投入する仕組みを支えていることを理由に挙げている。確かに、上海都心の新築マンションの販売価格は日本首都圏の同類物件よりも高いという現象の裏には「値下がっていてもそのうちまた上がる」という過去の経験に基づいた中国投資者の心理が働いているといえる。
今までは、この政府干渉型経済モデルについて、それなりの根拠があった。しかし、今回は様子が異なる。米中貿易戦争が激化する中、中国経済がいま直面する多くの問題を一つ一つ解決していかなければならないという中国政府の新たな考え方が見て取れる。ただ、この動きで注目すべきは、不動産バブルの解消が不良債権問題を含む中国バブルの解消の突破口になるのか、それとも、社会的安定を理由に、過去の経験への改革を躊躇するか、中央政府の本気度が試されている。
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人気ゲーム「フォートナイト」世界大会が終了。初代世界王者は16歳。
2017年の発売以来アメリカやヨーロッパで圧倒的な人気を誇り、世界で2億人以上が登録している「フォートナイト」オンラインゲーム。米ニューヨークで26日からの3日間、予選を突破したファイナル出場者100人が競い合う「フォートナイト」世界大会が初めて開催され、16歳の初代世界チャンピオンが誕生した。賞金300万ドル(約3億3000万円)を受け取った。
『ハフィントンポスト』の報道によると、フォートナイトは、小さな島で100人のプレイヤーが戦い、最後まで勝ち残った1人(または1組)だけが優勝するというバトルロイヤル・ゲーム。今回の世界大会では1人で戦う「ソロ」、2人でチームを組む「デュオ」の2部門で戦いが行われた。
島には武器や、防御又は攻撃用建築資材を見つけていくことができる。今回優勝したゲーム名「Bugha」ことカイル・ギアーズドーフ(Kyle Giersdorf)さんは、16歳ながら、配置感覚、建築手腕、接近戦での実力など、最も完全な武具一式を持ちあわせ、どのような場面でも落ち着いた対応を見せた。...
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『ハフィントンポスト』の報道によると、フォートナイトは、小さな島で100人のプレイヤーが戦い、最後まで勝ち残った1人(または1組)だけが優勝するというバトルロイヤル・ゲーム。今回の世界大会では1人で戦う「ソロ」、2人でチームを組む「デュオ」の2部門で戦いが行われた。
島には武器や、防御又は攻撃用建築資材を見つけていくことができる。今回優勝したゲーム名「Bugha」ことカイル・ギアーズドーフ(Kyle Giersdorf)さんは、16歳ながら、配置感覚、建築手腕、接近戦での実力など、最も完全な武具一式を持ちあわせ、どのような場面でも落ち着いた対応を見せた。
『ルモンド』の報道によると、前日にはデュオ部門で同じく16歳の少年二人が優勝し、それぞれ賞金150万ドル(約1億6000万円)を獲得した。
2018年の秋から世界各地で予選が行われた今回の世界大会。ゲームを開発したエピックゲームズ社は予選と決勝戦あわせて、計1億ドル(約100憶円)分を賞金として放出した。
最大3億ドル(約300憶円)の売り上げを上げていた月もあった2018年にブレークしたフォートナイトは今年に入り売り上げも落ち着いてきていた。それでも年初に、2億5000万人のプレイヤーを突破している。
フォートナイトは、ビデオゲーム業界に変革をもたらしたと言われている。
『ルモンド』4月6日付けの記事によると、2億5千万人のプレイヤー登録がされているフォートナイト。これはツイッターのアカウント数3憶1千万並みの登録となりつつある。エピックゲームズ社長のティム・スウィーニーは、「もはや単なるゲームではない」とコメントしている。
フォートナイトは「放課後遊び」の一つとなり、社会現象にもなっているという。最大で約250万人の人々が放課後または仕事の後に集まる「第3の場所」となっている。
全てのプラットフォームで、無料ダウンロードで遊ぶことができるため、そのネットワークの規模が今までに類のないものとなっている。
7月28日付け『ルモンド』の記事で、市場調査会社「 Newzoo」のアナリスト、ジェレミー・ジャクソン氏は、無料でダウンロードした後、ゲーム内で有料アイテムなどを購入していく「フリーミアム」モデルが「ビデオゲームの主流ビジネスモデルとなった」とコメントしている。
しかし、『BBC』によると、先月、ゲーム開発者であるエピックゲームズ社は、プレイヤーの年齢をきちんと確認していたか、また長期間のゲームプレイの後にプレイヤーに休憩をきちんと促していたかどうかについて、英国会議員から事情聴取を受けていた。ゲーム依存症を生み出しているなど、不安の声も出ている。
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